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地域限定保育士とは?試験内容や実技の免除方法などを解説

                     
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地域限定保育士とは?試験内容や実技の免除方法などを解説

地域限定保育という制度をご存じでしょうか?
これから保育士を目指す人にとっては非常に重要な制度ですが、まだまだできたばかりの制度のため認知度も低いです。
今回はこの地域限定保育士について解説していきます。

地域限定保育士とは

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正式な名称は『国家戦略特別区地域限定保育士』と言い、平成27年に法律が制定されて誕生した制度で、地域限定保育士と呼ばれています。
この制度は待機児童などの問題を受けて保育士の増加を目的として制定された制度のため、保育士試験とも様々な面で関連しているという特徴があります。

一般的な保育士とは何が違う?

一般的な保育士との大きな違いは、地域限定保育士試験を実施する自治体が定めた場所でのみ保育士として勤務できることです。
その定められた地域内であれば保育士と同じ内容で仕事ができるため、保育士試験の代わりとして受験する人も多くいます。

また、地域限定保育士として登録してから3年を経過することで全国どの地域でも働くことができるようになります
これは実際にその地域で保育士として働く必要はなく、地域限定保育士登録してから3年後に自動的に全国で働くことが出来るようになります。

地域限定保育士試験

地域限定保育士として資格を得るには地域限定保育士試験に合格する必要があります。

ただし、地域限定保育士試験は保育士試験のように毎年必ず実施される訳ではなく、特定の地域で必要に応じて実施されるため、受験したい場合は各自治体や保育士試験のホームページ等を調べて随時情報を入手していく必要があります。

令和2年の現在は神奈川県にて下記の日程で試験の開催が決定されています。

・筆記試験:令和2年8月15日(土曜)、16日(日曜)
・実技講習会:令和2年10月~11月の間で5日間程度
参考ページ:神奈川県保育士試験より

過去には大阪府・沖縄県・千葉県でも実施されていますが、今後の状況次第ではさらに広い地域で実施される可能性もあります。

また、神奈川県で実施される試験であっても神奈川県内に住んでいる必要はなく、他県などから受験しに来ることも可能です。

地域限定保育士試験の受験資格と内容

地域限定保育士の受験資格は保育士試験の受験資格と同様とされています。

試験科目や出題の範囲も保育士試験と同じ範囲とされているため、保育士試験を目指している方は地域限定保育士試験に向けて特別な勉強などをする必要はありません。

また、科目合格の制度も保育士試験と連動しているため、保育士試験と地域限定保育士試験を両方受験して合格を目指す方法も可能です。
例えば保育士試験(1回目)で4科目合格、地域限定保育士試験で2科目、保育士試験(2回目)で3科目を合格して筆記試験を合格することもできるのです。
地域限定保育士は特定の地域でしか保育士として活動できませんが、受験自体は他の自治体に住んでいても受験が可能なため、一般の保育士を目指している人も地域限定保育士試験を上手に活用すれば年に3回のチャンスが訪れることになるのです

数年前までは年に1回の保育士試験だったため、中々受かることができずに諦めて専門学校に行く人も多かったですが、その頃に比べれば試験の敷居は非常に低くなったと考えられますね。

保育士試験の受験資格と試験の詳しい内容は下記の保育士試験になるまでの道のりの記事を参考にしてください。

地域限定保育士試験の実技試験の免除

地域限定保育士の試験には全国の保育士試験にある実技試験はなく、代わりに保育実技講習会を受講することが必要となります。

講習科目は下記のようになっています。

保育の表現技術(音楽表現) 演習 90分×4コマ
保育の表現技術(造形表現) 演習 90分×4コマ
保育の表現技術(言語表現) 演習 90分×4コマ
保育実践見学実習(事前指導) 講義 60分×1コマ
保育実践見学実習 実習 1日(6時間)
保育実践見学実習(事後指導) 講義 120分×1コマ

引用:神奈川県令和元年度保育実技講習会について

上記の講習科目を基に神奈川県が以前公表した講習会のスケジュールの一例は下記のようになります。

1日目・2日目:音楽・造形・言語のいずれか 90分×4コマ
3日目:音楽・造形・言語のいずれか 90分×4コマ及び実習事前指導 60分×1コマ
4日目:保育実践見学実習 1日(6時間)
5日目:実習事後指導 120分×1コマ
参照ページ:神奈川県保育実技講習会について
保育士試験の場合は実技試験により落ちることもあることと比べ、こちらは時間と手間はかかりますが受講で確実に通ることができる点では実技試験よりも簡単な道のりとなります。

よくある質問

Q 地域限定保育士試験と保育士試験を両方受験して両方の科目合格制度を利用して合格した場合、保育士と地域限定保育士のどちらが合格になる?

A 最後に合格した試験が適用されます。

例:地域限定保育士試験で5科目合格し、次の保育士試験で4科目合格した場合は保育士試験を合格したと扱われ、その後の実技試験を合格すれば全国で通用する一般の保育士試験を貰うことができます。
逆に保育士試験で4科目、地域限定保育士試験で5科目を合格した場合は地域限定試験の合格者として扱われるため通常の保育士を目指している方には注意が必要です。

地域限定保育士は、実技試験はなく講習会の受講のみでクリアできるのでその点についてメリットはありますが、3年間は特定の地域でのみ保育士として働けないというデメリットもあるため、受験の目的に応じて計画的に受験する必要があります。

地域限定の保育士試験で全科目の合格をして、その後全国で勤務できる保育士を目指して次回の保育士試験を受験することは可能ですが、それまでの合格科目は免除対象外となり初受験と同様に扱われるので注意しましょう。

 

Q 地域限定保育士が全国で働けるようになる3年間のスタート地点は、合格した時からカウントされる?

A 地域限定保育士として登録してから3年間となります。

そのため、合格をしても地域限定保育士として登録をしない限り3年間のカウントはスタートしないので、仮にしばらくは保育士として働く予定がなかったとしても地域限定保育士として登録しておくことをオススメ致します。

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