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測量士補試験は独学でも合格できる?試験内容から徹底分析

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測量士補試験は独学でも合格できる?試験内容から徹底分析

測量士補になるための方法の一つとして測量士補試験を受験する方法がありますね。

 

今回は測量士補試験についての受験内容や難易度・独学での勉強方法などを解説していきます。

測量士補の仕事内容やについては、測量士補とは?を参考にしてください。

測量士補試験は独学でも合格できる?

 

まず、結論から申しますと測量士補試験は十分独学でも合格が可能です。

 

なぜなら、出題範囲もそこまで広くなく、問われる内容も高度な応用問題なども少なく、。

さらに測量士補の試験は過去問からの出題が多いため、テキストと過去問を用意して、知識を正しくマスターすることで十分に合格点に近い得点を取れるまで実力をつけることができます。

 

また、測量士補試験の問題を解くには上記の通り数学の知識が必要となります

元々数学に自信がある人ならば問題ありませんが、測量士補の参考書は数学の知識があることを前提に書かれていることが多いため、あまり自信のない人は必要な数学の知識も学習する必要がある点には注意しておきましょう。

 

私は元々文系だったため数学の知識が怪しかったこともあって、勉強を始める時に気合を入れて数学の参考書も併せて購入しました。

しかし、実際に勉強してみると数学の参考書を買うほどではなかったというのが正直な感想です。

必要な範囲も限定されていて元々学生時代に勉強していた記憶があったため、ネット等で調べた知識で十分理解することができると感じたためです。

もちろん、ネットの情報の場合は間違えた情報も多く出回っているために誤った知識を修得してしまう可能性も高いというデメリットがあります。

参考書の中には数学の解説を丁寧に行ってくれるものもあるため、正確に勉強したいのであればそのような参考書を購入してもいいですね。

 

測量士補は文系でも合格できる?

上述した通り、測量士補の試験は数学が必要になるため、文系には難しいのではと諦めてしまう人がいます。

ですが、測量士補に必要な数学の知識はせいぜい中学から高校程度の基礎的なものばかりであるため、文系で数学の知識がほぼないという人でも合格することはできます

もちろん、数学の知識を勉強する必要は出てきますが、数学の知識をすべて把握する必要はなく、測量士補試験に必要な個所の勉強だけで試験には十分対応できるため、
正直なところ理系で数学が得意ならば少し有利になる程度で、文系も理系もそこまで関係ないのかなと言ったところです。

 

測量士補試験について

測量士補試験は1年に一回、5月に実施されています。

受験資格は特にないため、誰でも受験することが可能です

試験に合格することで測量士補の資格を得ることができます。

試験日 5月中旬(日曜日)
試験時間 13:30~16:30まで(3時間)
試験場所 北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
受験資格 特になし
申込期間 1月初旬から1月末まで
受験手数料 2,850円

参考サイト:国土地理院 測量士補国家試験

受験申請方法

受験願書は毎年1月に交付されます。

願書の配布場所としては、

  • 交付場所は国土地理院又は各地方測量部
  • 各都道府県の土木関係部局の主務課
  • 日本測量協会本部及び各支部

 

上記の場所にて配布されるほか郵送請求することも可能です。

注意ポイント

また、受験場所が全国各地で行われる訳ではなく実施場所が限られているため、住んでいる地域で試験が行われない場合は最寄りの実施地域を選択しなければなりません。

県をまたいで移動しなければならない場合は、長距離の移動になるため、当日の予定との兼ね合いに注意しましょう。

 

測量士補の合格率

受験者数と合格率は以下の通りとなります。

受験者数 合格者数 合格率
令和1年 13,764人 4,924人 35.7%
平成30年 13,569人 4,555人 33.5%
平成29年 14,042人 6,639人 47.2%

 

毎年30%以上の合格率を維持しています。
他の国家資格と比べても比較的高い合格率があることが分かります。

参考

関連資格の受験者数と合格率
行政書士    受験者数39,821人
合格者数4,571人 合格率11.5%

管理業務主任者 受験者数15,591人
合格者数3,617人 合格率23.2%

宅地建物取引士 受験者数276,019人
合格者数220,797 合格率17%

 

測量士補の受験資格は?

測量士補については、年齢・学歴などを問わず誰でも受験が可能です。

上位資格である、「測量士」についても受験資格は特にないため、自分の将来像や目的に合わせて受験する方を選択することができます。

測量士補試験の試験内容

択一式(マークシート方式)で行われ、700点満点中450点以上が合格基準となります。

問題は28問出題され、各25点になるため、18問以上の正解が必要になります。

 

また、28問の出題範囲は以下の通りです。

測量士補試験の試験科目

  • 測量に関する法規
  • 多角測量
  • 汎地球測位システム測量
  • 水準測量
  • 地形測量
  • 写真測量
  • 地図編集
  • 応用測量

 

必要な数学の知識

TS

 

試験では測量に関する知識が問われます。
どの測量でも距離を測る上での計算を求められるため、三角関数のような数学に関する知識が試験では必要になります。

しかし、数学と言っても一から全てをやり直す必要などはなく、あくまで測量士補試験に必要な範囲の数学を理解すれば問題ありません。

最低限必要な数学の知識としては例えば下記のものがあります。

  • 四則計算(足し算・引き算・掛け算・割り算)
  • 三角関数
  • 三平方の定理(ピタゴラスの定理)
  • 正弦定理
  • 余弦定理

 

試験では電卓の使用が不可のため、ある程度は筆算などを使用して自力で計算する力も必要になります。

 

測量士補試験の難易度

測量士補試験は専門的な用語や知識が多く、問題を解くためには数学の知識も求められるため、測量や建設業に携わって来ていない人や文系出身の人にとっては最初は苦手意識があるかもしれません。

しかし出題される問題は基礎的なものが多く、応用を求められるような内容も少ないため参考書を繰り返し読む内に自然と慣れていくことができます。

出題される内容も過去問からの出題が多く、測量士試験と違い記述式の試験はなく全てマークシート方式での出題のため、簡単な試験とは言いがたいですが、国家試験の中では比較的易しい難易度と言えます。

 

測量士補合格のための勉強時間は?

1から勉強を始めた場合の測量士補試験の合格までの一般的な勉強時間の目安としては約150時間~250時間程度が一般的であると言われています。

そのため1日2時間勉強時間を確保できたとして約4カ月程度、少し長く見積もって半年程度で合格が見込める資格です

 

ちなみに測量士試験の場合は250時間~350時間程度が一般的と言われています。

さらに、測量士補試験を目指す目的にもなりやすい土地家屋調査士試験の場合は1000時間以上と段違いで難しくなりますね。

 

測量士と測量士補の難易度の違いは?

上記でも述べた通り、測量士補試験が択一試験のみなのに対して、測量士試験では記述式試験も出題されます。

どうしてもこの記述式試験が苦手とする人も多く、さらに択一試験も試験科目が若干増えるため、より高度な知識が求められますね。

また合格率も測量士補が30%前後なのに対して、測量士の合格率は10%を切ることもあるなど3倍近く合格率も離れます。

上述した勉強時間では測量士と測量士補で約100時間の差がありますが、勉強してみると体感的にはそれ以上に測量士試験の方が難しいと感じる人もいるはずです。

測量士補を独学でも合格できるテキスト

測量士補試験を独学で合格するためには「テキスト選び」が重要になります。

測量士補に関するテキストは様々な会社から出版されていますが、独学で合格するならば以下の2冊のテキストのいずれかをおすすめいたします。

テキスト名 測量士補合格ガイド やさしく学ぶ測量士補試験合格テキスト
テキスト表紙 測量士補合格ガイド やさしく学ぶ測量士補試験
特徴 測量士補試験の定番と言える人気テキスト。
図解と写真が豊富なため、視覚的にも理解しやすく、
内容もよくまとまっている。
初学者でも分かりやすく解説してくれるうえに、
出題傾向やテーマごとのランク付けもあるため理解しやすい。
数学の知識を細かくかみ砕いて解説してくれるため、数学の知識に自信がなくても大丈夫
テキストが向いている人
  • 写真や図解などで理解したいという方。
  • 数学の基礎的な知識に自信がある方。
  • まったくの初学者で分かりやすさを重視したい人。
  • 数学の知識に自信がなく、数学に関してもあわせて学習したい方。

様々なテキストを観てきましたが、最終的にはこのどちらかのテキストがあれば大丈夫という結論に私は至りました。

この2冊について詳しく知りたい方は測量士補試験におすすめのテキスト2選を紹介の記事も参考にしてください。

測量士補の勉強におすすめの過去問は?

テキストと併せて必ず購入したいのが問題集です。

テキストと過去問を使って、インプットとアウトプットを繰り返すことで記憶が定着していくためテキストの効力を十分に発揮するには問題集は欠かせません。

さらに測量士補の試験は過去問と同じ形式で出題される問題も多く、重要な過去問をマスターできれば、本試験でも十分対応することができるようになるでしょう。

ただし、過去問を片っ端から解いていけばいい訳ではなく、過去問にも出題傾向が高い問題と、滅多に出題されない問題など偏りがあるため、過去問を分析して、重要テーマに絞って出題してくれる問題集を選ぶことが重要です。

そのため、当サイトでおすすめしている問題集は以下の2冊です。

 

タイトル 測量士補過去問280 測量士補合格過去問
表紙 測量士補過去問280 測量士補合格過去問
特徴 分野別・項目別に分類されているため、
理解がしやすい。
重要度もランク付けされているため、問題集としては非常に優秀。
おすすめテキストでも紹介した【測量士補合格ガイド】に対応した過去問題集。
模試も付いているうえに、アプリもリリースされている外出中でも勉強ができる。

 

 

まとめ

  • 測量士補試験の合格率は約30%前後
  • 試験の難易度自体は独学でも十分合格できるレベル
  • 独学に向いているテキストは「測量士補合格ガイド」か「やさしく学ぶ測量士補試験合格テキスト」がおすすめ。

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