施工管理技士の1つである建設機械施工技士になるには建設機械施工技術検定を受けなければなりません。
この記事では建設機械施工技士2級の試験内容や勉強方法のコツなどをご紹介していきます。
1級の試験について知りたい方は建設機械施工技士1級の検定を解説をご確認ください。
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建設機械施工技士2級の検定
2級の検定は機械の種別に応じた下記の6種類に細分化されており、希望する検定を受験することになります。
第1種 | ブルドーザ | トラクター系建設機械操作施工法 |
第2種 | 油圧ショベル | ショベル系建設機械操作施工法 |
第3種 | モータ・グレーダー | モータ・グレーダー操作施工法 |
第4種 | ロード・ローラー | 締固め建設機械操作施工法 |
第5種 | アスファルト・フィニッシャ | 舗装用建設機械操作施工法 |
第6種 | くい打ち機 | 基礎工事用建設機械操作施工法 |
複数受験も可能ですが、1回の学科試験で受検できる種別は、奇数種別(第1種、第3種、第5種)と偶数種別(第2種、第4種、第6種)から1つずつの計2種別までです。
試験内容は学科試験と実地試験が実施され、2級の学科試験のみ年2回行われます。
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2級試験概要
試験日 学科試験第1回:6月中旬
学科試験第2回:1月中旬
実地試験:8月下旬~9月中旬試験申し込み期間 学科試験第1回、実地試験:2月中旬~3月下旬
学科試験第2回:9月下旬~10月下旬受験手数料 学科試験:10,100円(1種別につき)
実地試験:21,600円(1種別につき)合格発表 第1回学科試験:8月初旬
第2回学科試験:3月初旬
実地試験:11月中旬
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建設機械施工技士2級の試験内容
2級の試験は学科試験と実地試験に分かれます。
学科試験は『択一式共通問題』と『択一式種別問題』に分かれ、『択一式種別問題』は、選択した種別についての試験です。
実技試験では、選択した種別の実技試験を行います。
学科試験
・択一式共通問題
①土木工学
②建設機械原動機
③石油燃料
④潤滑剤
⑤法規
・択一式種別問題
⑥選択した種別の建設機械施工法
※学科試験に合格し、その後の実地試験を受検し不合格の場合、翌年までの同一種別の学科試験に限り免除され、実地試験から受検できます。
実地試験
下記の選択した種別ごとに課題となる建設機械で、所定コース内での運転操作を行う実技試験です。
第1種:トラクター系建設機械操作施工法(ブルドーザー等)
第2種:ショベル系建設機械操作施工法(油圧ショベル等)
第3種:モータ・グレーダ操作施工法(モーターグレーダ等)
第4種:締固め建設機械操作施工法(ロードローラー等)
第5種:舗装用建設機械操作施工法(アスファルト・フィニッシャ等)
第6種:基礎工事用建設機械操作施工法(くい打ち機等)
2級の受験資格
学歴 | 指定学科を卒業 | 指定学科以外を卒業 |
・大学 ・専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者 |
受験しようとする種別に6ヵ月以上で,他の種別の経験を通算して1年以上 | 受験しようとする種別に9ヵ月以上で,他の種別の経験を通算して1年6ヵ月以上 |
・短期大学・ 高等専門学校 ・専門学校を卒業し 「専門士」と称する者 |
次のいずれかに該当
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次のいずれかに該当
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・高等学校 ・専門学校 |
次のいずれかに該当
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次のいずれかに該当
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その他 | 次のいずれかに該当
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※2級の学科試験のみの受験の場合は17歳以上であれば誰でも受験できます。
大学・短期大学・高等専門学校・高等学校での指定学科の例
機械(工学)科 エネルギー機械工学科 応用機械工学科 機械技術科
機械工学第二科 機械工作科 機械航空工学科 機械システム(工学)科
機械情報(システム)工学科 機械精密システム工学科 機械設計科 機械電気(工学)科
建設機械科 航空宇宙システム工学科 航空(工学)科 航空宇宙(工)学科
交通機械(工)学科 産業機械(工学)科 自動車(工業)科 自動車工学科
精密工学科 精密機械(工学)科 生産機械(工学)科 船舶工学科
船舶海洋(システム)工学科 造船科 電子機械(工学)科 電子制御機械工学科
動力機械工学科 農業機械(学)科
学科名に関係なく 機械(工学)コース
上記に学科がない場合、専攻科を修了した方、専修学校を卒業した方、職業訓練を修了した方は全国建設研修センターに詳しい定めがあるため、こちらもご確認ください。
建築機械施工技士2級の難易度
学科試験の受験データ
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和1年 | 6,895人 | 2,925人 | 42.4% |
平成30年 | 7,704人 | 4,507人 | 58.5% |
平成29年 | 8,250人 | 4828人 | 58.5% |
実地試験の受験データ
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和1年 | 3,741人 | 3,138人 | 83.9% |
平成30年 | 4,909人 | 4,123人 | 84.0% |
平成29年 | 5,103人 | 4,305人 | 84.4% |
令和1年度種別実地試験者データ
2級 | 合計 | ||||||
第1種 | 第2種 | 第3種 | 第4種 | 第5種 | 第6種 | ||
受験者数 | 426人 | 2,988人 | 46人 | 206人 | 32人 | 43人 | 3,390人 |
合格者数 | 315人 | 2,565人 | 32人 | 159人 | 26人 | 41人 | 2,890人 |
合格率 | 73.9% | 85.8% | 69.6% | 77.2% | 81.3% | 95.3% | 85.3% |
参照元:国土交通省 建設機械施工技術検定試験 合格者の発表について
建築機械施工技士技術検定は学科が40%から50%前後という合格率になっているのに対して、実地試験は80%以上の合格率があります。
実地試験に関しては施工管理技士の受験資格として実務経験が必要となるため、受験者も日常的に操縦に慣れているので比較的合格率も高いですが、学科試験はしっかりと試験対策を行わないと受からないということが分かります。
建築機械施工技士2級の勉強のコツ
実地試験
難易度でも説明した通り実地試験は高い合格率を誇っています。
これは日常での業務がそのまま実技試験に繋がっているからです。
ただし日常的な運転をそのまますれば良いという訳ではありません。あくまで法律や規則に則った正しい運転ができているかがポイントになります。どうしても業務の中で自己流になってしまいがちかもしれませんが、改めてマニュアルなどを確認して操作方法を正しく理解して挑みましょう。
また、正しい運転方法を改めて学びたい方や試験の雰囲気と現場の雰囲気は異なるため事前に練習をしたいという人は各団体が実施する建設機械施工技士試験の講習を受講するのも一つの手です。
受講料は発生しますが仕事とは違う試験のための実技講習のため試験をイメージしやすく、試験当日のイメージトレーニングにもなります。
学科試験
学科試験はマークシート形式で出題されます。
実地試験と比べて学科試験の合格率が低い低ことから厳しい試験に感じてしまうかもしれませんが、学科試験は過去問からの出題が多い傾向があるため、テキストを理解して過去問を解くことで点数も順調に伸ばすことができます。
また、市販のテキストのみで合格点まで達している人も多いことから十分独学で合格点を取ることは可能な試験です。
しかし、建設機械施工技士に関するテキストは少なく、本屋などで施工管理技士のテキストを探しに行くと、人気の土木施工管理技士のテキストと過去問はたくさんあるのに対して建設機械施工技士のテキストは見つけるのも苦労することも多いと思います。
そのため、教材探しは通販などを利用することをオススメします。
日本建設機械施工協会のホームページでは過去問を見ることもできるため、まずはこちらも見てみて試験の雰囲気を掴んでみるのもいいかもしれません。
もし独学に不安のある方は通信講座などの受講も検討してみましょう。
分からない箇所などの質問もできるためオススメです。