介護業界の需要は現在でもますます伸びており、今後介護業界で働きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、今まで業界未経験の人にとってまず疑問に思うことは、無資格者でも介護業界で働けるのかという点です。
この記事では、今後介護業界で働くことを考えている方に向けて介護業界と資格の関係について解説していきます。
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介護の仕事は無資格でもできる?
まず、介護に関する入門資格として初任者研修があります。
この資格があれば多くの介護施設で全般的に働くことができるようになることには違いありません。
では、この介護職員初任者研修を取得していなければ介護の現場では働くことはできないのかと言うと決してそんなことはありません。
なぜなら、施設で介護業務を行うために必要な資格などが現在は決まっていないためです。
そのため無資格であっても介護施設で働くことは可能ですし、実際に無資格者可の求人というのも増えて来ています。
この現状の背景には介護業界の人手不足の問題があります。
現在65%以上の施設が人手不足と言われており、仮に無資格者だとしても施設側からは非常に需要があるため、無資格者であっても介護の現場で働ける環境がが増えているためです。
そのため実際の介護の現場でも有資格者と無資格者に業務の差はほとんどないという施設もあります。
利用者に直接触れて行う入浴介助や食事介助などの身体介護は知識と技術を持つ資格者が対応する場合という施設もありますが、そのような場合であっても介護の現場では身体介護以外にも掃除や衣服の整理などの生活援助や利用者の方を送迎する送迎業務など様々な仕事で成り立っているため、補助的な業務は無資格者にお願いするという形を取る施設も多いです。
ただし、資格者と比べて無資格者は手当が低かったり、求人自体が資格者のみを募集しているケースも多く、どうしても資格者より不自由な面があるため、無資格で働いている間に資格を取得するという人も多いです。
無資格ではできない介護業務
資格を持っていない場合、訪問介護での身体介護はできません。
施設であれば身体介護をするために資格がなければならないという規程はないため、無資格者であっても身体介護にあたることはできますが、訪問介護においては無資格者が身体介護を行うこと自体が違法となるため、訪問介護に興味のある人はまず初任者研修の受講を検討してみましょう。
介護業界に興味はあるけど無資格・未経験でなにから始めたらいいか分からない人は
介護の業界で働いてみたいけれど、無資格で全くの未経験なので一歩が踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。
まずは資格を取得しようと介護の入門資格である初任者研修を取得しようと思っても、研修費用は5万~10万円、研修期間も数か月を要するため現在就業中の方にとっては高いハードルに感じる人も多いと思います。
そういう場合はパートやボランティアから初めてみることがオススメです。
介護業界ではどの施設もボランティアを募集しているため、家から近く興味のある施設等に問い合わせてみれば心よく受け入れてくれる施設も多く、ホームページなどで募集している場所もあります。
ボランティアではなく実際に業務として携わってみたいという人はパートを探してみるのも一つの手です。
週1日からの勤務で土日のみという求人も多いため、現在の仕事を辞める必要もなく始めることもできます。
それらの形で実際にやってみて、そこで本気で介護を始めたいと思ったならば初任者研修に申し込むという形であればイメージを持って介護業界に入って行けるのでぜひご検討ください。
これから介護業界で働くためにおススメの資格
介護職員初任者研修
介護のスタート資格としても知られる介護職員初任者研修。
この研修は誰でも受講することができるうえに、研修を修了すれば介護の業界ではどの施設でも基本的には働くことができるようになるため、介護の仕事に興味のある人はまずはこの資格を取得するといいでしょう。
研修は土曜日のみのコースなど現在就業中の人などでも取得しやすいコースもあるため、色々なスクールを比較してみるといいでしょう。
参考記事
普通免許
介護施設では送迎業務を任されることがあります。
送迎はドライバーに依頼している場合もありますが介護職員がドライバーを兼任するという場合も多く、介護関係の資格は無資格であっても普通免許を持っていれば大歓迎というところも多いです。
また、施設にもよりますが、10人乗りのハイエースやキャラバンを運転できれば送迎を行う施設では歓迎されます。
ポイント
デイサービスなどの通所施設では送迎業務は付き物なので、普通免許の取得者は歓迎されます。
ドライバーのみの求人なども多いですね