お金に関する知識として共通する資格である簿記とFP(ファイナンシャルプランナー)の資格。
人気の資格ということもあり、取得を目指す人も多いですがどっちの方がオススメなのでしょうか。
この記事では目的ごとにどちらがオススメかについて解説していきます。
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簿記とFPはどっちがオススメ?
簿記とFPはどちらも知名度も高く、取得を目指す人も多い人気の資格ですね。
どちらの資格もお金に関する資格として有名ですがFPはお金の使い方についての知識、簿記はお金の計算についての知識と、必要な知識やスキルが異なります。
どちらも役に立つ資格の為、「どちらの資格を取ったらいいか」を悩む人も多いでしょう。
この時、どちらの資格を取るべきかを以下の観点から解説して行きたいと思います。
・取得の難易度から考える
・資格の活用方法から考える
取得しやすいのは簿記とFPどっち?
簿記とFPの資格は共に1級~3級で構成されています。
どちらの資格もそれぞれの試験を合格することで取得することができますが、試験の難易度としてはどのようになっているのでしょうか。
まずは受験資格で比較してみましょう。
受験資格 | ||
簿記 | FP | |
3級 | 特になし | 特になし |
2級 | 特になし | 次のいずれか AFP認定研修を修了していること FP3級に合格していること ・2年以上のFP業務の実務経験があること |
1級 | 特になし | 次のいずれか ・FP2級を取得していてかつ1年以上のFP業務の実務経験があること ・FP業務で5年以上の実務経験があること |
受験資格のみに注目するとFPの方がハードルが高いことが分かりますね。
特にFP1級に関しては実務経験を要するため、受験自体が高い難易度となっています。
そのため1級の取得を目標としている場合は自分が受験資格を取得できるかどうかまで考えなければなりませんね。
次に勉強時間の目安を確認していきましょう。
平均勉強時間 | ||
簿記 | FP | |
3級 | 約90~100時間 | 80時間~100時間 |
2級 | 約250時間~300時間 | 150時間~250時間 |
1級 | 約600時間~800時間 | 約600時間~700時間 |
必要な勉強時間に関しては簿記の方が多少多いと言われる傾向にありますが、そこまで大差ありません。
しかし、試験内容はまるで違い、簿記の場合は計算を使用した記述式なのに対してFPはマークシート方式での出題になります。
そのため、簿記の方は制限時間内に全問解答すらできない場合があるため、簿記の方が難しいという感じる人の方が多いようですね。
ただし、FPは暗記が多いため、計算などが得意な人にとってはFPの方が難易度が高く感じるようです。
簿記とFPの活用方法から考える
転職に役に立つのは簿記?FP?
転職・就職に関しては簿記をオススメ致します。
まず、前提としてFPが転職や就職に役に立たないという訳ではありません。
FPはお金の使い方の専門知識を多く有していえうため、金融機関や保険関係など用途に合った職種であればFPが評価されるでしょう。
しかし、やはり用途は限定されるため、FPの知識が全く使われないところでは基本的には役に立ちません。
一方簿記に関してはどの企業であっても歓迎され、企業が求める資格ランキングでも常に上位にランクインします。
簿記の資格に必要なお金の動きを把握するスキルは経理をはじめ、営業や事務などあらゆる場面で必要となるスキルとなるためどの職種でも歓迎される資格と言えます。
また知名度についても、簿記に比べてFPは比較的新しい資格であり、認知度などは簿記の方が高いため面接受けも良いことが多いです。
日常生活で役に立つのは簿記?FP?
日常生活の中ではFPの方が総合的に役に立つと言えるでしょう。
よく、お金に関する資格として比較されがちなこの二つの資格は簿記は会社向けの資格、FPは個人向けの資格と言われる通り、FPは金融、不動産、住宅ローン、税制、保険、年金、相続など個人が生きて行くうえで欠かせないお金の知識を得ることができます。
特に保険や年金、相続などの問題は、上手に扱いきれずに損をしている人が多く、FPの勉強をして知識を身に付ける中でどれだけ自分が損をしているかというのが実感できるでしょう。
簿記に関してはお金の管理に関しては非常に強くなれます。
今まで漠然と使っていたお金を、簿記の知識を使って家計簿などを付けてみるとお金の管理に関しては役に立ちます。
また、確定申告などをしている場合なども簿記の知識は非常に役に立ちます。
どちらの資格も2級の取得を目標にしよう
簿記とFPの資格に関しては3級は簡単に取ることができます。
器用な人ならどちらの勉強も並行して行ってどちらの資格も取得することも可能でしょう。
しかしその分3級を取得している人も多く、合格自体も簡単なためあまり役に立つことはありません。