保育士試験の実技試験で言語表現を選びたいけれど、言語表現ってどんなことをすればいいの?
どんな風に練習すればいいの?と思う方も多いかと思います。
この記事では言語表現のポイントや練習方法について解説していきます。
Table of Contents
保育士試験の言語表現の実技試験とは?
保育士試験の言語表現とは事前に用意されたいくつかの物語の中から好きな物語を選んで物語を話す試験です。
この読み聞かせは、絵本などを持ち込むことができず事前に暗記して話をしなければならないため、事前の暗記と練習が必須となります。
言語表現のポイント
言語表現の合格のためのポイントは『子どもが楽しく、飽きないように惹きつけるお話ができるか』がポイントになります。
試験の本番では絵本などの持ち込みはできないため、いわゆる素話で話さなければなりません。
そのため、絵本を見ながら話すときと違って場面のイメージもしにくいため、話し方などを工夫して伝えるかというのが重要になってきます。
また、子どもたちが最後まで楽しく飽きずに聞いていられるかも重要になって来ます。
子どもは繰り返される抑揚やリズムのない動きに飽きてしまいがちなため、淡々と話しているだけでは子どもにも飽きられやすく試験としても評価されません。
そのため身振り手振りなどを使って場面をイメージさせてあげやすく、話し方もテンポを速くしたり遅くしたり、小さな声大きな声などを使い分けて抑揚とリズム感を出すと評価も高くなります。
話すときは子どもの目線に立っていかに『子どもが楽しく、飽きないような工夫』ができるかを中心に考えましょう。
お題の選び方
言語表現のお題は保育士試験前に幾つかの物語が提示されるため、候補の中から自分で一つ物語を選ぶ必要があります。
過去のお題は以下の様になります。
令和1年 | ①おむすびころりん ②ももたろう ③3匹のこぶた ④3匹のやぎのがらがらどん |
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平成30年 | ①おむすびころりん ②3匹のこぶた ③3匹のやぎのがらがらどん ④てぶくろ |
平成29年 | ①うさぎとかめ ② おむすびころりん ③3びきのこぶた ④ にんじん、ごぼう、だいこん |
どのお題を選んだら良いか迷ったら自分に最も馴染みの深いお題を選ぶと良いでしょう。
そうすることで感情表現がしやすいうえに、実技試験本番までにどうしても暗記が必要となるため、自分に最も馴染みの深いお題を選ぶことで覚えやすさやイメージのしやすさは増し暗記も効率よく行うことができます。
また、お題を選んだら必ずお題となる絵本を入手してその一冊に絞って練習しましょう。
絵本は外国の原文を和訳しているものが多いため、表現が微妙に異なっていたり、そもそもストーリーが若干違っていることもあります。
どの絵本がダメなどは特にありませんが、いくつもの本で練習したりすると試験当日の緊張で色々な表現が混ざって混乱してしまいパニックになってしまうなんてこともありえます。
入手した絵本を基に自分だけの台本などを作ってみましょう。
絵本通りに読んでしまうと3分間で収まらないことも多いので、物語の筋が通り程度に自分なりの台本を作ることで時間の調整を行うことができます。
また、台本があれば抑揚をつける場所などを書き込んで自分だけの練習台本を作ることができるのでオススメです。
言語表現の練習方法
まずは物語の暗記から始めましょう。
最初から無理に暗記しようと頑張らなくても大丈夫なので、最初は絵本をしっかりと読みながらで声に出して読んでみましょう。
声に出すというのは暗記法としてとても有効で、台本を読んでいる内に自然と物語が頭の中にインプットされていくはずです。
台本を見ずに話せるようになって来たら次に話し方を意識してみましょう。
ポイントは『ハキハキとした声』と『子どもたちが聞いていて楽しい話し方ができているか』です。
声の大きさは15人の子ども全員にしっかりと伝わる程度の声量を基準にして、場面ごとにどこで抑揚をつけたり声量の調整を行うかなどを事前に確認しておきましょう。
身振り手振りも大切ですが、あまり大げさにやり過ぎると子どもたちは動きに目が行ってしまいストーリーに気が行かなくなってしまうのであくまで物語の補助程度がオススメです。
どのように読むかが決まったら、一度通しでやってみましょう。
その際、聞いてくれる人がいたら実際に聞いてみてもらったり、動画に撮影して自分で見直してみると、第三者から見たらどのように見えるのかというのが分かります。
自分では完璧に読めたつもりでも、意外と棒読みになってしまっていたなんてことがよくあります。
また、試験での時間制限である3分間も意識できるように、練習の際はタイマーなどをセットして行いましょう。
言語表現の注意点
言語表現の注意点を解説していきます。
注意点① タイトルを言おう
試験本番で意外と忘れがちですが、まずはタイトルをしっかりと言うところから始めましょう。
ここを意識しておかないと、緊張からタイトルをすっ飛ばして物語から初めてしまってパニックになってしまったりなんてことにもなりかねません。
注意点② 目線には注意しましょう
試験当日は子どもたちは実際にはいませんが、15人程度がいる想定で物語を話します。
試験会場では子どもたちに見立てた椅子が置いてあるため、お話し中も一点を見つめながら話すのではなく、椅子の方に目線を向けて子どもたちが実際にいるものだと思って全体を見渡すことを意識して話しましょう。