社会保険労務士試験とは、社会保険労務士(社労士)になるための試験で、毎年1回行われます。
資格の分類 | 資格の難易度 (10段階評価) |
勉強時間の目安 | 試験日 | 合格発表 | |
国家資格 | 独占業務 | 7.5/10 | 1,000時間 | 8月下旬 | 11月上旬 |
Table of Contents
社労士試験の概要
試験日 | 毎年8月の第4日曜日 10:30~11:50 選択式13:20~16:50 択一式 |
試験申し込み受付期間 | 例年4月中旬~5月末 |
受験手数料 | 9,000円+払込手数料 |
合格発表 | 11月初旬 |
試験の申し込み方法は郵送で申し込みをする方法と窓口申し込みの方法があります。
試験内容
社労士試験の科目は?
社労士試験は午前中の選択式と午後の択一式に分かれて行われます。
選択式とは、文章中の5つの空欄に入るものを選択肢の中から選ぶ試験で、
択一式は5つの選択肢の中から正解を選ぶ試験になります。
科目 | 選択式 | 選択式の配点 | 択一式 | 択一式の配点 |
労働基準衛生法及び労働安全衛生法 | 1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
労働者災害補償保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む) |
1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
雇用保険法 (労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む) |
1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
労務管理その他の労働に関する一般知識 | 1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
社会保険に関する一般知識 | 1問 | 5点 | ||
健康保険法 | 1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
厚生年金保険法 | 1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
国民年金法 | 1問 | 5点 | 10問 | 10点 |
合計 | 8問 | 40点 | 70問 | 70点 |
労働保険の保険料の徴収等に関する法律は、選択式の試験では出題されず択一式のみでの出題になります。
合格基準
合格点は例年受験生全体の得点に応じて前後しますが、総得点の7割前後が合格点となることが多いです。
また、科目ごとの足切り点が設定されているため、各科目の内一つでも基準点に満たない場合は、総合得点が合格点に達していたとしても不合格となるため、全体の科目を一定水準まで学習する必要があります。
社労士試験の受験資格
社労士試験の受験資格は①学歴②実務経験③資格の3つに分けられます。
それぞれの受験資格を簡単に説明しますが、詳細は社会保険労務士試験オフィシャルサイトをご確認ください。
学歴
学歴による受験資格を満たそうとする場合、大学又は短大を卒業することで受験資格を満たすことができます。
仮に大学を中退していた場合だとしても、62単位以上の卒業要件単位を修得していれば受験資格を満たすことになります。
専門学校卒業の場合であっても、厚生労働大臣の認めた学校であれば認められます。
厚生労働大臣が認めた学校についてはこちらを参考にしてください。
学歴による証明の場合、上記の要件を満たすことを証明する卒業証明書又は成績証明書などが必要になります
実務経験
社会保険労務士業務や、一定の公務員など定められた実務経験を積んでいる場合に受験資格が認められます。
社労士の受験資格を得るために、該当する職種に就くというケースはあまり聞かず、あくまで既に勤務している最中に社労士に興味がわき、今までの実務経験で受験資格を満たすという人が多いですね。
資格
一定の資格を持って入ることで受験資格が認められます。
認められる資格としては『行政書士』や『司法書士』などの士業をはじめ
厚生労働大臣が認めた国家資格についてはこちらをご覧ください。
社労士試験の難易度
社労士試験の合格率は例年10%にも満たず、過去10年の試験では最も低い合格率の平成27年では2.6%、最も高い合格率を出した平成26年度でも9.3%です。
過去10年分を平均すると6%程度と非常に狭き門とされています。
勉強時間の平均時間も1,000時間とされており、比較されることの多い行政書士でも600時間とされる辺り間違いなく難関資格に該当します。
各科目も一つ一つがどれも難易度が高く、また他の士業資格とも試験科目が被りにくいため勉強面でも苦戦する人も多いです。