・2級や1級とか色々あるけど、どれから取ったらいいか分からない
この記事ではこんなお悩みを解決いたします。
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JPLA公認のトリマーライセンスとは?
トリマーライセンスとは「一般社団法人ペット技能検定協会」が認定する民間資格の一種です。
トリマー1級・2級などと呼ばれますね。
注意ポイント
トリマーの仕事は資格がなくても行うことができます。
しかし、技術や知識がなくできる仕事ではないため、各団体が様々なトリマーに関する資格を定めて認定しています。
このトリマーライセンスは、数あるトリマーに関する民間資格の1つだと考えてください。
トリマー1級と2級の違いは?
トリマー1級は2級の上位資格として位置づけられています。
各級位ごとの内容とレベルをペット技能検定協会は以下のように定めています。
トリマー2級ライセンス取得者はペット美容サロンに於けるグルーミングサービス業務をこなすことのできる技術者と位置づけられます。
この技術水準は動物病院や動物飼育の現場で生態の健康維持のためのグルーミングにも生かされます。
トリマー1級ライセンス取得者はペット美容サロンに於けるグルーミングサービス業務でリーダー的役割りをはたすことのできる技術者と位置づけられます。
この技術水準はトリマー養成機関に於ける後進の指導にも生かされます。
要約すると、2級であれば「一般的なトリマーとしての業務に関する技術を持つレベル」、1級であれば「業務の管理や指導ができるレベル」と考えてください。
また、以下のトリマー資格の取得方法でも詳しく解説しますが、1級を取得するためには2級の取得が必須になります。
そのため、すでに業務の管理を行っているレベルの方でも、資格の制度上2級からの挑戦が必要になります。
また、1級を取得した方に向けた上位の資格として「トリマー教師」の資格があります。
トリマー教師ライセンス取得者はペット美容サロンに於けるグルーミングサービス業務で総責任者として人格的にも優れた技術者と位置づけられると公表されている通り、ペット技能検定協会が定めるトリマーの資格のなかでも最上位の資格となっているため、取得の難易度も非常に高くなっています。
トリマーの資格を取るには?
トリマーのライセンスの取得には年齢制限はないため、どの年齢層の方でも受験できますが、以下の要件を満たす必要があります。
2級
日本ペット技能検定協会の指定するカリキュラムを修了すること
1級
2級の資格を取得していること
教師
1級を取得後3年以上の実務経験をすること
上記の要件を見ると分かるように、2級から順番に上位の取得をしていく必要があります。
2級の受験資格である指定のカリキュラムは各種学校や通信講座の「たのまな」でも扱っているため、トリマーの資格を取得したい場合は自分に合った講座を探すところから始めましょう。
受験資格を取得したあとは「筆記試験」と「実技試験」を合格する必要があります。
実技試験の内容は級位ごとに以下の内容で公表されています。
2級
プードルのラムクリップまたは小型長毛犬のカット
1級
プードルのコンチネンタルクリップ・プードルのベドリントンカット・プードルのテディベアカットの中から1種選択
教師
プードルのコンチネンタルクリップ・プードルのベドリントンカット・プードルのテディベアカットの3種
及び面接
トリマーの資格で動物取扱責任者になれる?
ペットショップやペットホテルなど第一種動物取扱業と呼ばれる事業を開業する際は必ず動物取扱責任者を配置しなければなりません。
動物取扱責任者は誰でもなれる訳ではなく、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
①獣医師免許を取得すること
②愛玩動物看護師を取得すること(こちらは将来的に取得できる資格であり、現在はまだ取得ができないため、事実上不可能となっています)
③種別に係る半年以上の実務経験又は実務経験と同等の1年間以上の飼養経験、
かつ、種別に係る知識及び技術について 1 年間以上教育する学校等を卒業
④種別に係る半年以上の実務経験又は実務経験と同等の1年間以上の飼養経験、
かつ、公平性、専門性のある団体が行った試験により資格等を得ていること
①~③までは獣医師の取得や学校の卒業などハードルが高く要件を満たしにくいため、これから開業を目指す人は④の公平性、専門性のある団体が行った試験による資格を取得することで動物取扱責任者を目指すという場合が多いです。
しかし、残念ながらJPLAのトリマーを上記の資格として認定している自治体はほぼないようです。
(自治体によって認定資格の要件は常に変わってくるため、念のため動物取扱責任者として活躍したい自治体にお問い合わせください)
そのため、動物取扱責任者の資格を得たいのであれば、他の認定資格と組み合わせて取得する必要があります。
動物取扱責任者になることができる資格の一覧はこちらの記事でまとめているため、動物取扱責任者に興味のある方はぜひ参考にしてください。
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動物取扱責任者になるには?研修や改正のポイントを詳しく解説
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JPLA公認トリマーのまとめ
トリマーの資格は多くの団体が認定していますが、ペット技能検定協会が認定するこのトリマーの資格は、必然的にトリマーのカリキュラムをこなす必要があるため、資格を持っていることで信用を得ることもできます。
トリマーとしての就職や、自分の大切なペットのためにも役に立たせることができる資格のため、興味のある方はぜひ取得してみましょう。
トリマーの仕事をしている人でも、トリマーの資格以外のペットに関する資格を色々と取得することで仕事の幅を広げる方も増えています。
最近ではペットシッターに関する資格や、高齢のペットに対して介護の知識を取り入れる「ペット介護士」などが人気が高いようです。
ぜひトリマーという枠にとらわれず、自分の理想のトリマー像を浮かべながら、自分の将来に役に立つ資格を習得してみましょう。