・テキストの種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない
この記事ではそんなお悩みを解決いたします。
この記事はこんな方におすすめ
- 2021年の宅建試験に独学で合格したい
- 初めて法律の勉強をするため、分かりやすい独学向けのテキストを知りたい
これから宅建の勉強を始めようと考えている方にとって、まず始めに取りかかるのが「テキスト選び」ですね。
宅建試験は毎年受験者数が20万人近くいる人気の国家資格です。
そのため宅建試験のテキストは多くの会社が販売しています。
選択肢が多いと言えば聞こえはいいですが、初めて宅建に挑戦するという人にはどのテキストが良いか分かりづらいですよね。
この記事ではこれから宅建試験の勉強を始める方に向けて、テキスト選びのポイントと参考書ごとの特徴を解説していきます。
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Table of Contents
独学で勉強するためのテキスト選びのポイント
宅建試験では「宅建業法」「民法」「法令上の制限」「税・その他」の科目を学習することになります。
どの科目も複雑な法律知識を求められるため法律の初学者の場合、最初はテキストを読むだけで苦労するかと思います。
理解できずに途中で諦めてしまうという受験生も多いため、自分のレベルに合ったテキストを選ぶというのは宅建試験を目指すためにまずクリアしなければならない最初の関門でもあります。
ただし、自分に合ったテキストならばどれでも良いという訳ではありません。
オススメのテキストの紹介の前に、テキスト選びの際はまずは以下の注意点をご解説いたします。
注意点① やってはいけないテキスト選びの方法
テキスト選びにおいてやってはいけないことは他人の評価だけを見て特徴を調べずに購入を決めてしまうことです。
「知り合いが使っていたから」、「アマゾンやショッピングサイトでの評価ランキングが高かったから」という理由で決めてしまうと、ほとんどの場合は購入後に他のにしとけば良かったと後悔することになります。
なぜならテキストは出版社ごとに特徴やレベルがあるため、参考書は人によって向き不向きがあるためです。
また、下記でも説明しますが、基本的には参考書は一冊のみを使い倒すのがベストです。
しかし、評価だけで決めてしまう人は必ず別の参考書が後から欲しくなります。
テキストは必ず特徴を調べたうえで、自分に合った参考書を購入するようにしましょう。
注意点② 最新版のテキストを使おう
テキストは必ず最新版のものを購入するようにしましょう。
宅建試験は法律の知識を多く求められます。
ですが、法律は頻繁に法改正が行われます。
直近では2020年には民法の大改正がありましたね。
試験ではこのような改正ポイントから出題されることとも多く、そのような問題が出題されれば改正前に作られた古いテキストでは絶対に対応できません。
むしろ、間違った知識が入ってしまうため、間違いなくその問題は落とすうえに、後から知識を訂正するのは非常に苦労することになるでしょう。
中古の参考書は安く入手できるため、魅力的に感じるかもしれませんが、そこは少し値が張ってでも最新版を購入しましょう。
注意点③ 使用するテキストは一冊だけに絞ろう
試験までに使用するテキストは基本的に一冊だけにしましょう。
なぜなら、宅建試験で出題される知識はテキストごとに言い回しが変わって来ることがあります。
そのため、同じことが書かれていたとしても少し書き方が異なっているだけで混乱することになりますし、記憶の定着も困難になります。
同じテキストを使っていると、過去問を解いている際に載っていない知識があったりすると不安になることもあるかと思います。
ですが、そのたびに新しいテキストを買っていたらキリがないですし、どこに何が載っているのか間違いなく分からなくなり手間も増えます。
最初の一冊目を購入する際によく検討したうえで、最後までそのテキストを信じぬくぐらいの気持ちでテキストは使い倒しましょう。
宅建試験を独学で合格したい人にオススメのテキスト【3選】
さて、上記でも述べた通り「自分に合ったテキスト選び」というのは長い宅建士試験の勉強において非常に重要な課題になります。
通信講座などを利用しない独学で挑む場合は以下の3点を主軸に考えるのが良いでしょう。
テキスト選びのポイント
- 分かりやすさ
- 使いやすさ
- 内容の掘り下げがされているか
独学をする上で、以上の3点が備わっているテキストならば、宅建試験でも十分通用するテキストと言えます。
逆に、テキストの中には「初学者にフォーカスし過ぎて合格に必要な情報には足りない」ものや「独特の内容過ぎて人を選ぶテキスト」といった内容のものも多くあります。
これらはハマると非常に有用なテキストですが、独学者が最初に選ぶ一冊としてはふさわしくない可能性も高いです。
そこで、皆様のテキスト選びの参考になればと、私が実際に使用してみて特に良いと感じたテキスト三冊を特徴・口コミと併せてご紹介していきます。
今回取り上げるのは以下の三冊です。
【TAC】 みんなが欲しかった宅建士の教科書 |
特徴:図解やイラストも多く丁寧な解説も多く、内容の掘り下げもされているためバランスが良い。 1から勉強を始める初学者であればぜひオススメしたい一冊 |
こんな方におススメ:宅建試験に初挑戦の方 |
【LEC】 宅建士合格のトリセツ |
特徴:豊富な図解のため初学者には非常に分かりやすい。 テキストを自分なりにアレンジしやすいのも良い。 |
こんな方にオススメ:法律の勉強をしたことがない方 |
【TAC】 わかって合格る宅建士 |
特徴:内容の掘り下げも十分あり、具体例なども多様されているため理解しやすい |
こんな方におススメ:試験勉強にある程度慣れている方 |
オススメテキスト3冊の比較
オススメする学習レベル | 初学者 | 初学者~学習者 | 学習者・勉強慣れしてる方 |
---|---|---|---|
料金 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
フルカラー | 〇 | 〇 | 〇 |
科目ごとのセパレート | 〇 | 〇 | 〇 |
【TAC】みんなが欲しかった!宅建士の教科書
こんな方におすすめ
- 宅建の勉強が初めてという方
- 簿記やFPなど他の資格でみんなが欲しかったシリーズを使ったことがある方
- 図解やイラストで理解したい方
みんなが欲しかった宅建士の教科書の特徴
オススメポイント
- フルカラー+豊富な図解で視覚的にも分かりやすい
- 科目別に分解できるセパレート方式
- 要所で挟まれる板書により初学者にも分かりやすく工夫されている
資格の学校【TAC】では「みんなが欲しかった!シリーズ」と呼ばれる各種資格の参考書を出版しています。
そんなみんなが欲しかったシリーズの宅建バージョンであるみんなが欲しかった!宅建士の教科書。
人気資格である簿記やFPでもこのシリーズが発売されているため、他の資格でこのシリーズを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
このテキストは「読むというより「見て」わかる」をコンセプトにしている通り、分かりやすさと取り組みやすさが非常に魅力的な一冊です。
どういうことかと言うと、本書のは全ページフルカラーで作られており、内容も豊富な図解が用いられてビジュアル的にも分かりやすく配慮されています。
混乱しがちな重要ポイントに挟まれる板書も分かりやすいと評判です。
内容自体も各科目の最初に学習ガイダンスがあるため初学者の人でもイメージがわきやすく、さらに一つ一つのテーマごとにしっかりと情報が掘り下げられているため、バランス的には非常に良いと感じました。
また、参考書には珍しいPVまで作成する気合の入れようです。
この動画もテキストの魅力がよく伝わる内容になっているため、3分程度の内容になっているので購入を検討している方はぜひ一度見てみることをオススメします。
みんなが欲しかった宅建士の教科書を使ってみた感想
このテキストの一番の魅力はなによりも「分かりやすさ」です。
本屋に行っていくつかの参考書をペラペラめくってみたとき一番印象に残るのはこの参考書という方も多いと思います。
フルカラーのため読みやすいのはもちろん、これでもかという程図解とイラストで丁寧にかみ砕いて解説してくれるため、難解な法律知識などもマンガを読んでいるような気持ちで理解することができます。
みんなが欲しかった宅建士の教科書の口コミ
- 絵や図解が豊富で初学者には分かりやすかった
- この一冊で合格しました。初めての受験だったので分かりやすいと評判のこのテキストを選びました。
試験ではこの参考書には記載されていない箇所からも出題されたため、完全に万能とは言い難いですが、少なくとも合格点が取れるだけの情報量は詰め込まれていたのでまったく問題なく選んで正解のテキストでした。
【LEC】宅建士合格のトリセツ
こんな方におすすめ
- 今まで法律に関する勉強をしたことがない初学者の方
- テキストより図解や表の方が理解しやすい方
オススメポイント
- フルカラー+豊富な図解で視覚的にも分かりやすい
- 三分冊に分解できるセパレート方式
- インデックスシールが附属しているため
【LEC】が出している宅建士合格のトリセツ
表紙には基礎から本試験までこれ一冊でOKとある通り、初学者にも分かりやすく工夫され本試験にも対応できるだけの十分な知識の網羅がされているため、まさに宅建士の取扱説明書のような印象です。
表紙のペンギンのイメージキャラクターが図解やイラストを用いて丁寧に解説してくれるため、初学者でもビジュアル的にも分かりやすく、内容自体も合格までに十分な知識が詰め込まれているため、万人受けするテキストに仕上がっています。
また、インデックスシールが附属しているため、振り返りたいポイントや重要箇所には気軽にインデックスシールを貼れたり、どのページも右端に書き込めるスペースがあるため、自分なりのテキストを作ることができるため、自分専用のテキストを作りたい方にもオススメですね。
宅建士合格のトリセツを使ってみた感想
イラストや分かりやすい解説で入り込みやすい内容も素晴らしいですが、私が特に評価したいのがテキストを自分なりに工夫できる点が素晴らしいと感じました。
宅建士合格のトリセツの口コミ
- この参考書で宅建試験に初挑戦しました。内容も分かりやすくとっつきやすいので、初めて勉強する人にはオススメのテキストです。
- 各省の冒頭に重要度や全体像のイメージ図を挟んでくれるので、力を入れる箇所がとても分かりやすかったです。
- 可愛いペンギンたちがテキストのいたる場所で登場して解説してくれるので、一緒に勉強しているような気持ちになり読んでいて楽しく使いやすいテキストでした!
【TAC】わかって合格る宅建士
こんな方におすすめ
- 学習経験者の方
- 宅建の情報を網羅したい方
- イラストよりは字で理解したいという方
わかって合格る宅建士の特徴
オススメポイント
- 圧倒的な情報量と細かいところまで取り上げてくれる質の高いテキスト
- フルカラー+赤シートで分かりやすい構成。
- 4分冊に分けられるため、持ち運びもしやすい
こちらも上記の宅建士の教科書を出版している【TAC】が出版している参考書である「わかって合格(うか)る宅建士」です。
同じ出版社ではありますが、こちらはみんなが欲しかったシリーズよりもイラストや図解が少ない一方で、より情報が網羅されている点が特徴です。
また、過去に出題された箇所は赤線で
ただ、闇雲に情報を詰め込んでいる訳ではなく、宅建試験において非常に重要となる法改正のあった箇所が文章中に溶け込んでいるため、自然と大事なポイントが分かります。
宅建士の教科書では、情報量が少し物足りないという感想が多いですが、この参考書ではさらに細かい箇所まで掘り下げられているので、より情報を網羅できます。
わかって合格る宅建士を使用した感想
同じ出版社ということもあり、宅建士の教科書と比較すると非常にストイックなテキストという印象を受けました。
文字も多いため、最初は扱い辛さも感じましたが、使っていると過去に出題された箇所や、法改正の箇所が文章を読んでいるだけで自然と理解できるようになっているため、
わかって合格る宅建士の口コミ
- テキスト内には過去問として出題された箇所にはアンダーラインが引かれており、何年に出題されたかが一発で分かる仕組みになっています。特に重要な箇所だと「〇〇年、〇〇年、〇〇年」と何度も出題されているのが分かるので必修ポイントが一目で分かるのは本当に助かりました。
- ビッシリと書かれている内容ですが、難しい箇所や重要な箇所では必ずと言っていいほど図解してくれるので分かりやすさと情報量を兼ね備えたテキストでした。
その他の参考書
上記3冊が管理人のオススメする独学者向きのテキストです。
ただし、なかには「〇〇の参考書がいいんだけど、どうなんだろう?」と思う方もいると思います。
参考書は人によって合う合わないがあるため、その他のテキストについても下記で解説していきます。
【宅建学院】らくらく宅建塾
こんな方におすすめ
- 活字が好きな方
- ゴロ合わせが好きな方
宅建学院が出版しているテキストで、昔から受験生に愛されてきたテキストのため合格者の中にもファンが多い一冊です。
このテキストの特徴としてはゴロ合わせがふんだんに使用されているため、楽しく簡単に暗記することができます。
ただし、セパレートができない点や、法律の初学者には少しハードルが高く感じる点が惜しいと感じました。
出る順宅建士
他の参考書と決定的に異なるのが三部作になっており、テーマごとに分けて販売されています。
そのため全部合わせると非常にボリュームのあるテキストであるため、情報量だけで言えば参考書の中では最高峰と言えるでしょう。
しかし、その分書籍購入のための費用が高くなる点、上記のオススメテキストでも十分合格に必要な情報が含まれているため、今回はオススメ対象外としました。
ですが、上記でも述べた通り、情報の掘り下げという面では非常に優れたテキストなので、「トコトン学習したい方」や「再受験生の方」には向いているかもしれません。
宅建のテキスト選びの【まとめ】
今回は宅建試験にオススメのテキストを3つに絞ってご紹介いたしました。
参考書は問題集とあわせて使うことでインプットとアウトプットを繰り返すことが記憶の定着と理解への最大の近道ですのであわせての購入をオススメ致します。