
この記事ではこんなお悩みを解決いたします。
この記事で分かること
- 行政書士試験は独学でも合格ができるのか?
- 独学で合格するためのポイント
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独学でも取れるオススメの資格6選
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Table of Contents
行政書士の独学合格が無理ではないと言える理由
行政書士試験は人気国家資格として知られる一方で、難関試験としても有名です。
そのため、「独学での合格は無理だ」なんて声もよく聞きます。
しかし、行政書士試験は独学でも合格が可能な試験です。
私は実際に行政書士試験に合格して行政書士として活動していますが、周りの行政書士の方に聞くと独学での合格者というのも非常に多いです。
まず、そもそもなぜ独学は難しいと言われるのかを確認してみましょう。
行政書士の独学が無理だと言われる理由
- 専門的な知識が多く、初学者では理解が難しい
- モチベーションの維持が大変
上記の理由だと言われることが多いですね。
この中でも特に問題となるのが「専門的な知識が多く、初学者では理解が難しい」という箇所です。
行政書士試験は法律資格の登竜門と呼ばれる試験であり、法的な知識が多く求められるため、今まで学習したことがない人にとっては馴染みのない知識に苦労することになるでしょう。
ややこしい法律用語の例えを1つ上げてみましょう。
行政書士試験でも頻出の重要な用語として「善意」「悪意」という単語があります。
一般的には、この二つの用語が出たとき「良かれと思ってやったこと」「悪いと思ってやったこと」というイメージが浮かぶと思います。
しかし行政書士試験においてこの二つの意味は全く異なります。
「善意」は「その事実を知らないこと」
「悪意」は「その事実を知っていたこと」
このような意味に変わります。
このように行政書士試験では一般的には馴染みのない知識が多く求められるため、一人の勉強では知識の理解がしにくいと言われるのが独学の合格が難しいと言われる大きな理由です。
ですが、実は行政書士試験では独学でどうしても理解できない知識というのはほとんどありません。
最近は市販のテキストのクオリティも上がっており、独学の方でもとても理解しやすくなっています。
実際に何度もテキストを読み込んで独学で合格までたどり着いたという方は大勢います。
ただし、だからと言ってテキストをただ読み込むだけで合格できるほど簡単な試験ではないのも事実です。
大切なのは「学習方法」と「続けること」です。
では、次に独学で勉強するコツを解説していきます。
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行政書士を独学で合格するコツ
行政書士試験は勉強範囲が広いため、ただ勉強するだけでなく、正しい準備が必要です。
独学で合格するための重要なポイントを1つずつ解説していきます。
①自分に合ったテキストを選ぼう
行政書士試験を独学で合格するためにとても重要になるのが「テキスト選び」です。
行政書士試験は人気国家資格であるため、多くの出版社からテキストが販売されています。
テキストごとに趣旨や内容は異なるため、自分の目的や学習方法に合ったテキストを選ぶようにしましょう。
また、テキストを購入する際は「問題集」も併せて購入するようにしてください。
問題集はテキストを販売している出版社と同じ会社が出版しているものを購入すると、内容がリンクしているため勉強効率がグンと上がります。
行政書士に挑戦するのが初めてでどのテキストがおすすめなのか分からないという方は以下の記事が参考になります。
独学で挑戦する初心者向けのテキストを中心にご紹介しているのでぜひご覧ください。
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行政書士テキストのおすすめを徹底比較【2022年度版】
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②行政書士試験を知ろう
テキストを購入して、勉強を始める前にまずは行政書士試験の全体像を理解して勉強の方針と戦略を立てましょう。
適当に1ページ目から始めるのか、事前に計画を立てて始めるかで、この後の勉強効率は格段に変わるはずです。
勉強方針の立て方については下記で詳しく説明するため、まずは行政書士試験の簡単な概要について説明いたします。
行政書士試験は毎年1回、11月上旬に行われる試験です。
試験科目と配点は以下の表の通りです。
行政書士試験の合格基準
(1) 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
(2) 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
(3) 試験全体の得点が、180点以上である者
③勉強方針を立てよう
さて、独学でなかなか合格できない人の中には、端から端まで全部勉強しようとしてしまう人が多いです。

そうやって、テキストを丸暗記しようとする方がいますが、ハッキリ言ってこの方法は非効率です。
なぜなら、出題される問題の中にも頻出問題とほとんど出題されることのない分野の問題があるためです。
そのように出題される可能性の低いところまで徹底して勉強していたらとてもではありませんが、勉強時間は足りません。
さらに、行政書士試験は180点が合格点と決まっている「絶対評価」の試験です。
受験生全体の結果で合格点が変わる「相対評価」の試験の場合ならば、上記の方のように他の受験生よりも多くの知識を入れて差をつけることに意味があると思います。
ですが、絶対評価の場合は自分との戦いです。
「受験生の多くが解けない問題」や「過去の試験で出題実績が少ないテーマ」などを必死に勉強して取って他の受験生と差をつけるよりも、解きやすい問題を確実に得点して180点を取る方が効率的と言えます。
そのため、行政書士試験の合格のコツは、勉強方針をしっかりと立てて「いかに180点を戦略的に取っていくか」を考えて学習することが合格のための重要なポイントになります。
勉強方針の立て方は人それぞれですが、上記の科目ごとの配点や頻出分野でどの程度の得点を目指すかと考えると方針も立てやすいと思います。
例えば上記の配点を見たら分かる通り、科目ごとに配点も異なるため、20点の配点の会社法と112点の配点の行政法を同じだけ力を入れるというのは非効率的です。
そのため、配点の高い行政法と民法に力を入れて、商法などは最低限の勉強に収めるなんて方もいます。
最初から方針を立てるのが難しいという方は、ある程度勉強してみて方針を考えて行く方法でも構いませんが、最終的には最終的には勉強の方針と戦略はしっかりと確立できるようにしておきましょう。
私も参考にさせて頂きました「フェルマータblogs」では、各種資格試験の勉強法が紹介されています。
とくに以下の記事は、行政書士試験一発合格という経歴を持っている管理人のフェルマータ様の、試験勉強のコツと合格のためのノウハウの詰まった記事になっており、
行政書士試験の戦略を立てたいという人にはきっと役に立つはずですので、ぜひ皆様も参考にしてみてくださいね。
[blogcard url="https://fermata-channel.com/qualifications/study-method"]
勉強方法は独学と講座受講はどちらを選ぶべき?
さて、ここまで独学で合格できる理由と学習のポイントを紹介してきました。
ですが、独学で頑張るべきか講座の受講をするべきか悩んでいるという方も多いと思います。
そこで、独学と講座受講のそれぞれのメリットをまとめてみました。
独学のメリット
- 費用を安く抑えることができる
- 自分のペースで学習することができる
講座受講のメリット
- 分かりやすい講義で理解度が深まる
- 学習のコツをつかみやすい
独学の最大の魅力は費用が安く抑えられるということですね。
講座の受講となると高額の受講料がかかるため、一歩を踏み出せないという方も多いです。
そんな方は一度通信講座を検討してみるのもいいですね。
最近は行政書士の講座は通信講座が主流になりつつあり、最大のメリットは教室代などの固定費がかからないため受講料がとても安く抑えられる点です。
独学の参考書を揃えるのとそこまで大差ない金額で受講できる講座もあるので、行政書士の通信講座のおすすめは?の記事もぜひ参考にしてください。