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「ペットシッターに関わる資格を取りたいけど、なにを取ったらいいの?」
「ペットシッターの資格の難易度はどれくらい?」
この記事ではそんなお悩みを解決いたします。
Table of Contents
ペットシッターの資格のおすすめは?
ペットシッターとは、旅行や仕事などで一時的にペットのお世話ができない飼い主に代わってお世話をする仕事です。
実はこのペットシッターの仕事は特別な資格は必要なく誰でも行うことができます。
ですが、一時的とは言え、大切なペットのお世話を完全に他者に任せるのは飼い主にとっては不安なため、預かってくれるなら誰でも良いという訳ではなく、しっかりとした知識を持っているペットシッターに預けたいというのが本音です。
そこで、ペットシッターの資格を取得して必要な知識を身につけることを証明することで、飼い主様も安心して預けることができます。
しかし、ペットシッターの資格は種類も多く、どの資格を取ればいいか分からないという方も多いと思いようですね。
そのため、当サイトでは「取得のしやすさ」「動物取扱責任者になれるか」「知名度の高さ」の3つの基準から以下のおすす2つの資格をおすすめいたします。
資格名 | 認定団体 | 取得方法 |
ペットシッター士 | 日本ペットシッター協会 | 養成講座(通信・通学・カルチャースクール)を受講し、認定試験に合格すること |
認定ペットシッター | ビジネス教育連盟ペットシッタースクール | 養成講座(通学コース・通信コース)を受講し、修了試験に合格すること |
それぞれの資格について解説していきます。
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ペットシッターになるには?【2022年版完全マニュアル】
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ペットシッター士
日本ペットシッター協会が認定する「ペットシッター士」はペットシッターの資格として人気の資格の1つです。
「通信講座」「通学講座」「全国のカルチャースクールで講習を受ける」など取得の方法も幅広く、
取得までの期間も短期間で取得することができるため、ペットシッターと言えばこの資格を思い浮かべる人も多いですね。
ペットシッター士について詳しく知りたい方は「ペットシッター士になるための方法」の記事も参考にしてください。
認定ペットシッター
ビジネス教育連盟ペットシッタースクールが認定する「認定ペットシッター」の資格は、認定ペットシッター養成講座を受講し「認定ペットシッター資格検定試験」を合格することで取得することができます。
講座の受講も「通学」「通信」と生活に合わせた受講スタイルを選べるため、取得もしやすくなっているのも魅力で、通学を選べば実務研修などの実習を受けることができるため、さらに実践的なスキルを学ぶこともできます。
認定ペットシッターについて詳しく知りたい方は「認定ペットシッターとは?」の記事も参考にしてください。
認定ペットシッターとペットシッター士の違いは?
ペットシッターの資格を代表するこの二つの資格ですが、
これらの資格は取得方法から、動物取扱責任者になれる資格まで似ている点も多いため、混乱する方も多いですが、この二つの資格の違いはどのようなものがあるのでしょうか?
まず決定的に異なるのが認定する団体が異なる点です。
ペットシッター士は「日本ペットシッター協会」が認定する資格で、認定ペットシッターは「ビジネス教育連盟ペットシッタースクール」が認定しています。
また、取得方法も通学講座と通信講座で取得できるのは共通しますが、ペットシッター士の場合は全国のカルチャースクールでも取得することができるうえに、費用もペットシッター士の方が若干安く取得できます。
あとは講習内容などの違いもあるため、この辺りで比較していくといいかもしれません。
ペットシッターの資格の取得の難易度は独学でも合格できるレベル?
上記二つの資格の取得の難易度ですが、どちらの資格も通信のみで取得することができるため、学校に通って取得する資格などと比べるとそこまで高い難易度ではありません。
認定ペットシッターの合格率は約9割と公表されており、資格試験自体も指定のカリキュラムをしっかりと受講していれば十分独学でも合格できる難易度です。
取得期間も早ければ約2か月程度と比較的早く取得できるのも魅力的ですね。
ペットシッターの開業に資格は必要?
ペットシッターの仕事をすること自体には特別な資格は必要ありません。
例えば、獣医師をするには「獣医師免許」と呼ばれる国家資格が必ず必要になります。
しかし、ペットシッターにはこのような決められた国家資格が存在せず、ペットシッターと名乗るのも自由とされています。
そのため無資格で未経験だったとしても雇われてペットシッターの仕事を行うこともできます。
ただし、ペットシッターの事業を開業したい場合は話は別で、開業の際は必ず動物取扱責任者を配置する必要があります。
動物取扱責任者とは?
動物取扱責任者とは、動物を扱う事業で必ず置かなければならない資格で、この資格者を配置できない場合は営業ができません。
この動物取扱責任者になるには幾つか方法がありますが、おそらく最も簡単な方法として「指定された資格を取得する」方法があります。
この指定された資格と一定の実務経験があれば動物取扱責任者になることができます。
※逆に指定されていない資格だった場合は、どれだけ取得が難しい資格だったとしても、その資格では動物取扱責任者にはなれないので注意しましょう。
動物取扱責任者とは、その名の通り動物を扱う事業の管理を行う責任者で、いない場合は開業の許可が降りません。
動物取扱責任者を取るには?
動物取扱責任者になるためには、いくつかの方法があり、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
①獣医師免許を取得すること
②愛玩動物看護師を取得すること(こちらは将来的に取得できる資格であり、現在はまだ取得ができないため、事実上不可能となっています)
③種別に係る半年以上の実務経験又は実務経験と同等の1年間以上の飼養経験、
かつ、種別に係る知識及び技術について 1 年間以上教育する学校等を卒業
④種別に係る半年以上の実務経験又は実務経験と同等の1年間以上の飼養経験、
かつ、公平性、専門性のある団体が行った試験により資格等を得ていること
①〜③までは費用も時間もかかるため、これから満たそうとするのは現実的に難しいという人が多いため、④の要件で動物取扱責任者となる人が多いですね。
動物取扱責任者になる方法や、該当する資格について知りたい方は「動物取扱責任者になるには?」の記事を参考にしてください。
ペットシッターに関する資格で動物取扱責任者は取れる?
上記で紹介した「ペットシッター士」と「認定ペットシッター」の資格では動物取扱責任者になれるのかという点ですが、多くの自治体で「保管」「訓練」の業種にて動物取扱責任者になることができるため、ペットシッターの事業などを開業しようとしている方たちも取得しています。
保管・訓練以外の業種では動物取扱責任者となることはできないため、もし必要な場合は、下記でも紹介する「愛玩動物飼養管理士」や「家庭動物管理士」を取得するといいでしょう。
ペットシッターと相性の良いおすすめの資格は?
ペットシッターに関するおすすめ資格をご紹介しましたが、ペットシッターの仕事は多くのスキルが求められるため、他の資格を取得して組み合わせることでより質の高いペットシッターになることができます。
動物・ペットに関する資格はとても多く存在しますが、大きな特徴としては、非常に民間資格が多いという点があげられます。
国家資格として定められているもので有名な資格としては、獣医師と、新しく成立した愛玩動物看護師くらいです。
そのため、動物に関する仕事の多くは特に資格が必要ないというのが現状です。
ただし、企業側も資格を何も持っていないと能力が分からず採用がしにくく、資格を持っていることで面接に有利に働き仕事に就きやすくなったり、自分の飼っているペットにスキルを活かしてあげることができます。
また、その資格を持って独立・開業をする方もいます。
さらに、資格によっては動物取扱責任者になることもできます。
動物取扱業を開業したい場合は、必ずこの動物取扱責任者を配置する必要があるため、将来的に開業などを検討している方は、動物取扱責任者になることができる資格を取得しておくことをおすすめします。
そのような理由から、動物に関する資格は民間資格であっても、有用な資格が多数存在します。
そこで、動物・ペットに関するおすすめの資格を、用途別にご紹介していきます。
トリマーに関する資格
トリマーは、ペットのカットやスタイリングなど、身だしなみを整えるペット専用の美容師です。
実際にペットのカットを行うため、実技のスキルも求められるため、資格を取得する際は実技試験が導入されている場合が多いです。
トリマーとしておすすめの資格は以下の通りです。
資格名 | 認定団体 | 取得方法 |
JKC公認トリマー | JKC(ジャパンケンネルクラブ) | ①JKC公認養成機関を卒業する ②JKC公認トリマー資格取得試験を合格する |
JPLA公認トリマー | 一般社団法人ペット技能検定協会 | 指定のカリキュラムを受講後に、筆記試験及び実技試験を合格すること |
JKC公認トリマー
トリマーの資格の中で最も有名な資格と言えばやはりJKC(ジャパンケンネルクラブ)が認定しているJKC公認トリマーです。
トリマーを仕事にしている方でも取得している方は多いため、知名度も高く、転職などの場面でも強い資格です。
「C級」「B級」「A級」「教士」「師範」と5つのランクに分かれており、C級が最も簡単で、師範が最も難しくなっているため、まずはC級の取得を目指すことになります。
ただし、他の資格と比べても取得方法も難しく、JKC公認養成機関に入学して卒業するか、JKCの会員になり、独学でJKC公認トリマー資格取得試験に合格する必要があります。
資格取得試験では実技試験も行われるため、すでにペットサロンなどで働いていて経験を積んでいるならば可能ですが、
以下で紹介するLPLA公認トリマーなどに先に挑戦するなどして、実技のスキルを身に就けてから挑むのも一つの手です。
JPLA公認トリマー
一般社団法人ペット技能検定協会が公認するJPLA公認トリマーは、「2級」「1級」「トリマー教師」とレベルごとに分けられており、指定カリキュラムを受講後、筆記試験及び実技試験を合格することで取得することができます。
指定カリキュラムは「たのまなペット講座」で受講することができるため、まずはこちらの講座を修了する必要があります。
JPLA公認トリマーの取得のためには実技試験がありますが、たのまなでは実技の講座もしっかりと行ってくれるため、しっかりと実技のスキルを修得することができます。
詳しくはJPLA公認トリマーとは?の記事も参考にしてください。
動物介護士に関する資格
動物介護士とは、高齢のペットを介護する、動物専用の介護士です。
動物も人間同様に、老化が進むにつれ身体が不自由になったり、認知症を起こしたりと様々な症状が起こり始めます。
そこで動物に対しても正しい介護のやり方を身に付けた証明として動物介護士の資格が存在します。
動物介護士としておすすめの資格は以下のようなものがあります。
資格名 | 認定団体 | 取得方法 |
動物介護士 | 日本能力開発推進協会 | 指定のカリキュラムを受講後、在宅にて試験を受験して合格すること。 |
動物介護士 | 日本ペット技能検定協会 | 指定カリキュラムを受講後、試験を受験し合格すること |
ペット介護士 | 世界の名犬牧場・がくぶん | 指定カリキュラムを受講後、試験を受験し合格すること |
老犬介護士 | 日本キャリア教育技能検定協会(JCSA) | 指定カリキュラムを受講後、試験を受験し合格すること |
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動物介護士に国家資格はあるの?
動物介護士(日本能力開発推進協会)
動物介護士は日本能力開発推進協会が認定する認定資格です。
主に老犬・老猫のようなシニア期の動物に関する介護や病気に対する知識を有する者に与えられる資格です。
指定のカリキュラムは「資格のキャリカレ」で受講することができます。
動物介護士(日本ペット技能検定協会)
上記の日本能力開発推進協会と資格名が同じため、分かりにくいですが、こちらは日本ペット技能検定協会が認定している動物介護士の資格になります。
以前は「小動物介護士」と呼ばれていましたが、最近動物介護士に名称を変更しました。
こちらも指定されたカリキュラムであるたのまなペット講座を受講して、試験に合格することで取得することができます。
また、たのまなの講座を受講することで「動物介護士」だけではなく、「動物健康管理士」「ドッグシッター」「セラピードッグトレーナー」「ペットロスケアアドバイザー」の資格の取得も狙えるため、動物介護の知識だけではない幅広い活躍をすることができます。
ペットの飼育に関する資格
愛玩動物飼養管理士
日本愛玩動物協会が認定する愛玩動物飼養管理士は、ペットに関する愛護や、養い育てることを意味する飼養の知識・スキルを修得して試験に合格した者が取得できる資格であるため、ペットを飼う人やペットショップ等で働く人にとっても有用な資格です。
1級と2級が存在しているため、まずは2級を目指すことになります。
また、ほとんどの業種で動物取扱責任者になることもでき、比較的簡単に取得できるため、開業をしたい人が取得するケースも多いです。
家庭動物管理士
家庭動物管理士とはペットの販売に関する幅広い知識を有することが証明される資格です。
以前はペットの販売をしている人を対象にした「家庭動物販売士」と言う名前で呼ばれておりましたが、ペットを販売する人以外の需要も増えて来たことから2015年より家庭動物管理士と言う名称へ変更されました。
こちらも動物取扱責任者になることができる資格のため、ペットショップを開業したいと考えている人なんかにはとても人気の資格です。
まとめ
- ペットシッターのおすすめ資格は「ペットシッター士」と「認定ペットシッター」の2つ
- これらの資格があれば「保管」「訓練」の分野で動物取扱責任者になることも可能
- ペットシッターの資格だけでなく、他の分野の資格を取得することでさらなるスキルアップも目指せる