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これから動物に関する仕事に就きたい、動物に関する資格を取得したいという方は家庭動物管理士と愛玩動物飼養管理士という資格をご存じでしょうか。
名前を見ると違いが分かりにくいこの二つの資格の違いを解説しながら、どちらを取るべきかを比較していきます。
Table of Contents
家庭動物管理士と愛玩動物飼養管理士の違い
動物に関する有名な資格に家庭動物管理士と愛玩動物飼養管理士があります。
この二つの資格はどちらもペットに関する民間資格という共通点がありますが、認定団体は別の団体になります
家庭動物飼養管理士は元々ペットの販売を行う人に向けた家庭動物販売士と言う名称でした。
しかし、ペット販売に関わる人の見ならず、様々な目的を持つ人の取得が増えたため、家庭動物管理士という名称に変わったという歴史があります。
そのため、試験では家庭動物管理士はペットの生体に関する知識のみならず販売を行うための接客などの知識も求められます。
一方で愛玩動物飼養管理士は動物の愛護及び管理に関する法律に基づき、愛護及び適正飼養管理を行うために必要な知識・技能を持つことを求められる資格です。
家庭動物管理士はペットの販売に向いた資格、愛玩動物飼養管理士はペットを育てることに向いた資格というイメージを持つと分かりやすいかと思います。
動物管理責任者になれるのは
愛玩動物飼養管理と家庭動物管理士は多くの自治体で動物管理責任者になることができる資格として認められています。
そのため、動物管理責任者になる目的でこれらの資格を取るという人も多いです。
では、動物管理責任者になるためにはどちらを選べばいいのでしょうか。
基本的には①取得のし易さと②扱いたい業種で動物管理責任者になることができるかで選べばいいと思います。
①取得のし易さについては後述するため、②について簡単にご説明します。
動物取扱責任者が必要となる動物取扱業はその業種に応じて「販売」「保管」「貸出し」「訓練」「展示」の5つの業種に区別されています。
これらの5つの業種の内、持っている資格により動物取扱責任者となれる業種は異なるのです。
たとえば、2020年12月現在の東京都の場合だと、愛玩動物飼養管理士の資格者は上記の全業種で動物取扱責任者になることができるのに対して、家庭動物管理士は5つの業種の内「訓練」を扱う業種で動物取扱責任者になることができません。
つまり、東京都でドッグトレーナーなどの業種の動物管理責任者になるには、家庭動物管理士ではなく愛玩動物飼養管理士を取らなければなりません。
注意ポイント
動物取扱責任者になることができる資格や業種は自治体ごとに異なるため、必ず自分がなりたい自治体のホームページ等で確認するようにしましょう。
動物管理責任者になるために独学で取りやすい資格を別の記事でまとめているのでこちらも参考にしてください。
取得の難易度
家庭動物管理士は3級と2級があり、愛玩動物飼養管理士は2級と1級があります。
家庭動物管理士であれば3級、愛玩動物飼養管理士であれば2級が下位の級であり、入門の資格です。
この二つの資格はどちらも認定する協会主催の認定試験に合格して登録することで取得することができます。
登録までの概要を簡単に比較してみましょう。
家庭動物管理士 | 愛玩動物飼養管理士 | ||
資格取得までの期間 | 2~3か月程度 | 6~8カ月 | |
登録までにかかる費用 | 20,000円 (講習会の受講を希望する場合は40,000円) |
40,000円程度 | |
試験の合格率 | 80%~90%程度 | 80%程度 |
試験の合格率については大体同じですが、家庭動物管理士の方が取得までの期間については圧倒的に短いですね。
これは愛玩動物管理士が申し込みから試験までの間にスクーリングや課題の報告が必要となるため、取得までの期間が長めに設定されています。
そのため、少しでも早く動物管理責任者の資格を取りたいという方には家庭動物管理士の方がオススメかもしれません。
試験日程や会場などの兼ね合いで愛玩動物飼養管理士の方が有利な場合もありますので、
簡単にそれぞれの資格の取得方法を解説していきます。
家庭動物管理士の取得方法
入門である家庭動物管理士の3級を取得するまでの流れは以下のようになります。
簡単な流れ
- 受験受講申込・振込・テキストの送付
- 講習の受講(希望者のみ)
- 認定試験
- 合格発表・登録
試験の受験のためにスクールに通ったりする必要はなく、試験に合格することで資格を取得できるため認定試験への申し込みのタイミングさえ合えば2~3か月程度で資格を取得することができます。
試験の難易度もテキストを読んできちんと対策すれば十分合格できるレベルです。
また、試験当日の試験前には講習会が開かれます。参加は任意ですが受講すれば試験のポイントなどをおさらいすることもできるため合格率は高くなります。
資格取得までにかかる費用は受験料と資格の登録料を含めて2万円、受講を希望する場合は4万円です。
愛玩動物飼養管理士の取得方法
入門である愛玩動物飼養管理士2級の取得までの主な流れは以下の通りです。
愛玩動物管理士取得までの流れ
- 資料請求・受講料の振り込み
- スクーリング・課題報告問題の提出
- 認定試験
まずは日本愛玩動物協会へ資料請求を行い、同封されている申込用紙に必要事項を記入して、受講料を振り込みます。
資料請求は無料で貰えるため、その後申し込むかは資料の内容を見てから判断することができます。
その後、試験の受験のためにはスクーリングと課題報告問題の提出があるため、家庭動物管理士より手間はかかりますが、試験で出題される可能性の高い重要箇所を確認することができます。
そのため、試験の合格率も高く、例年80%程度の合格者が出ています。
受講受験料として32,000円、登録料として8,000円かかるため合計40,000円が必要になります。