Aさんのお悩み
私は中学校を卒業してからすぐに働きだしました。
今はもう24歳ですが、最近になって昔から憧れていたトリマーになりたいと思い始めました。
昔から動物が好きでトリマーの仕事に興味あったのですが、専門学校とかに行かなければトリマーにはなれないのでしょうか?
もし中卒でもなれるのならまずは何をしたらいいですか?
このようなお悩みをお持ちではないですか?
実はトリマーの仕事は学歴に関係なく中卒者が輝ける仕事の1つです。
この記事では中卒でもトリマーになれる方法とトリマーの仕事内容について解説していきます。
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中卒や高卒でもトリマーになれる?
ペットの美容師とも言えるトリマーの資格ですが、トリマーになるためには動物の専門学校や資格が必要なんでしょう?と始める前から諦めてしまう人も多いです。
しかし、実は基本的にはトリマーの仕事に学歴も資格も関係いりません。
中卒や高卒など学歴などはトリマーの世界にはまったく関係がなく、腕があれば誰でもトリマーになることができるのです。
意外に思えるかもしれませんが、これにはきちんとした理由があります。
たとえば、獣医師になるためには獣医の専門課程がある大学に入学して、獣医師資格の国家資格を取得する必要がありますが、
トリマーにはこのような決まりも、国家資格も存在しません。
そのため、資格や学歴がなくても誰でもトリマーを名乗ることができますが、もちろん腕がなければお客さんは来ません。
この詳細は「トリマーに資格はいらない?」の記事で詳しく解説しているため、さらに知りたい方はぜひご覧ください。
中卒や高卒でトリマーになるには?
上述した通り、トリマーの仕事は誰でもすることができますし、トリミングサロンなどでは経験も資格もなくてもトリマーとして働くことは可能なのです。
そのため、トリマーとしてトリミングサロンなどで雇って貰えれば、その時からトリマーになることができます。
ただし、当然ですがその企業が未経験の方を雇うかどうかというのは別問題です。
企業側も経験者や動物に関する学校の卒業者を優先して取る場合が多いため、トリマーとして活躍したいならばトリマーに関する民間資格を取得したり、未経験でも可能なアルバイトなどで経験を積むなどして腕を磨く方が多いです。
また、ある程度経験を積んだあとは自分で開業をして個人でトリマーをする人も最近は増えています。
ここまでくれば中卒も高卒も、学歴はまったく関係なく実力があればどこまでも通用する世界のため、これがトリマーに学歴が関係ないといえる理由の一つでしょう。
中卒でも行ける動物の専門学校はある?
資格や学歴に関係なくトリマーにはなれるのは分かったけど、やっぱり学校で勉強をしたい!
実際に働きながらトリマーとして下積みするのも良いですが、このように学校で学ぶというのも立派な方法の1つです。
ですが、基本的には専門学校に入るためには「高卒の資格」が必要になります。
動物に関する学校は多くあり、トリマー専用の学科なども多いため、トリマーを希望する方の進路として高校卒業後の進路として選ぶ方も多いです。
ですが、専門学校とは入学のためには高卒の資格が必要となるため、中学校卒業が最終学歴となるとこの道も難くなってしまいます。
高等専修学校であれば、中卒でも入れますが、数も限られているため、選択肢には含みにくいでしょう。
そのため、もし中卒で動物に関する専門学校に行きたいのならば、「高卒認定」を取る方法をおすすめします。
中卒でもトリマーの専門学校に行くならば「高卒認定」を取ろう
専門学校には高校を卒業する以外にも高卒認定の資格を得ることで入学することができます。
高卒認定は正式名称を「高等学校卒業程度認定試験」と呼び、合格することで高校卒業と同程度の学力があると認められ、専門学校や大学に入学することが可能になる資格です。
高卒認定試験は年に2回行われ、受験する年度の3月31日までに満16歳の方ならば誰でも受験することができます。
試験は「必須科目」と「選択科目」があるため、人によって異なりますが、最低でも8科目は存在するため、険しい道のりになるかもしれません。
高校で単位を取得している方は科目の免除もあるため、有利に利用して合格を目指しましょう。
トリマーの資格のおすすめ
トリマーには前述した通り国家資格がありません。
そのため、トリマーに関する資格を手に入れる場合は民間団体が認定する民間資格を取得する方法を取ることになります。
トリマーに関する民間資格はいくつか種類があり、取得方法、難易度、取得にかかる費用なども様々です。
次にトリマーに関する有名な資格を紹介するので、自分にあった資格を探してみましょう。
JKC公認トリマー
ジャパンケンネルクラブが認定する資格です。
おそらくトリマーの資格の中では最も知名度の高い資格であるため、取得して活躍しているトリマーの方も多いです。
多くのトリマーの資格は通信講座や学校に行かないと取得できないですが、JKCの公認トリマーの資格は独学でも取得することが可能です。
ただし、実技試験などもあるため、まったくの未経験では難しいので、トリミング施設で経験を積んでから挑戦するといいですね。
JKC公認トリマーに関してさらに詳しい取得方法や必要な費用を知りたいという方はこちらの記事が参考になります。
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JKC公認トリマーのC級とB級などの違いは?
続きを見る
JPLA公認トリマー
一般社団法人ペット技能検定協会(JPLA)が認定している資格です。
2級、1級、教士とランクが別れており、まずは2級から挑戦することになります。
2級は指定されたカリキュラムを修了して、試験に合格する必要があります。
カリキュラムは通信講座でも有名な「たのまな」が取り扱っています。
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参考JPLAの公認トリマー1級と2級の違いは?
続きを見る
トリマーの仕事内容は?
トリマーはいわゆる動物の美容師と言える仕事です。
業務内容には主に以下のようなものがあります。
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- ペットの身だしなみを整える
- 衛生面や健康面の管理
- 飼い主の相談に乗ってあげる
ペットの身だしなみを整えるのはもちろん、動物に身近で接する仕事だからこそ、衛生面や健康面にまで気を配ってあげたり飼い主の相談に乗ってあげたりと業務の幅も広いです。
身だしなみを整える
毛のカットを行う『トリミング』を行いペットの身だしなみを整えてあげるのがトリマーとしての仕事です。
犬や猫も人間と同じで様々な外見をしていて、短くボーイッシュな雰囲気が合う子や、艶のある美しい毛並みが似合う子など様々なため、飼い主さんと相談しながらペットが一番輝ける姿にトリミングをしてあげることが大切です。
また、飼い主さんの要望を叶えてあげることも大切ですが、それぞれのペットの特徴を見極めてあげて、より可愛く仕上げられるようなトリマーにしかできないアドバイスをしてあげると喜んでくれる飼い主も多いです。
また、カットの他にもブラッシングやシャンプー・リンス、ドライヤーに爪切り・耳掃除なども併せて行うことも多く、施設によってはカラーリングやマッサージなどを行う場合があります。
衛生面や健康面での管理
ペットは人間以上に地面に近い環境で生活しているため、どうしても汚れやすい環境にあります。そのため、身だしなみを整えるカットやシャンプーは衛生面の管理という意味でも重要な役割と言えます。
また、動物の体調は毛の質感や、皮膚の状態、耳の中や歯の状態など様々なところに現れます。
人と違って言葉で体調不良を訴えることができない動物にとってはそのような微細な変化が病気のサインになることも多いです。
しかし、そのようなサインは動物の知識に疎い飼い主にとっては見落としてしまうことも多いため、多くの動物と近い距離で関わっているトリマーが違和感に気付いて飼い主に診察を受けるようにアドバイスをしてあげることで重大な病気になる前に防げることもあります。
このような体調管理もトリマーの重要な役割の一つです。
飼い主の相談に乗ってあげる
トリマーは、お客様からしてみればペットの専門家として見られることも多いです。
そのためペットの健康管理や、しつけ、飼育環境などの専門的なアドバイスを求められることもよくあります。ペットに関する幅の広い知識を身に付けて相談に乗ってあげて飼い主さんとの信頼関係を築いていくことも大切な仕事です。