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行政書士は食えないというのは嘘?仕事がないという噂の真実とは

                     
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行政書士は食えないというのは嘘?仕事がないという噂の真実とは

行政書士は食えない資格とよく言われるのを耳にします。

しかしなぜそのような風に言われるのかについては意外と知られていません。

この記事では実際に行政書士は食えない資格なのかについて解説していきます。

行政書士は食えないは資格というのは嘘なのか?

 

国家資格の士業なんだから開業してもある程度の仕事は確保できるんでしょ?と思う方もいますが、まず大前提としてお伝えしたいのは行政書士の資格を取って開業しただけでは仕事はないということです。

 

これに関しては司法書士事務所でも社労士事務所だろうと、どれだけ難関資格での開業でも同じです。

士業事務所には看板を掲げればある程度の相談は来ると考えている人もいるようですが、元々よほどの人脈がない限りは営業活動をしないと食べて行くことはできません。

 

そのため、どの行政書士も開業して最初は営業活動に励むことになります。

では、実際に営業活動したら必ずお客さんが来るかと言うと、残念ながらそんなことはありません。

営業活動をした結果、行政書士としての経験もないのに早くに大成功を納めている人もいれば、
どれだけ営業をしても2年間一切仕事を得ることができずに行政書士を辞めて行く人もなど様々です。

この辺りは「行政書士の年収の現実を大公開」でも詳しく解説しているので参考にしてください。

以上のことから、行政書士だから食えないということは決してありませんが、必ず食べられるようになる保証はないと言うのが結論です。

 

しかし、上述した通り大成功をしている人もいるのに、なぜ仕事がなく食べていけない行政書士が出てしまうのでしょうか。

次でその理由を解説していきます。

行政書士は仕事がないと言われる理由

 

行政書士が食べて行けるかどうかは仕事があるかないかにすべてはかかっています。

しかし、行政書士は仕事がないと言う意見がよく出回っていますね。

なぜこのように言われることが多いのか、考えられる理由としては以下の点が考えられます。

  1. できることが多すぎて依頼者側からなじみにくい
  2. 単発の仕事が多く、継続的な依頼に繋がりにくい
  3. 業務の性格上、他の士業に仕事が流れやすい

 

逆にこれらの理由を参考に攻略し、戦略的に営業をすることができればグッと行政書士で食べていける可能性は上がります

上記の理由を確認しながら、対策を紹介していきたいと思います。

 

①できることが多すぎて依頼者側からなじみにくい

行政書士の仕事内容は一般の人に聞いても分からないと答える人がほとんどでしょう。

なぜ資格の知名度に反して、ここまで業務内容の認知度が低いかと言うと、「できることが多すぎて説明が難しい」というのが原因の1つと言われています。

行政書士のできる業務の種類は一説によると2,000種類を超え、行政書士で把握できていない業務も多いくらいです。

 

さらに行政書士によってやってることは異なるためイメージも定着しにくく、できることが多すぎて何ができるのかが逆に分かりづらいという、皮肉な状況が生まれてしまっているのが行政書士の仕事がいまいち浸透していない理由だと考えられます。

この状況は非常に厄介なもので、遺言や相続関係の書類など行政書士が役に立てる仕事であるはずなのに「じゃあ行政書士に頼むか」とも繋がりにくい状況が生まれてしまいます。

 

今後行政書士の仕事が世間に浸透し始めて「行政書士の仕事と言えば〇〇だよね」となっていくことは恐らく難しいでしょう。

では営業をする際は認知されていないものをどう売り込めばいいのかと言うと、よく言われるのが「なんでも屋の行政書士ではなく一つの分野のプロフェッショナルを目指せ」が大きなコツになります。

 

行政書士にはどんな仕事でも幅広くこなすタイプと、一つの専門分野に絞り込んで特化しているタイプがいます。

前者は来た仕事はどんな仕事でもこなすタイプで、後者は例えば『遺言専門の行政書士』や『建設業の許可申請専門の行政書士』のように、数ある書類の中で専門を極めるタイプです。

前者のメリットはどんな仕事でもこなせるのでターゲットが広いということです。

しかし、この方法で成功してるのは元々個人から企業まで人脈が広かった人が多く、特に人脈はなく1からこの方法で始めるのは中々難しく器用貧乏に終わる結果が多いです。

一方で特化型であれば、建設業の許可申請をメインにするならば、建設業界への営業とターゲットを絞れるし、営業もかけやすいです。

実績を積んでいけば『この地域で建設業の行政書士と言えばあの人だよね』と業界でも認知されていき、継続的な依頼が見込めるようになる可能性もあります。

②単発の仕事が多く、継続的な依頼に繋がりにくい

行政書士の仕事は一度完了したらそれで終わりという単発の仕事が多いです

行政書士の仕事自体は非常に幅広く活躍することができ、需要もあるため、正しい営業をすれば必ず必要とされます。

実際のところ、開業2年間はチラシを近所に配ったりホームページを作ったり飛び込み営業をしたりと、考えられる様々な営業をしましたが実際に問い合わせが来て仕事に繋がったりとある程度の成果は出ました。

しかし、自分が行った営業で安定して食べて行けるまでに成長したかと言われれば、残念ながら全く食べられませんでした。

理由は非常に簡単で、『どの依頼も単発の仕事だから』これに尽きます。

どんなに大きな依頼をこなしても、次の仕事がなければそれを食いつぶしていくことになるため、

同じお客さんから定期的な依頼を受けるというのは行政書士の業務の性質上難しいため、単発だったとしてもある程度の量の依頼が常に来る状態にあることが行政書士として食べて行くためには必要となります。

そのため、SEO対策に力を入れてホームページを常に上位表示させて定期的に依頼が来るようにしたりと、営業にも戦略と工夫が必要になります。

行政書士のやりがいは?

ここまで行政書士の厳しい面についてばかり解説してきましたが、行政書士の仕事は始めてみるととてもやりがいを感じることも多いです。

行政書士のやりがい

  • 依頼人から感謝されることが多い
  • 工夫次第で可能性がどこまでも広がる
  • 得意分野を発掘できる

 

依頼人から感謝されることが多い

行政書士の仕事は基本的には人助けです。

相続や許認可などの手続きは日常的にやるようなものではないため、専門的な知識がないとなかなか対応できません。

そのため自分ではどうにもならないと行政書士に頼って来る方も多いです。

そのため、依頼を成功させれば感謝の言葉を貰えることも多いですね。

 

長く続いてノウハウが積み重なっていけばできる依頼をこなすだけでなく、できるアドバイスも増えていき、よりお客様のニーズに応えられるようになっていきます。

成長して期待に応えられるようになって、「あなたに頼んで本当に良かった」なんて言葉を貰えた日には、苦しい行政書士試験の勉強を乗り越えて今この仕事をしていて本当に良かったと心から感じるはずです。

 

自分の工夫次第でいくらでも効率化が可能

行政書士の業務のやり方の正解は必ずしも1つではありません。

自分なりのやり方と工夫次第でいくらでも効率化を図ることができます。

 

その工夫する過程に爽快感を感じるという人も多いですね。

経験を積めば積むほど応用力は高くなるため、目に見えて作業速度が上がったと感じたときはとてもやりがいを感じることでしょう。

得意分野を発掘できる

行政書士の業務は非常に豊富な種類があります。

そのため自分に合った得意な分野を探すという楽しみがあります。

 

許認可の分野は時代の発展とともにどんどん種類が増えていきます。

その分野を他より先に見つけ出して顧客を確保できれば、第一人者になることだって可能です。

行政書士の今後の需要は?

 

行政書士に興味がある方が気になるのが行政書士の将来性ですね。

行政書士を始めたはいいけど、将来的に需要がなくなってしまっては意味がありませんね。

 

この点については行政書士の将来的な需要がなくなることはありえないと考えて良いと思います。

 

その理由として、上記でもあげた通り行政書士の業務範囲は非常に広く、これら全てが行政書士から離れるということはまず考えられません。

また、官公署に提出する書類などは、相次ぐ不正な申請により、一層厳しく取り締まられるようになっている傾向があるため、書類作成の専門家である行政書士には十分な需要が続くと思われます。

 

しかし、それは決して将来的に安泰というわけではありません。

行政書士の将来性について大きな課題となるのがAIの台頭です。

 

行政書士の仕事はAIの発達により、仕事がなくなるとも言われるほど相性が悪いです。

実際に最近では電子申請が増えてきており、脅威を感じる場面は多くあります。

私の知り合いでも、継続的に依頼を受けていた顧客が電子申請のシステムを取り入れてからは行政書士に依頼する必要がなくなり、仕事が減ったという方がいます。

 

行政書士の需要がなくなることはなくても、行政書士としての在り方は変わるのではないかと思われます。

そのため、厳しい競争を勝ち抜くためにはAIでは不可能な人と人との繋がりがさらに重要になっていくのではないでしょうか。

 

行政書士になりたいならばダブルライセンスを目指すのがおすすめ

これから行政書士になりたいならばダブルライセンスが成功の鍵を握ると考えられます。

なぜなら、上記であげた行政書士に仕事がない理由として別にもう一つ考えられるのが、
行政書士の仕事の性質上、他の士業に仕事が流れやすいという最大の理由があります。

行政書士の仕事で作れる書類は数えきれないくらいありますが、なかには作れない書類もあります。

作れない書類とは『他の士業の独占業務とされる書類』です。

税理士で言えば確定申告書や決算書類などの税務に関する書類、社労士であれば社会保険など労務に関する書類などですね。

行政書士の仕事をしていると、これが非常に悩みの種となります。

たとえば、行政書士は会社を作るために必要な定款を作ることはできますが、設立のための登記は司法書士しかできませんし、飲食店の許可申請の手続きはできますが、その後の業務を始める際に必要な社会保険の手続きは社労士しかできません。

このように、行政書士の仕事は他の士業しかできない業務とセットで必要になることが多く、行政書士の資格だけで完結できる仕事となると限られて来るのです。

では、こういう時はどうしたら良いのかと言うと、

  1. 他の士業の資格を取得し、どちらの仕事もできるダブルライセンスでやっていく
  2. 他の士業と連携して業務を行う

このような方法が考えられます。

②の他の士業と連携する方法でも解決できますが、当然報酬は減りますし、お客様からしても色々な人に介入されるよりもワンストップでお願いできた方が信頼も高まりますよね。

一方でダブルライセンスならば業務の幅は広がりますし、上記で上げて来た問題点も解決することができます。

 

また、他の士業にも同様に自分ではできない行政書士の依頼を持っているケースもあります。

社労士のところに行政書士向けの依頼が来た際、ただ断ってしまうよりも、知り合いの行政書士を紹介した方が、派生する社労士の業務を受けることができますし、恩を売ることもできるため、社労士などからの紹介で来るお客さんというのも多いです。

そのため、行政書士だけでなく、ダブルライセンスを取ることで他の士業との交流の機会も増えて仕事にも繋がりやすくなるメリットがあります。

行政書士で成功している人は他の士業の人と上手に交流できている人が多い印象です。

ぜひ行政書士を目指すならばダブルライセンスも目指していきましょう。

 

まとめ

  • 行政書士を開業したからと言って誰でも食べて行けるわけではない
  • 行政書士として食べて行くには地道な営業と戦略が必要不可欠
  • 他の士業との交流は成功のカギになる

行政書士のやりがいは?

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