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社会人になってから保育士になるには?保育士になるまでのルートを解説

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社会人になってから保育士になるには?保育士になるまでのルートを解説

「今は社会人としてべつの仕事をしているけど保育士になるにはどうしたらいい?」

「保育士になるには学校にいかなくちゃいけないの?」

こんなお悩みを解決いたします。

社会人が保育士になるには?

特徴

 

保育士になるには学校に行かないといけないんでしょ?

 

このように考えている人は実は意外と多く、調べる前に保育士の資格を諦めてしまっている人は多いです。

 

下記でも解説しますが、たしかに学校を卒業して保育士になることは可能です。

そのため、昔から保育士になろうと思っていた方は高校卒業と同時に保育士養成課程のある大学や専門学校に入学していると思います。

 

ですが、保育士になるには学校を卒業する以外にも方法があるのです

それが「保育士試験」を合格して保育士になる方法です。

最近ではこの方法で保育士資格を取得する人がとても増えており、受験者数も毎回7万人前後と人気の国家資格の1つになっています。

 

では、ここからは保育士になる方法について1つずつ整理して解説していきます。

 

保育士になるためにはどうしたらいい?

 

勉強

 

保育士資格の取得方法をまとめると主に下記の2つの方法があります。

保育士になる2つの方法

  1. 厚生労働省の指定する指定保育士養成施設(大学、短期大学、専門学校)を卒業して取得する
  2. 保育士試験を受験して取得する

 

それぞれの取得方法を特徴ごとに解説していきます。

 

①保育士養成施設(学校)を卒業する

保育士養成施設を卒業するルートでは保育士の養成課程のある短期大学・大学・専門学校を卒業する必要があります。

保育士資格を得るため学校に通う人たちの中には、元々保育士を志しており進学と同時に養成課程のある学校へ進む方や、社会人として活動をしながら通信制や夜間学科へ通う方など大変幅が広いです。

学校に通うメリットはなんと言っても保育士試験を受験する必要がないことです。

保育士試験は下記でも解説しますが科目の幅が非常に広く、合格率も20%前後と決して簡単な試験とは言えないため、取得できないまま諦めてしまう方も多いです。

しかし、学校の卒業と同時に資格を取得できるこのルートは、座学や実習など決して楽な道のりではないものの卒業すれば確実に保育士資格を得ることができます。

また、学校に通うことで自分と同じく保育士を目指す方との出会いや交流があるなど幅の広い人脈を得ることができます

保育園などの施設に努めるとどうしても同じ施設内の職員の方との交流ばかりになってしまいがちで他の施設を知る機会が少なくなります。
しかし、学校で知り合った外部との繋がりがあれば様々な情報交換や相談などをすることができます。

筆者も以前は保育士の夜間の専門学校に通っていたことがありますが、今でも同級生たちは強い味方となってくれているためとても重宝しています。
その際のクラスメイトは、女性7割・男性3割と近年では男性で保育士を志す方も非常に増えていて、年齢も10代から60代と非常に幅も広いため、様々な価値観を持つ交友関係を築くことができました。

また、教員となる方の多くは保育の現場で活躍して来た方が多いため現場での実務に基づいた話やヒヤリハットの経験などはとても参考になりました。

保育士の学校に通うメリット・デメリット

学校に通って保育士資格を取得するメリット

  • 保育士試験を受けずに卒業と同時に確実に保育士資格を得られる
  • 幅の広い人脈を手に入れることができる
  • 試験では得られない保育に関する広い知識や技術を身に着けることができる
  • 卒業後の進路に関する情報が多く入ってくる

 

学校に通って保育士資格を取得するデメリット

  • 卒業までに時間と労力がかかる
  • 学費の負担が大きい
  • 社会人として仕事しながら通う場合は仕事と学業の両立が大変

社会人が保育士の学校に入るならば夜間や土日専用コースを利用するのもアリ

最近では幼稚園教諭免許状も併せて取得できる学校も増えたり、夜間や通信制、土日のみ開講ののコースなど社会人の方にも両立しやすい形を取り入れてくれる等様々なニーズに合わせた学校も増えています。

会社や家事などをしながら学校に通うのは大変な道のりかもしれませんが、同卒業で確実に保育士資格を取得できる点や、同じ境遇の仲間と出会えるというメリットを考えれば学校に行くのも一つの手ですね。

②保育士試験を受験する

さて、こちらが上記でもお伝えした保育士の学校を卒業せずに資格を取得する方法になります。

すでに社会人として働いているので今から学校に行くのは難しいという方はこちらのルートで取得するのが一般的になるかと思います。

保育士試験を受験するルートでは、年に2回行われる保育士試験を合格することで保育士資格を得ることができます。

こちらは1万円程度の受験料と、上手くいけば1年以内に保育士資格を得ることができるなどのメリットがありますが、
試験を受けるためには受験資格が必要であり、保育士試験の内容も受験科目は9科目の筆記試験と実技試験をクリアしなければならず合格率も例年20%前後と、難易度も高い試験です。

そのためきちんとした対策が必要になります。

保育士試験を受けるメリット

  • 受験費用が1万円程度と学校に通うこととくらべてはるかにコストがかからない。
  • 最短で1年以内に保育士資格を取得できる。
  • 地域限定保育士試験を活用すれば最大で年に3回のチャンスがある
  • 勉強時間などは自分で調整ができるため学校と比べ仕事などと両立がしやすい

保育士試験を受けるデメリット

  • 合格率が20%前後と難易度が高く、出題範囲も広いため、受験勉強にはかなりの努力が必要。
  • 受験資格をこれから満たそうとすると、保育士の学校に通うよりハードルが高い場合がある。
  • 学校と違い実務的な知識はあまり得ることができない。

 

保育士試験の受験資格は?

保育士試験は誰でも受験できる訳ではなく受験資格の要件を満たす必要があります。

受験資格は以下のいずれかに該当することが必要になります。

  • 大学又は短期大学卒業
  • 修業年数が2年以上の専門学校卒業
  • 外国において、学校教育における14年以上の課程を修了した者
  • 高等学校卒業後、児童福祉施設にて2年以上かつ2880時間以上の実務経験を有すること
  • 中学校卒業後、児童福祉施設にて5年以上かつ7200時間以上の実務経験を有すること
  • 平成3年3月31日までに高等学校を卒業した者
  • 平成8年3月31日までに高等学校の保育科を卒業した者

 

要約すると、学歴で受験する方法実務経験を積んで受験する方法があります。

学歴については見た通りですが、実務経験の場合は自分の働いている施設が児童福祉施設に該当するのかを調べる必要があるなど要件が少し複雑になります。

施設の詳細については保育士試験を担っている保育士養成施設の保育士受験資格をご確認ください。

 

保育士試験の内容

保育士試験は毎年2回行われます。
※年度によっては特定の地域のみで保育士とみなされる地域限定保育士試験が実施されることがあります。

試験内容は『筆記試験』と『実技試験』に分かれており、筆記試験合格者は実技試験を受験することができ、両方を合格することで保育士資格が与えられるという流れになります。

受験をするためには保育士養成協議会から受験申請の手引きを取得し、同封されている願書に必要事項を記入して申請する必要があります。

手引きの取得方法は『郵送又はインターネット請求』で入手することができますが申込から郵送期間が数日かかるため、申込期限ギリギリの取得にならないように注意しましょう。

詳しくは全国保育士養成協議会:受験申請の手引きをご確認ください。

 

筆記試験

下記の全9科目を2日間の日程で受験します。

1日目
①『保育の心理学』(10:30~11:30分)
②『保育原理』(12:00~13:00)
③『子ども家庭福祉(旧児童家庭福祉)』(14:00~15:00)
④『社会福祉』(15:30~16:30)
2日目
⑤『教育原理』(10:00~10:30)
⑥『社会的養護』(11:00~11:30)
⑦『子どもの保健』(12:00~13:00)
⑧『子どもの食と栄養』(14:00~15:00)
⑨『保育実習理論』(15:30~16:30)

出題はマークシート形式となり、各100点満点(⑤と⑥の教育原理及び社会的養護については各50点づつの出題)で6割が合格ラインとなります。

保育士試験は科目合格制が取り入れられていて、一回の試験で9科目全て合格ラインをクリアしなくとも、合格ラインを越えている科目に関しては3年間は再受験の際は免除されます。
ただし、3年を越えてしまうと有効期限が切れてしまい、また受け直す必要があるので注意しましょう。

 

実技試験

筆記試験を合格した人は実技試験を受験することになります。
実技試験は下記の3つの科目の内2つを選択して受験する必要があります。

  • 音楽表現(課題曲の弾き語り。ピアノ・ギター・アコーディオンから選択)
  • 造形表現(保育の一場面を絵画で表現する)
  • 言語表現(3歳児クラスの子どもに「3分間のお話を」することを想定し、課題テーマの読み聞かせを行う。

また、科目合格による再受験で数年にまたがって合格した場合は、最初に合格した科目の有効期限内に実技試験を合格する必要があります。

例・・・平成29年、平成30年、令和1年と3年間かけて全科目を合格した場合は令和1年に平成29年の合格科目が失効してしまうため、令和1年に実技試験を合格する必要があります。
令和1年に実技試験を合格できなかった場合は、次の試験で失効した分の科目を再受験する必要があります。

実技試験の内容とポイント

実技試験は試験管の前で各実技を披露することになりますが、どの実技に関しても共通するのは子どもを相手に披露したときにどれだけ子どもの心を掴めるかという目線が大切になります。
もちろん技術は大切ですが音楽表現を例に出すならば、大人が感動する音楽と子どもが喜ぶ音楽は必ずしも同じではないため、子どもの目線に沿った実技の披露をすることが大切となるのです。

音楽表現

音楽表現では『ピアノ・ギター・アコーディオンの中から楽器を一つ選び、課題曲2曲を弾き歌いすることを求められます。
課題曲は事前に用意されており、各楽曲の一番を弾き歌いします。
過去に出た課題曲はこのようになっています。

令和1年 『どんぐりコロコロ』『バスごっこ』
平成30年 『おかあさん』『アイ アイ』
平成29年 『こいのぼり』『1年生になったら』

 

楽譜の持ち込みも可能なため、自分に合った楽譜を持ち込みましょう。

音楽表現のポイントは、子どもに聴かせることを意識することです

弾き歌いのみに集中せずに子どもが聞いてて楽しくなるようなリズムで演奏をすること。
鍵盤と楽譜ばかりに集中せずに子どもたちの方へと目線を配るなどの意識も大切です。

 

造形表現

保育の状況をイメージしたお題が当日発表されます。そのお題に沿った場面を絵画で表現する必要があります。

持ち物としては下記の物が認められています。

  1. 鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
  2. 色鉛筆(クレヨン・パス・マーカーペン等は不可)
  3. 消しゴム
  4. 腕時計(アラームなどが鳴らず、計算機能のついていないもの)

音楽表現と違い事前にお題が発表されないため、その場で構想を練る必要があります。
お題は保育の一場面(遊んでいる場面や運動会など)をいくつかの条件に沿って描く必要があります。
絵が上手に越したことはありませんが、元々イラスト等が趣味な方はあまりに独特なイラストやタッチだったり、暗い印象の絵などだと評価がされにくいため、誰にでも受け入れやすいタッチを意識しましょう。

言語表現

言語表現では用意されたお題の物語を児童に聞かせることを想定して審査員に聞かせます。
この読み聞かせは、絵本などを持ち込むことができず事前に暗記して話をしなければならないため、身振りや手ぶりで表現する力も求められます。

過去のお題は以下の様になります。

令和1年 ①おむすびころりん
②ももたろう
③3匹のこぶた
④3匹のやぎのがらがらどん
平成30年 ①おむすびころりん
②3匹のこぶた
③3匹のやぎのがらがらどん
④てぶくろ
平成29年

①うさぎとかめ
② おむすびころりん
③3びきのこぶた
④ にんじん、ごぼう、だいこん

お題の選び方としては、どうしても暗記の努力も必要となるため自分に最も馴染みの深いお題を選ぶと覚えやすさやイメージのしやすさは増すでしょう。

また読み聞かせのポイントとしては、子どもたちが聞いてて楽しいということが最大のポイントになります。
子どもはたんたんと繰り返される抑揚のない動きなどに飽きやすく、逆に動きがあったり抑揚リズムが良いものに反応してくれやすいです。

そのため身振りや手ぶりで場面をイメージしやすくしたり、話し方もテンポを速くしたり遅くしたり、小さな声大きな声などを使い分けて抑揚とリズム感を出すといいでしょう。

社会人でも保育士試験は合格できる?

さて、ここまで保育士資格の取得方法と、それぞれの取得方法のポイントを解説してきました。

社会人の方でも、夜間部や土日コースを利用して働きながら保育士の専門学校に入り直すという方もいますが、それは現実的に難しいという方も多いと思います。

 

その場合は保育士試験を受験して取得することになりますが、やはり気になるのは「仕事をしながらでも合格できるか?」という点だと思います。

 

たしかに「試験科目の多さ」や「実技試験への不安」などから挑戦の前から諦めてしまう人も多いです。

 

しかし、実は保育士試験を働きながら独学で合格している人というのは意外と多いのです

これは、保育士試験が十分に独学での勉強でも対応できる難易度であり、科目合格制を導入しているため合格がしやすいなどの理由がありますが、最近では参考書のクオリティも上がっており、独学でも非常に分かりやすくなっているのも大きいでしょう。

初学者の方でも分かりやすいテキストを紹介しているので、保育士試験に独学で合格できるオススメのテキストを紹介の記事も参考にしてください。

実技に関しても、正しく対策をすれば、今まで体験したことがない分野でも十分合格が可能です。

実際にまったくピアノに触れたことがない方でも、今ではYouTubeなどで弾き方の練習動画も多く上がっているため、それを観て練習したら一発で合格できたという方も多くいます。

保育士資格は取得していれば、まず仕事には困らない強い資格です。

年に2回行われており受験もしやすいので、最初はお試しでも構わないので興味のある方はぜひ挑戦してみましょう。

まとめ

  • 社会人になってから保育士になるには「学校を卒業する」「保育士試験に合格する」の二つの方法がある
  • 学校を卒業するルートならば、夜間や土日開講の学校を利用するのもアリ
  • 保育士試験を受験する場合は、独学でも十分合格できるが、受験資格に注意が必要

-保育士