相談者Aさんのお悩み
警備員の夜勤の仕事に興味があります。
私には夢があって、日中はなるべくそちらに時間を割きたいと思っているので、夜勤の仕事を探していたときに警備員の仕事を見つけました。
給料も良くて好条件なのですが、今まで警備員の仕事も夜勤の仕事もしたことがないのでイメージがわきません。
実際に働いた方から感想を聞きたいです。
警備員の夜勤と聞くと、
「ずっと立ってるのは大変そう」
「やることなさそうでちょっと楽そう」
なんてイメージをする方も多いのではないでしょうか。
実際、警備の夜勤について検索しようとすると、「警備 夜勤 きつい」と「警備 夜勤 楽」いうワードが並んで出てきます。
一見するとどっちなんだろう?と不思議に感じますが、
これは決して矛盾することではなく、警備員の夜勤は比較的きついポイントと楽なポイントがはっきりとしており、向いている人向いていない人も別れやすいため意見が割れやすいのではないかと思います。
そこで、この記事では警備員の夜勤に興味のある方に向けて仕事のきついポイントと楽なポイントを解説していきます。
ぜひ自分のイメージと重ねてみて自分でも向いているかどうかなどを考えてみて頂けたらと思います。
Table of Contents
警備員の夜勤の仕事内容は?
警備員の仕事のイメージがわかないと言う方のために、警備員の業務内容について解説していきます。
まず、警備員と言っても警備の種類は様々で、
業務の種類は一般的には以下のように分類されています。
- 1号業務(施設警備員・巡回警備等)
- 2号業務(交通誘導・雑踏警備員)
- 3号業務(貴重品運搬等)
- 4号業務(身辺警備員)
1号業務の施設警備員とは、おそらく警備員の仕事のイメージとして思い浮かべる人も多い、商業施設やビルなどの建物を警備する仕事を言います。
警備員の業務は1号業務が警備業務の半分の数を占めると言われているように、求人も施設警備や巡回警備のものはとても多いです。
そこでこの1号業務の施設警備員の仕事内容を例にして、どのような業務を行うのかを書き出してみました。
- 人や車両の出入り管理
- 施設内の巡回
- 立哨(特定の場所に立ち続けて周囲を監視する業務)
- モニターの監視
- 建物内の扉の施錠
もちろん、働く先によって業務内容は異なるため、上記の例えはあくまで一例です。
なかにはモニターの監視がメインの仕事だったり、きついと言われる立哨がメインというところもあります。
そのため、業務内容に希望がある場合は、働く前に必ず確認をするようにしましょう。
警備員の夜勤のきついポイント
警備員の仕事には、施設警備員やイベント警備員、交通誘導警備員など様々な仕事があります。
その種類により業務は異なりますが、今回は警備員の夜勤の仕事に共通するきついと感じる瞬間について解説していきます。
①立ち仕事がきつい
警備員の仕事は基本的に立ち仕事が多いです。
そのため、慣れない内は足腰に非常にダメージが来るでしょう。
また、誰もが見かけたことがある出入り口の隣でジッと立つ警備員の業務を立哨と呼び、周囲を監視して安全を守るのですが、実際に何か起きるようなことは少なく、ジッと立ってなければいけない辛さがあったり、
屋外のイベント警備などであれば、夏の日差しや、冬の極寒で行ったり気温の問題が強く影響してきたりと、足腰以外にも立ち仕事ゆえの辛いと感じる要因も多いです。
しかし、警備員と言うとジッと立っていたり安全のために巡回を行うなどひたすら立ちっぱなしという印象を持つ方も多いですが、警備員=必ず常に立ち仕事、という訳ではありません。
たとえば、施設警備員の場合は、場所によっては監視カメラのチェックや、入館の受付など、座って行える業務がある仕事もあります。
逆に立ちっぱなしの立哨がメインという職場もあるため、
立ち仕事がきついという方は、こういった警備の仕事をさがしてみるのもいいですね。
②生活リズムの乱れ
夜勤となれば、本来寝ていた時間に働き続けることになります。
そのため、生活リズムが乱れて体調不良を起こすという人もいます。
夜勤中は眠くて眠くて仕方ないのに、
仕事から帰ったら眠くて仕方ないはずなのに、なぜかなかなか眠れない。
慣れない内は生活リズムが乱れから体内時計がもおかしくなることも多く、上記のように悩みを抱える人も多く、睡眠の質も悪化していくという人も多いですね。
③勤務時間の長さ
警備員の仕事のきつい理由としてよくあげられるのが、長時間拘束があります。
警備員の場合は、長いところで朝の9時から、翌日の9時までなど、24時間勤務の場所もあるくらいです。
さらに夜勤となれば何も起こらず変化のない状況が続くことも多いため、慣れない内は実働時間以上に時間が経つのがながく感じることでしょう。
長時間で稼げると言っても、この拘束時間はきついと感じる人もいます。
④トラブルも多い
交通警備や施設警備の場合、夜間ならではのトラブルに対応することもあります。
たとえば、酔っ払いの対応や不審者への対処などです。
なかには自分ではどうにもできないクレームを受けることもあります。
日中に比べるとどうしてもこのような場面に出くわすことが増えるため、辛い思いをすることもありますね。
警備員の夜勤の楽なポイントと働くメリット
ここまでは警備員の夜勤のきついと感じるポイントを解説してきました
では逆に警備員の夜勤の仕事の楽なポイントはどんなものがあるのでしょうか。
1つずつ解説していきます。
①業務の内容が簡単
警備員の仕事は、接客や高度な技術などは必要ないため、経験や資格がなくても誰でも働くことができます。
とくに施設警備などの場合は、巡回とモニターのチェックがメインというところもあり、夜間はもとから人の動きが少ない場所では、とくに何も起きないなんて日が大半のため、
やることがほとんどないようなところもなく、ひたすらモニターを監視して待機するようなときもあります。
やることがなさすぎて辛いという人もいますが、落ち着いて仕事がしたいという人にはうってつけの仕事ですね。
今まで職歴が少なく、仕事に自信がないという人にも警備員の仕事はおすすめです。
業務内容にそこまで難しいものもなく、比較的落ち着いて仕事ができるので少しずつ職歴を積んでいきたいという人はぜひ警備員から始めてみましょう。
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②人間関係に悩むことが少ない
どんな仕事でも他の人と連携したり相談しながら進めていくことが多いですが、
警備員の仕事の場合はそのような場面が少ないため、他の同僚にストレスを感じる場面が少ないです。
仕事をするうえで切り離せない人間関係の負担が少ないというのはそれだけでもかなり大きなメリットですね。
③昼間の時間を自由に使える
夜勤のメリットとして、日中の時間を使える点があります。
日中は別の仕事や、別の目標を目指すための積み重ねの時間に当てたいという方には、夜の時間でガッツリ稼げるこの仕事はまさに理想的ですね。
他にも市役所や病院など、土日では難しい施設を気軽に使えるというのも大きなメリットですね。
④夜勤手当がつくため給料が高い
夜勤の場合、日中勤務よりも給料が高く設定されています。
さらに、長時間まとめて入ることができることが多いため、ガッツリと稼ぐこともできます。
日中の勤務の二回分を夜勤一回で稼げるところもあるくらいなので、とにかくお金を稼ぎたい人や、できるだけ夢や目標に時間をかけたいと言う人には助かりますね。
施設警備員をするのに楽な現場ときつい現場ってあるの?
ここまで解説してきた通り、警備の業務と言っても様々な現場がありますし、業務内容も異なります。
そのため、働いてみないと確実に楽と言える場所は分からないというのが正直なところでしょう。
ですが、警備員の仕事をして来た人たちの話によると、やはり商業施設などの人通りが多い施設の場合は、緊急で対応しなければいけない場合も多く、大変な場所が多く、
逆にオフィスビルなどの場合は夜間帯は人通りもほとんどなくなるため、防災センターと呼ばれる場所で待機してモニターを監視する以外はやることがほとんどなく楽だったという声も多いですね。
警備員の面接は誰でも受かるってホント?
「警備員のバイトの面接なんて誰でも受かるでしょ?」
なんて思ってる人もいますが、残念ながら決してそんなことはありません。
たしかに警備員の仕事は経験も必要なかったり、人手不足のところも多いため、就職の難易度としてはそこまで高くないと思います。
しかし、警備員の仕事は上記でも解説したとおり、お客様の対応をすることがあったり、重要な施設の警備などを任されることもあります。
人手不足というところも多いですが、それでも決して誰でも歓迎という訳ではありません。
さらに条件や立地が良いところの募集は倍率が高くなることも多いです。
身なりや最低限の面接マナーはしっかり対策をしてから行くようにしましょう。
警備員の夜勤に入った方の体験談
ここからは、実際に警備員の夜勤に入った方たちの体験談をまとめていきます。
施設警備員Aさんの体験談
私の働いていた施設では、巡回とモニターの監視が業務のほとんどだったので割と楽でしたし、
何か異常があった場合(警報機の作動など)には対応がありますが、マニュアルに従った行動をするだけなので、難しい業務内容などはありませんでした。
ただ、やっぱり立っている時間が長かったり、睡眠時間が不規則になることがネックで1年ほどで転職することになりました。
割と楽しい仕事という印象でしたが、他の施設で警備員をしている友人から話を聞くと、
場所によっては立哨が多くて辛いという人や、場所柄酔っ払いに絡まれることが多くてうんざりと言う人もいるため、場所による格差は大きいのかなと感じました。
交通警誘導の警備員Bさんの体験談
2年ほど交通誘導の警備員をしていました。
まずこの仕事の辛かった点ですが、
夜中のため、車を飛ばす人がいたり、マナーの悪いドライバーがいるため肝を冷やすことも多かったです。
また、酔っ払いやクレーマーの対応も多かったり、
屋外で立ちっぱなしのため、足も疲れますし、冬は寒く夏は暑いなど、気候や天候による影響を受けるため、身体が丈夫でタフな人でないときついなと言うのが正直な印象です。
良かった点としては、
交通誘導は一見難しそうに見えますが、働いてみると仕事の内容自体は難しいものはないので、資格や技術がなくても誰でもできると思います。
夜勤の手当もつくので、稼ぎたいという人にはおすすめの仕事だと思います。