・こんな思いをしているのは自分だけ?
施工管理の仕事の仕事と言うと、経験者からは「辛い仕事・大変な仕事」と揶揄されることも多いですね。
なぜ、これほど施工管理の仕事が辛いと感じる人が多いのでしょうか。
この記事では施工管理の仕事が辛いと感じるその理由と、仕事が辛いと感じるときの対策について解説していきます。
Table of Contents
施工管理が辛いと感じる理由は?
施工管理の仕事は実際はどのようなことが辛いのでしょうか?
施工管理を仕事にする人が実際に感じたきつい理由を解説していきます。
①長時間労働・少ない休日
施工管理の仕事は非常に業務量が多いことでも有名です。
現場監督業務や事務作業などの膨大な仕事量のため、残業は当たり前という業界です。
基本的には現場で職人さんが作業している時間は、現場の管理をして、
それが終わった後で事務作業など自分の作業に取り掛かることになるため、
ひどい時は朝早く現場に駆け付けて、工事が終わった後で書類作成や明日の準備などの作業に取りかかり、終電間際の電車で帰宅する日を繰り返すなんて日もあります。
施工管理の過酷な実態については「施工管理がやめとけと言われる理由は?」の記事も参考にしてください。
さらに、建設業では完成までの期限があるため、工期の遅れや予定外のトラブルがあれば、残業や休日出勤をしてでも、後れを取り戻さなければなりません。
このような仕事の性質であるため、残業が当たり前という認識が業界全体に広まってしまっているのも事実です。
なぜ、施工管理がこのように特殊な勤務形態なのかと言うと、建設業は36協定と呼ばれる、労働基準法による残業の上限が適用されない業種の為、ここぞとばかりに無茶な労働環境が設定される場合が多かったです。
適用される業種の場合は破ることで企業側への罰則規定がありますが、これがないため建設業ではいくらでも残業をすることができます。
ただし、2024年より建設業でも残業時間の上限が設けられることが決まっています。
これを機に少しでも施工管理の仕事が働きやすい環境になってくれるといいですね。
②責任感が重すぎる
仕事であればどんな仕事でも責任感は持つべきです。
施工管理は現場の監督者のポジションであるため、工事の完了までの責任を担うことになります。
しかし、工事という人の命が関わる業務でも、企業の体質や人手不足などの事情から自分のキャパ以上の現場や仕事を任されることもあり、負い切れないような責任を背負わされることもあります。
また、天候不良や、機材の故障など予期せぬトラブルにより工期が遅れれば、期限までに工事を完成させられるか非常に強い重圧になり、結果として以下でも紹介する過剰な残業や休日出勤が増える結果にも繋がっているというところも多いですね。
③人間関係が大変
施工管理は、現場の職人、各業者、会社の上司、お客様など非常に広い人たちの間に入って調整を行う必要もあります。
とくに現場の職人さんたちとは摩擦が生じることも多く、お客様と職人さんの間で板挟みになるなんて場面も多くあります。
理不尽な言葉や無茶なお願いなども多く神経をすり減らしながら続く毎日に嫌気がさしてやめるという人は多く、退職理由として人間関係をあげる人は多くいます。
④とにかく体力が削られる
施工管理と言っても指示出しだけをしていればいい訳ではなく、現場の職人さんが仕事をしやすいように補助をしたり雑用をこなしたりするのも一つの仕事です。
もちろん重い物を運ぶことなんかも多いため、体力は削られ、腰は痛めなんてこともあります。
さらにこれで終わりではなく、事務所に戻ってからは報告作業や各種書類の作成と整理など事務作業も待っています。
そのため、業務内容自体もハードな上に、残業や休日出勤まで重なると、と体力的にも厳しい日々が続きますね。
施工管理が向いていない人は?
ここまでは施工管理が辛いと感じる理由について解説してきました。
では、実際に施工管理で働くのに向いていない人とはどんな人なのでしょうか?
一つずつ解説していきます。
①決められたルーティンワークが好きと言う人
施工管理の仕事は監督職です。
そのため、常に臨機応変に動かなければいけません。
さらに毎日同じ仕事が求められるわけではなく、常に変わる環境に頭を働かせつつ、周りに配慮して動く能力が求められます。
自分で判断するのではなく決められた作業を淡々とこなすという業務が好きな人には厳しい仕事かもしれませんね。
②気が弱い人
施工管理はメンタル・体力ともにガッツリ削られる仕事です。
終わらない仕事や、理不尽な要求なんて日常茶飯事のため正直1つ1つ気にしていたら身が持ちません。
すべてを真に受けるのではなく、ときには「はいはい」と受け流す能力も必要です。
柔軟に受け流してオンとオフのメリハリが上手な人でないと長続きしないのが現実ですね。
③人付き合いが苦手
施工管理の仕事はとにかく人付き合いが多い仕事です。
ただ付き合えばいいだけでなく、調整役としての人間性も求められるため、交渉能力や職人さんのメンタルケアが必要になるときもあります。
コミュニケーションが上手に取れていないと言葉の誤解が生まれ現場が回らない事態になってしまうことも考えられるため、人付き合い自体が苦手だという人には向いていないかもしれません。
施工管理の仕事でメンタルを病むくらいなら辞めるのも一つの手
施工管理の仕事が辛くて限界と感じて仕事をしているけれど、以下のような理由で退職を言い出せないという方はいませんか?
- 「自分がいなくなったら回らなくなる」
- 「周りの同僚や上司を裏切るようで辞められない」
こんな理由で辛い現状に目をつむって無理をして頑張り続けていませんか?
そんな方にはあえて強い口調で言わせて頂きますが、
会社はあなたがいなくてもどうにかして回り続けます。
あなたが辞めることで回らなくなるような会社なら、遅かれ早かれ潰れているでしょう。
最もいけないのは無理して仕事を続けることで心と身体を病んでしまって、仕事すらできない身体になってしまうことです。
あなたが気を遣うほど、あなたのことを本気で考えてくれる周りの人間は誰もそんなことを望んでいません。
施工管理という大変な仕事をこなしているあなたならばきっと次の仕事も見つけられるはずです。
無理して体調を崩してしまう可能性があるくらいならば、辞めるという選択肢に踏み出すのも大切な勇気です。
施工管理が辛くてすぐ辞めるのはあり?
施工管理の仕事に就いたはいいけど、想像以上に辛い毎日で、入社したばかりだけれどもう辞めたいという人もいると思います。
しかし、そんなすぐに辞めていいものか悩む人も少なくはないはずです。
決してすぐに辞めるのが悪いことではありません。
上記でも述べた通り、施工管理の仕事は想像以上にハードな仕事です。
そのため離職率も高く、3年以内には3~4割が離職しているとも言われています。
この3割~4割の中には入社から数か月で辞めて行った人も多く含まれているでしょう。
最も最悪なのは、決心がつかずに続けたあげくに身体を壊してしまうことです。
辞めて良いかの基準が分からない方は、これを基準に考えてみるのも一つの手です。
人手不足の施工管理技士の資格者などは比較的採用されやすい「売り手市場」が続いています。
そのため、きつい職場だった場合はそこまでこだわる必要を感じず、さっさと次のところへ行こうという心理が働きやすいからと言われています。
また、施工管理という仕事に嫌気がさして全く別の業種へ移って行く人も多いため、人手不足は中々解消されず、残った従業員にしわよせが来るという悪循環が生まれている企業も多くあります。
ここまで解説して来たとおり施工管理の仕事に就いたけれど、想像していた以上に過酷な環境で、辞めたいと悩む人は多いですが、
なかなか言い出せずに体を壊してしまうという人もいます。
この問題について以下の記事でさらに詳しく掘り下げているので、似たような悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください
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