事務の仕事に憧れる人は多いですね。
ですが、事務を経験した人から話を聞くと事務は楽どころか一番大変な職種なんて言う人もいます。
事務の仕事は楽なのか、それとも大変なのか。
仕事の実態を踏まえつつ解説していきます。
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目次
事務の仕事が楽なところ
まずは事務の仕事が楽といわれる理由について解説していきます。
①座って仕事ができる
営業やサービス業の場合、一日中立って活動しなければならないようなことも多く、体力的な消耗も激しいです。
事務の仕事の場合は基本的にはデスクワークがメインとなるため、この辺りの体力的な消耗は比較的少なくて済みます。
ただし、仕事中に体を動かさない分、運動不足が問題となることも多く、休みの日などは積極的に運動を取り入れていかないと健康を損なう恐れもあります。
②ノルマがないためプレッシャーが低い
もちろん、仕事の納期などはあるため、いつまでものびのび仕事をする訳にはいきません。
ですが営業のように成功か失敗かという場面は少なく仕事に取り組むことができます。
想定外のことが起きない限りマニュアル通りに動くため、そのようなプレッシャーは少なくなるため、競争が苦手という人には向いているかもしれませんね。
③イレギュラーな残業などが少ない
事務職は他の職種と比べると割とイレギュラーが少ない仕事です。
そのため、急な残業や休日出勤が少なく自分の時間を大切にしやすいというメリットがあります。
主婦の方からも人気が高いのはこのような理由が大きいかもしれませんね。
事務の仕事の大変なところ
次に事務の仕事の大変なところを解説していきます。
①人間関係の悩みが多い
事務の仕事は非常に人間関係に気を遣う仕事です。
事務を経験したことがない人から見ると、人間関係の悩みがなさそうで羨ましいなんて感じるかもしれませんが、むしろあらゆる職種の中で最も人間関係が重要視される仕事と言っても過言ではありません。
事務はあらゆる部署と連携しつつ、業務をこなしていかなければなりません。
そのため交流が必要な範囲も広いうえに、基本的には同じ空間で同じ仲間と一日過ごすことになるため、同僚との関係も気を遣います。
事務にコミュニケーションスキルが必要ないなんて思っている方もいるかもしれませんが、必要ないどころか、最もコミュニケーションスキルが必要とされるのが事務の仕事です。
②単純作業も多いので仕事がマンネリしやすい
事務の仕事はルーティンワークです。
基本的に決まった作業を毎月繰り返すのがメインとなるため、仕事にやりがいなどを見出しづらくマンネリしやすい職種です。
体を動かすことも少ないため、刺激も少なく、毎日が同じことの繰り返しにうんざりしてしまう人も多いです。
同じ作業を繰り返し行う反復作業が苦手という人には事務は向いていないかもしれません。
③仕事の評価が見えにくい
事務の仕事は、営業のように仕事を取って来たり、サービス業のように目に見える形で売り上げを向上させたりと目に見える形での評価が残りにくい傾向にあります。
一方で仕事ができなかったり遅かったりすると全体に影響が及んだり、ミスが書面などの形に残りやすいため、仕事の評価はされやすく、ミスは指摘されやすいという環境にあります。
そのため仕事にやりがいや熱意を見出しにくく、上記の業務内容がマンネリ化しやすいことも加わり、仕事のモチベーションの維持が難しいともいわれます。
事務に向いてなかったと辞めていく人も多い
ここまで解説してきた通り、事務の仕事は楽しいと感じるところもあるかもしれませんが、見た目以上に大変なことも多い仕事です。
事務は楽だろうと思って転職したら想像以上に大変で後悔したなんて人も少なくありません。
また、事務職で特に問題となるのが人間関係です。
上述した通り同じ空間で常に仕事をするため、人間関係がこじれると逃げ場がなく、事務を辞める理由で最も多いのが人間関係ともいわれています。
事務の仕事内容の大変さに加えてコミュニケーションも求められる。
憧れの事務に就いたにもかかわらず、そ事務は向いてなかったと辞めていく人も多いです。
事務職が羨ましいならば挑戦してみるのもアリ
事務職は決して楽な職種ではないことはここまで解説して来た通りです。
ですが、向き不向きが非常に出やすい仕事でもあり、大変な理由として紹介して来たところも、むしろそれが良いと言う人もいるくらいです。
事務に向いているかどうかを知るには正直なところ一度働いてみるしかないのだと思います。
コツコツとした作業や、事務作業が自分は得意だと思っていても、仕事にしてみたら辛くて仕方ないと言う人もいれば、やってみて性に合っていたという人もいます。