転職を希望したり、将来に向けて持つ目標の幅も多様化して来ていることから、国家資格を目指す人は増えてきていますね。
国家資格と言うと取得には難しいイメージがあるかもしれません。
ですが、難易度の差も大きく簡単なものならば頑張れば1ヶ月程度の短期間で取得することもできます。
1ヶ月で取れる程度の資格では人生がガラッと変わることは難しいかもしれません。
ですが、持っていればそこから次の資格にステップアップすることも目指せますし、持っていることで面接時などのアピールに使うこともできます。
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1ヶ月で取れる国家資格とは
では、一ヶ月で取れる国家資格とはどのような資格を言うのでしょうか。
もちろん、1ヶ月で絶対に取れる国家資格なんて存在しません。
ですが、比較的難易度が低く、勉強のやり方次第では1ヶ月で合格を目指せる資格はあります。
具体的に今回は1ヶ月で取得を目指せる国家資格として、今回は平均的な勉強時間が200時間~300時間程度と言われる国家資格に絞ってご紹介していきます。
①ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する資格です。
IT系の国家資格は情報処理技術者試験と呼ばれるものが用意されており、その試験の中でも入門的な立ち位置の資格です。
内容はそこまで高度なものは求められないため、ITに関する知識がなくても一から勉強すれば十分合格が可能となっています。
勉強時間はもともとのITに関する知識のレベルにもよりますが、平均的な勉強時間は100時間~200時間程度と言われています。
ITパスポートを取れば、ITの入り口となる知識の基盤は備わるため、上位の資格である基本情報技術者検定を目指していく人も多いです。
さらにレベルアップして上位の資格を取っていけば、転職にはまず困らないと言うだけの資格とスキルを身に付けることもできます。
②危険物取扱者
危険物取扱者はその名の通り危険物の取り扱いや、立ち合いなどを行うために必要となる資格です。
扱える危険物によって甲種、乙種、丙種の3種類に分かれています。
甲種はすべての種類の危険物の取扱いが許されているため最も有用ですが、難易度も3種類の中で最も高いとされています。
乙種は、6つのグループに分類された危険物を、それぞれの資格として分けられ、試験に合格したグループの危険物を扱える資格です。
丙種は乙種の第4類の中でもガソリンや灯油などの一部の危険物のみに限定されます。
甲種>乙種>丙種と扱える危険物が減っていくと考えて行くと分かりやすいでしょう。
なかでも乙種の第4類は、需要の高いガソリンや経由など需要の高い危険物を扱うことができるため、他のグループよりも圧倒的に受験者が多く人気の資格となっています。
ガソリンスタンドなどでも求められるため、求人などでも第4類の取得者を応募条件とする求人も多いくらいです。
平均的な勉強時間は、最も難しい甲種でも100時間程度とされているため、そこまで難易度の高い試験ではありませんが、
甲種は受験資格に学歴や実務経験が求められるため、誰でも受験できるわけではありません。
甲種の受験資格については、「消防試験研究センター」をご確認ください。
一方で乙種と丙種は受験資格がなく、乙種でも勉強時間は60時間程度と言われているため、需要の高い第4類は特におすすめの資格です。
危険物取扱者は需要も高い割に、そこまで難易度の高い試験ではないため、国家資格としてはおすすめの資格です。
③測量士補
測量士補は、その名の通り測量士の補助を行う仕事です。
土地の測量の仕事は需要も高いため、人気の高い資格の一つです。
上位資格である測量士は、勉強時間も300時間〜500時間程度と言われており、1ヶ月での取得はハードルが高いですが、
測量士補であれば、150時間~250時間程度と難易度も下がるため努力次第では短期合格も目指せる資格です。
測量士補は、中学レベルの数学の知識が必要となるため、この辺りの知識があるかないかでハードルも変わってきます。
そのため数学が得意だったり理系の人には特におすすめの資格です。
また、測量士補は難関資格である「土地家屋調査士」の受験生からも人気の資格です。
土地家屋調査士の試験は午前と午後に分けられており、試験内容もかなり高度な内容となりますが、
測量士補・測量士・一級又は二級建築士を持っていると午前中の試験がすべて免除されるという破格の待遇を受けることができます。
午前中の試験を受けるくらいならば、測量士補を取った方がかなり得であるため、それを目的に測量士補を受ける人も多いです。
測量士補に合格すれば、上位資格であり試験内容も多くかぶる測量士を目指していくこともできますし、
上述した土地家屋調査士を目指すこともできます。
測量士補は難易度の割にメリットも多い資格と言えますね。
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④宅建
宅地建物取引士、通称「宅建」と呼ばれる資格です。
人気、知名度ともに非常に高く、受験者数もこれまで紹介して来た資格とは段違いに多い資格です。
ここまで紹介して来た資格よりも難易度は高く、平均的な勉強時間は300時間と言われています。
今回は1ヶ月で取れる資格を紹介する記事だったため、載せるべきか悩みましたが、実際にわたしの周りでも1ヶ月の勉強で取得している人も多いため、参考までに載せることにしました。
ですが、普通に勉強したのでは1ヶ月で取得するのはかなりハードな勉強が必要になります。
宅建は、国家資格の中で見ればそこまで難易度の高い資格とは言えないかもしれませんが、決して適当な勉強で取れるような簡単な試験ではありません。
合格点から逆算して、重要テーマを把握して、勉強することで1ヶ月で取れる人がいる一方で、何回受験しても合格できない人がいます。
ですが取得できれば不動産業界はもちろん、金融など幅広い業種で役立つため、取得しておいて損はない資格なのは間違いありません。
1ヶ月で取れるその他のおすすめ資格
国家資格の信頼性が高いことは言うまでもありません。
短期間で取れてもまったく無名の民間資格を取るほど無駄なことはないですし、国家資格を取りたいと言う気持ちは正解でしょう。
しかし、実は国家資格以外にも資格の中にも短期間で取得できて知名度の高い資格があるのをご存じでしょうか?
次に国家資格以外の短期取得ができる資格をご紹介していきます。
日商簿記3級
言わずと知れた人気資格である「日商簿記」
商工会議所が認定する資格であるため、国家資格という枠には含まれませんが、そこらの国家資格よりも知名度も有用性も高い万能の資格です。
2級以上は少し難易度が高くなるため、短期間合格には向いていませんが、3級を取得できれば基礎的な知識の地盤ができるため、2級の勉強もスムーズに移行できるはずです。
ステップアップして1級を取得できれば、「税理士試験」に挑戦する受験資格も得ることができます。
登録販売者
知名度はそこまで高くないですが、注目度の高い資格である「登録販売者」。
登録販売者は2009年にできた比較的新しい資格です。
登録販売者の主な役割として、一般医薬品の中でリスクの高い「第一類医薬品」を除いた「第二類医薬品」と「第三類医薬品」を販売することができます。
登録販売者ができるまでは、医薬品を販売するのは薬剤師の仕事でしたが、ドラッグストアなど医薬品の販売する店舗が拡大するなかで薬剤師の数が足りなくなり、満足に医薬品を販売することができませんでした。
その問題を解決するために誕生したのが登録販売者です。
ドラッグストアや調剤薬局など、医薬品を扱う場所で働くことができ、今や需要の高い資格の一つです。
勉強時間は400時間前後と難易度は少し高いですが、マークシートのみの試験であるため対策をしっかりと取って挑めば1~3か月程度の短期間合格も可能です。
また、都道府県ごとに試験が実施しているため、仮に試験に落ちても別の都道府県で受験しなおすこともできるため、チャレンジできる回数も多くなっているため、比較的取りやすい資格です。
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