建設現場などで働く際に役に立つ玉掛け技能講習。
資格を取得すれば、どんな現場でも役に立てることができますし、資格手当などを貰えることもあり、現場作業員の方からは人気の高い資格です。
しかし、技能講習はどこで受ければいいのか、難しい資格なのかなど疑問も多いという方もいると思います。
この記事ではそんな玉掛け技能講習に関する様々ない疑問や、合格率について解説していきます。
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玉掛け技能講習とは?
まず初めに玉掛けとは、上記のイラストのようにクレーンなどのフックに物を付け外しする作業を言います。
工事現場などでクレーン車で物を持ち上げる場面は、見かけたことがあるという人も多いのではないかと思います。
この玉掛け作業が適当だと、持ち上げた荷物が外れてしまい大事故につながる恐れもあります。
そのため、玉掛け作業は吊上荷重1トン以上のクレーン、移動式クレーン、揚貨装置等の玉掛け作業をする際は、玉掛け技能講習を修了した有資格者が行う必要があります。
上記と違い1トン未満の場合の玉掛け作業では、玉掛け技能講習ではなく、玉掛け特別教育を修了していることで作業に従事することができます。
技能講習よりも簡単に取得することができますが、
基本的には1トン以上のクレーンを使用する現場が多いため、特別教育も技能講習もそこまで受講時間に大幅な差がある訳でもないため、
技能講習の方を受講すると言う人の方が多いようですね。
講習の内容は?
玉掛け技能講習の科目は学科と実技に分けられており、併せて19時間分の講習を受講する必要があります。
具体的な講習の内容は以下のとおりです。
学科
クレーン等に関する知識:1時間
クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識:3時間
クレーン等の玉掛の方法:7時間
関係法令:1時間
実技
クレーン等の玉掛:6時間
クレーン等の運転のための合図:1時間
クレーン免許などを取得していることで、受講科目の免除などがあるため、
受講前にはぜひ一度自分に免除科目があるか確認してみましょう。
玉掛け技能講習の合格率は?
玉掛け技能講習は、上述した学科と実技の両方の修了試験に合格しなければなりません。
しかし、この修了試験は決して難しいものではなく、
玉掛け技能講習の合格率は95%以上と言われることがあります。
講習が実施される団体が異なるため、正確な合格率などは出ていませんが、基本的にはしっかりと講習を受講していれば合格できる内容になっていて、落とすための試験ではないというイメージですね。
元々作業現場で玉掛けの知識をある程度持って受講する人もいれば、まったく知識のない状態の人まで含めてこの合格率であるため、そこまで警戒する必要はありません。
玉掛け技能講習に受かるコツは?
まず筆記試験に関してのコツは、講義をしっかりと受けることです。
筆記試験の場合は、教官が講義中に重要ポイントなどを解説してくれるため、そのポイントをしっかりと理解して挑めばそれで十分合格を目指すことができます。
テキストで取り上げられたポイントなどはマーカーでラインを引いておいたりすると、後からの復習にも役に立つでしょう。
筆記試験で落ちた人は、講義中に居眠りをしていたなどよほどの場合ですので、講義はしっかりと受けましょう。
実技試験に関しては、まず一番は焦らないことです。
たまに一度ミスしてパニックになってグダグダになってしまう人もいますが、一度のミスで即不合格とはなりません。
ミスしても冷静を保ち、分からないところは素直に教官に質問しましょう。
失敗しても冷静に、分からないことは教官に質問するの2点を心がけていれば、こちらも問題なく合格することができます。
玉掛け技能講習の受講料は?
講習料とテキスト料を併せて2万円〜3万円程度で収まることが多いです。
純粋に安さや通いやすさで選んでもいいですが、
クレーン運転士免許などを取得しており、科目の免除がされる場合は受講料が安くなったり、
相性が良いと言われる「クレーン運転」に関する特別教育などを併せて受講できるコースなどもあるため、目的に応じたコースなどを探してみるのもいいでしょう。