これから登録販売者の勉強を始めようと考えている方にとって、まず始めに取りかかるのが「テキスト選び」ですね。
選択肢が多いと言えば聞こえはいいですが、初めて登録販売者に挑戦するという人にはどのテキストが良いか分かりづらいですよね。
この記事ではこれから宅建試験の勉強を始める方に向けて、テキスト選びのポイントとテキストごとの特徴を解説していきます。
この記事はこんな方におすすめ
- 登録販売者に独学で合格したい
- 初めて勉強をするため、分かりやすい独学向けのテキストを知りたい
目次
登録販売者試験を独学で合格できるテキスト選び
登録販売者の試験の特徴として、各科目に足切り制度が設けられているため全体的に弱点をなくしていかないといけない点です。
まず、おさらいとして、登録販売者の試験科目を確認しましょう。
登録販売者の出題科目
- 医薬品に共通する特性と基本的知識
- 人体の働きと医薬品
- 主な医薬品とその作用
- 薬事関連法規・制度
- 医薬品の適正使用・安全対策
この5科目となっています。
試験科目自体は多くないものの、科目ごとに一定以上の得点を取らないと合格ができない足切りと呼ばれる制度が採用されています。
他の国家試験では、科目ごとに配点が異なっているため、配点の低い苦手科目の対策を少なくして、配点の高い科目に注力するなど、試験テクニックを活かして合格を目指すこともできますが、
登録販売者では各科目に足切りの得点が設定されているため、全体的に弱点を作ることができません。
そのため、登録販売者試験を独学で突破するためには、効率の良いテキスト選びは必須と言えるでしょう。
ですが、登録販売者試験は人気資格でもあるため、非常に多くのテキストが各会社から出版されています。
どのテキストがを選んだら良いか悩まれる方も多いですね。
なので、オススメテキストの紹介の前に、まずはテキスト選びのポイントをご紹介します。
ポイント①評判だけでテキストを選ばない
テキスト選びにおいてやってはいけないことはテキストの評判だけで決めてしまうことです。
今は、ネットで調べれば評価ランクなどと一緒に一般的な評判がすぐに分かるようになっています。
商品によっては、この評判次第で購入を判断して良い場合もあるでしょう。
しかし、テキスト選びにおいてはこの購入方法はNGです。
なぜならテキストは出版社ごとに特徴やレベルがあるため、参考書は人によって向き不向きがあるためです。
また、下記でも説明しますが、基本的には参考書は一冊のみを使い倒すのがベストです。
しかし、評価だけで決めてしまう人は必ず別の参考書が後から欲しくなります。
評判も大切ですが、テキストは必ず特徴を調べたうえで、自分に合った参考書を購入するようにしましょう。
ポイント②テキストは新しいものを使おう
参考書は必ず最新版のものを購入するようにしましょう。
登録販売者の試験は各種法律の知識や、様々な医薬品の知識、国の制度など、頻繁に情報が更新される知識が多く含まれます。
試験ではこのような改正ポイントから出題されることとも多く、そのような問題が出題されれば改正前に作られた古い参考書では絶対に対応できません。
むしろ、間違った知識が入ってしまうため、間違いなくその問題は落とすうえに、後から知識を訂正するのは非常に苦労することになるでしょう。
中古やフリマアプリで購入できるテキストは安く入手できるため、魅力的に感じるかもしれませんが、そこは少し値が張ってでも最新版を購入しましょう。
ポイント③テキストは一冊をとことん使おう
試験までに使用するテキストは基本的に一冊だけにしましょう。
なぜなら、登録販売者試験で出題される知識はテキストごとに言い回しが変わって来ることがあります。
そのため、同じことが書かれていたとしても少し書き方が異なっているだけで混乱することになりますし、記憶の定着も困難になります。
同じテキストを使っていると、過去問を解いている際に載っていない知識があったりすると不安になることもあるかと思います。
ですが、そのたびに新しいテキストを買っていたらキリがないですし、どこに何が載っているのか間違いなく分からなくなり手間も増えます。
最初の一冊目を購入する際によく検討したうえで、最後までそのテキストを信じぬくぐらいの気持ちでテキストは使い倒しましょう。
登録販売者試験を独学で合格したい人にオススメのテキスト
上記でも述べた通り「自分に合ったテキスト選び」というのは登録販売者試験の勉強において非常に重要な課題になります。
独学で挑む場合は以下の3点を主軸に考えるのが良いでしょう。
テキスト選びのポイント
- 初学者にも分かりやすいように書かれているか
- 利便性はいいか
- 情報量は十分か
独学をする上で、以上の3点が備わっているテキストならば、登録販売者試験でも十分通用するテキストと言えます。
逆に、テキストの中には「初学者にフォーカスし過ぎて合格に必要な情報には足りない」や「独特の内容過ぎて人を選ぶテキスト」も多くあります。
これらはハマると非常に有用なテキストですが、独学者が最初に選ぶ一冊としてはふさわしくない可能性も高いです。
そこで、皆様のテキスト選びの参考になればと、私が実際に使用してみて特に良いと感じ上記のポイントをバランス良く抑えたテキスト三冊を特徴・口コミと併せてご紹介していきます。
今回取り上げるのは以下の三冊です。
【ユーキャン】 ユーキャンの登録販売者速習テキスト |
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特徴:フルカラー+豊富な図解で分かりやすさバツグン! 分かりやすさと内容の豊富さを兼ね備えた万能テキスト |
こんな方におススメ:登録販売者試験初挑戦の方 図解やイラストが豊富なテキストが良い方 |
【薬ゼミトータルラーニング事業部】 ズルい!合格法 登録販売者試験対策 |
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特徴:豊富な図解と初学者でも分かりやすい解説 合格に必要な最小限の努力で合格を目指せる |
こんな方にオススメ:漫画を読み進めるように学習がしたい方 満点はいらないから合格点に届く勉強をしたい方 |
らくらく完全攻略 登録販売者試験テキスト&問題集 |
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特徴:別冊のハンドブックでスキマ時間でも勉強が可能 内容がよくまとめられていて読みやすい |
こんな方におススメ:シンプルなつくりが好きな方 暗記用のテキストを別冊で持ち歩きたい方 |
オススメテキスト3冊の比較
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料金 | 2,200円 | 3,300円 | 2,090円 |
それでは、ここからは各テキストの特徴や使ってみた感想などを解説していきます。
【ユーキャン】ユーキャンの登録販売者速習テキスト
ユーキャンの登録販売者速習テキストの特徴
オススメポイント
- フルカラー+豊富な図解で視覚的にも分かりやすい
- 31日分でテーマが区切られているため、モチベーションの維持がしやすい
通信講座で有名な【ユーキャン】から出版されている「ユーキャンの登録販売者速習テキスト」。
ユーキャンのテキストは、どの資格試験の分野でも評判が良く、登録販売者もその例に漏れず非常に評判もいい内容となっています。
こテキストの特徴は、抜群の読みやすさです。
テキストは白黒かフルカラーかは出版社によって異なりますが、ユーキャンはフルカラーで構成されているため、視覚的にも覚えやすい作りになっています。
さらに、初心者には理解が難しい箇所も図解が豊富にあるため、初学者でも分かりやすいという点に特化したテキストと言えるでしょう。
また、巻末には豊富に過去問が掲載されているため、一冊でインプットとアウトプットを完了できるというのも魅力ですね。
ユーキャンの登録販売者速習テキストを使ってみた感想
「これを使っておけばとりあえず間違いはない」
そんな万能感の高い印象のテキストというのがまず初めの感想でした。
大手のユーキャンだからこそのノウハウを活かして、情報量も合格に必要なところまでしっかりと詰め込まれているうえに、フルカラーでイラストや図解も豊富に掲載されているのでパッと見で理解しやすいため読みやすさも十分です。
登録販売者の勉強は初心者には聞きなれない知識が多いのも特徴であるため、その辺りを分かりやすく勉強できることを考えると、
初心者には特におすすめのテキストなのではないかと思います。
ただ、カラフルなテキストであるため、教科書が好きなような方だと、慣れるまでに時間がかかるのかなと言う印象もあるため、シンプルな方が好きと言う方はひょっとしたら別のテキストの方が向いてる可能性もありますね。
ユーキャンの登録販売者速習テキストの口コミ
- 本屋で何冊か見比べてみて、一番分かりやすいと思ったこのテキストを選びました。医薬品の知識なんてまったくなくて不安だったのですが、スムーズに頭に入りました。
- 巻末にある豊富な過去問には本当に助けられました。
【薬ゼミトータルラーニング事業部】ズルい!合格法医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝
オススメポイント
- ラインから無料の動画が見れるため、通勤時間などを利用して勉強可能
【薬ゼミトータルラーニング事業部】が出している「ズルい!合格法医薬品登録販売者試験対策鷹の爪団直伝」。
あの有名な鷹の爪団とコラボした参考書になっています。
色々とはっちゃけた内容でお馴染みの鷹の爪団ですが、このテキストは非常にクオリティが高い内容に仕上がっています。
満点合格ではなく、合格点を取るための勉強を目指しており、合格に必要のない情報を徹底して削り、非常に効率的なテキストになっています。
要所で入る鷹の爪団のコメントなども見やすく仕上がっており、頭にインプットしやすい仕上がりとなっていて、勉強する側の負担を色々な意味で削ってくれます。
随所に出される一問一答で自分の実力をチェックしながら学習することができるため、アウトプットもしやすい作りになっています。
登録販売者の受験生では愛用者も多いテキストですね。
ズルい!合格法医薬品登録販売者試験対策を使ってみた感想
まず初めに目を引くのが鷹の爪団の吉田君のイラストですね。
私が個人的に鷹の爪団が好きということもあり、本屋で登録販売者のテキストを見たときは一番に目を引きました。
しかし、鷹の爪団が好きとは言っても、それが真面目な資格のテキストとなれば話は別です。
こういうアニメ等とコラボしたテキストだと、どうしても情報が薄かったり、キャラ同士の掛け合いに力を入れすぎて、本来の目的である勉強内容がよく分からなくなることも多いので、今までの私であれば避けていたと思います。
さらによりによって鷹の爪団なんてどうせふざけた内容なんだろうな。なんて思っていました。
ですが実際に読んでみると印象は真逆でした。
合格のために必要な情報を徹底的に洗い出し、必要な情報だけにフォーカスした、登録販売者試験をしっかりと研究したであろう内容。
それに加えて、鷹の爪団とのコラボも勉強の良いアクセントになっており、決して勉強の邪魔はしません。
本当によくできたテキストだなと思いました。
ズルい!合格法医薬品登録販売者試験対策の口コミ
- 他のテキストと違って、合格に必要な情報だけが絞り込まれている完成度の高いテキストでした。
合格を一直線に目指したい人にはおすすめ! - 各知識のまとめかたや、ちりばめられているゴロあわせが、鷹の爪団の雰囲気ともよくあっていてとても覚えやすい内容でした。
らくらく完全攻略登録販売者試験テキスト&問題集
おすすめポイント
- 成分のまとめなど、暗記の難しい箇所をまとめた別冊のハンドブックが好評
- 各章の終わりにあるミニテストで、細かいアプトプットもしやすい
- 赤シートを使って効率的な学習
最後は「らくらく完全攻略登録販売者試験テキスト&問題集」です。
上記の2冊のテキストが図解などが豊富だったのに対して、比較的落ち着いたシンプルな作りになっていますが、
要点がよくまとめられていて、読みやすい作りになっているのが特徴です。
イラストや図解が豊富なテキストよりも、しっかりと教科書のようなテキストが好きという方にはおすすめです。
読みやすさと併せてもう一つのおすすめポイントが、覚えにくいポイントをまとめた別冊のハンドブックが付いてくる点です。
ひょっとしたら出先で勉強するかもしれないけれど、重い参考書を持ち歩くのはちょっと。なんて方でも気軽に持ち運べるうえに、重要なポイントに絞ってあるため、スキマ時間でしっかりと効率的な学習が可能です。
愛用者も多い人気のテキストですね。
らくらく完全攻略登録販売者試験テキスト&問題集を使用した感想
図解やイラストなどはここまで紹介した二冊よりも少ない印象ですが、その分落ち着いたシンプルなつくりになっていて、内容もよく纏まっています。
私は、イラストとかが多いとごちゃごちゃしたイメージを抱いてしまうため、
どちらかと言うと文字を読み込んで覚えたいタイプなので、このテキストが非常に使いやすく感じました。
また、別冊のハンドブックをかばんに入れておくことで、いつでも気軽に勉強ができるため、
モチベーションの維持にも繋がりやすいのではないかと思います。
らくらく完全攻略登録販売者試験テキスト&問題集の口コミ
- 各章ごとに挟まれるミニテストがとても便利で使いやすかったです。
- 別冊が使いやすいと聞いてこの本を選びました。スキマ時間を使って勉強できるのが嬉しいです。
登録販売者試験のおすすめの問題集は?
登録販売者試験のテキストと併せて過去問題集に一度挑戦しておくことをおすすめします。
登録販売者試験は過去問からの出題も多く、テキストだけだとどこまで理解できているかというのも判断しにくく、重要な過去問をマスターできれば、十分理解力も身についているため、本試験でも十分対応することができるようになるでしょう。
過去問を選ぶコツは何よりも「使いやすさ」と「試験の分析力が高い」問題集です。
使っているテキストに対応する問題集があれば、それを利用するのが一番だとおもいますが、それがなく新たな過去問が欲しいときは、以下の2冊がおすすめです。
書籍名 | うかる!登録販売者過去問題集 | ズルい!合格法医薬品登録販売者試験対策 出る順問題集 |
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著者 | 日本経済新聞出版 | 薬ゼミトータルラーニング事業部 |
表紙 | ![]() |
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特徴 |
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