Aさんのお悩み
やる気のない部下にうんざりしています。
1年ほど前に私の下に来た部下なのですが、どうやら仕事に対する熱意がまったくないようです。
私自身も正直なところそこまで仕事に熱意があるわけではないので、人のことを言えるような人間ではないのですが、
とにかく、どの仕事にも何かにつけて文句をつけてはやろうとせず、目を離すとすぐにサボるので他の部下からもクレームが入る始末です。
もう諦めて放置するべきなのか、それともどこまでも積極的にかかわっていくべきなのか、もう分からなくなってきました。
あなたの側にも仕事にやる気のない部下や同僚っていませんか?
仕事ができないだけなら、まだ少しずつ教育していけばいいかもしれませんが、やる気がないとなると、もうどうしたらいいか分からないなんて人も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、そんなやる気のない部下の対処法や接し方を解説していきます。
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やる気のない部下は放置するべき?
さて、やる気のない部下は放置するべきなのかと言う問題ですが、何も考えずに面倒だから放置はやめましょう。
放置するべきかどうかという問題を考えるためには、まずは「その部下がなぜやる気がないのか」を見極めることが重要になります。
やる気がない理由を突き詰めれば非常に様々な理由があると思いますが、大きく分類すれば以下のどちらかであることが多いです。
- 仕事内容や環境に不満がある
- 仕事をすることい熱意がない
今回はこの2パターンに絞って、それぞれの場合での対処法を解説していきます。
①仕事内容や環境に不満がある
1つ目は、現在の仕事内容や環境に不満があり、結果的にやる気がなくなってしまっている場合です。
その場合は、まずはしっかりと部下の話を聞いてあげることが大切です。
何が不満なのか。働く上で希望があるのか。などを理解してあげて力になってあげることで、もう一度やる気を引き出せることがあります。
このとき大切なのは「部下の話を聞いてあげること」です。
よくやりがちな失敗としては、「これが不満なんだろう」と勝手に判断してしまう方がいます。
そうすると、重大な気持ちのすれ違いになってしまう可能性もありますし、
なにより、自分の意見を聞いてくれてしっかりと反映させてくれたと感じてもらうことが大切なためです。
ただし、だからと言って無理に聞き出そうとすれば人によっては不快感を与えてしまうため、
あくまで相手の気持ちに寄り添う形で聞き出してあげましょう。
また、毎日の仕事にモチベーションが下がって来ていることが原因であるならば、
その場合はまずは明確な目標を立ててあげることも一つの方法です。
仕事をしていくうえで、ゴールというのはないかもしれません。
ですが、短期的な目標を立てたうえでのゴールであれば作ってあげることは可能です。
先の見えない仕事よりも、きちんと目標とゴールの筋道を立ててあげて、達成感をもたせてあげることが、
人によってはモチベーションの維持につながることもありますね。
②働くことそのものが嫌い
こういう場合は、上述したような明確な理由がある場合よりも厄介です。
なぜなら、働く事がその人にとって嫌な場合は、やりがいのある仕事も、明確な目標も面倒ごとでしかないため「やる気を出させることが難しいため」です。
給料の向上も「上がればラッキー」程度にしか思わないという人も多いですし、上げたからと言って仕事にやる気を出してくれるかと言えばまた別でしょう。
この場合は、正直なところ「放置もやむなし」な場合もあります。
おそらく、やる気を出させるために工夫してあげたところで、意識を変えるのは難しいですし、
なにより、人にやる気を出させるというのは実はかなり「体力を使います」。
どうせ意識を変えるのが無理な人にこちらがどれだけ工夫したところで、こちらが体力もメンタルもやられる可能性もあります。
イライラしたり、色々と考え込んでしまってこちらまで共倒れになってしまうくらいならば、
諦めてサボりにくい仕事を与えて、なるべくノータッチとするのも一つの方法です。
やる気のない社員は周りに悪影響を及ぼす?
ですが、本当に何もせず、仕事も与えずに放置と言うのは、周りの部下の手前よろしくありません。
困ったときに助けてくれない上司という印象を与えますし、やる気がなくダラダラ仕事をしていてもおとがめもないんだと周りの従業員のモチベーションまで下がる恐れがあります。
そのため、ただ放置するのではなく、その人にもできる簡単な仕事を用意してあげて無難に過ごさせてあげるのも一つの手ですね。