契約社員と聞くとどのようなイメージを持たれていますか?
なかには「デメリットしかない」とまで言われることもあります。
この記事ではなぜ契約社員で働くことのデメリットや、利点を解説していきます。
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契約社員はデメリットしかないと言われる理由
正社員が雇用期間の定めがない「無期雇用契約」なのに対し、契約社員は契約期間を設けて雇われる「有期雇用契約」となります。
そのため、正社員とは待遇などが異なる場合も多く、メリットもある一方で、実際に契約社員として働く人からは「デメリットしかない」とまで言われることもあります。
そこで、ここからは実際に契約社員として働く方から聞いた、契約社員として働くデメリットをご紹介していきます。
待遇面が正社員より劣る
まず一番にあがるのは給料などの待遇が正社員よりも劣っていることが多い点です。
契約社員の場合、正社員と違ってボーナスが出ないところも多く、正社員と比べて100万以上年収が異なる場合もあります。
正社員と変わらない業務をこなしている場合でもこれだけ差が出ることもあるため、やはり正社員の待遇と比べてしまうと、契約社員に対してデメリットを感じる人も多いのかもしれません。
不安定な環境
契約社員は上述した通り、有期雇用契約に基づいて働いているので、雇用期間がすぎれば契約は終了となります。
もちろん、業績やその人の活躍次第では契約期間の延長などもありえます。
ですが、そればかりは会社の方針があるため、契約期間の満了が近づく時期は不安にかられますし、
もし延長がなければ、改めて就活をしなければならないため、契約社員だけで生活していこうとすると、安定した生活とは程遠くなってしまいますね。
住宅ローンなどの審査が通りにくい
契約社員の場合、正社員と比べて住宅ローンなど審査があるものが通りにくくなります。
こればかりは、契約社員としてどれだけ収入があっても、審査は厳しくなるので、
将来的に家やマンションを買ったりすることを検討していると言う人には大きなデメリットかもしれませんね。
世間的なイメージが良くない
本人は契約社員と言う働き方が良かったとしても、
世間的に契約社員というとどうしても立場が低く見られがちです。
友人や知人に契約社員で働いているということを話すと、白い目で見られたなんてケースも少なくないようです。
ここまで解説した契約社員のデメリットなどが、このような世間的なイメージを固めているのかもしれませんね。
契約社員も悪くないという人も多い
ここまでは契約社員として働くデメリットを解説してきましたが、
契約社員として働く人のなかには「契約社員も悪くない」と感じながら働き続ける人もいます。
ここからは契約社員として働くメリットを解説していきましょう。
契約社員のメリット
希望の仕事に就きやすい
契約社員は、正社員よりも採用のハードルが低く設定されていることが多く、
そのため、未経験の業種でまずは経験を積むために契約社員から始めてみたり、
契約社員として実力が認められれば、正社員として雇用されるケースもあるため、それを狙って働く人もいます。
ちなみに、2013年より「無期転換ルール」と言う制度が実施され始めました。
これは契約社員のような有期雇用で働く人のための安定を図るために生まれた制度で、
有期雇用として5年以上働くことで、労働者側から申し入れることで無期雇用に転換しなければならないと言うルールです。
意外と知らない人も多く、いつの間にか無期転換の申し込み権を取得していたのに、知らずに使っていなかったと言う人も多いようです。
申し込み権の獲得にはいくつか細かいルールもあるため、気になる方は「厚生労働省」が公表している無期転換ルールのページなどで確認してみてくださいね。
副業を認められやすい
正社員の場合、副業を会社から認められていないケースが多いです。
ですが、契約社員の場合は正社員よりも規則が緩いことが多く、副業を可としている会社も多いです。
ちなみに、契約社員でも副業が必ず認められる訳ではありません。
大丈夫だろうで始めてしまって、実は副業不可だったため罰則の対象となってしまったというケースも多く聞きます。
副業をしたい場合は、就業規則を確認したり、会社の上司に一度相談するなど事前に確認をしたうえで副業を始めましょう。
今の時代、将来へのお金の不安を抱える人も多く、副業を希望する人は増加傾向にあります。
副業と組み合わせながら契約社員として働けば、正社員以上のお金を稼ぎながら働くことも可能なので、
この点は強いメリットと言えますね。