毎日いい匂いのパンに囲まれながら、オシャレな空間で働けるパン屋で働くことに憧れている人も多いと思います。
パン屋で働くことでのメリットも多い反面、パン屋の仕事は非常にきついという声もよくあがります。
この記事ではパン屋の仕事の内容と照らし合わせながら、仕事の実態を解説していきます。
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パン屋の正社員がきついと言われる理由
さて、パン屋の正社員で働くうえでどのような点が「きつい・大変」と言われることが多いのでしょうか。
実際にパン屋で働く人に聞いた結果、以下のような理由が多いことが分かりました。
- 出勤が早朝
- かなりの体力勝負
- パンの廃棄
- 給料は高くない
- 勤務時間が長い
一つずつ解説していきます。
①出勤が早朝
パン屋で正社員として働く場合、早朝に出勤時間が設定されていることも多いです。
パン屋は開店時には店頭に一通りのパンを並べている必要があり、会社や学校に行く人たちの時間に合わせてオープンする店も多いため、出勤時間は必然的に早くなりがちですね。
さらにパンの作成には元々仕込みがしてあったとしても時間がかかるうえに、作る量も膨大で非常に手間のかかる作業になるので、5時代での出勤なんてところも少なくありません。
そうなれば、実際にはまだ日も出ていない内に起床しなければならないなんて場合もあります。
毎日のように出勤していれば慣れて来るはずですが、慣れるまでは非常にきついと感じるはずですね。
②かなりの体力勝負
パン屋の仕事は力仕事が多いことでも有名です。
重い鉄板や大量のパン、材料となる小麦粉などの持ち運びなど、仕事をしているだけで最初の内は筋肉痛なんて人も少なくありません。
また、基本的には立ち仕事であるため、足への負担が大きかったり、
重い調理器具やパンの持ち運びを行うため、腰への負担も大きいです。
そのためパン屋で働くには特に体力が必要と言われることも多いですね。
③パンの廃棄
パン屋になったきっかけはパンが好きだからという人も多くいるでしょう。
ですが、注文された分だけ調理する飲食店と違い、パンは一定数は店頭に並べている状態にしておかなければならず、
ピッタリ売り切るというが難しいために、大量のパンの廃棄も行わなければなりません。
食品ロスの問題としてもよく取り上げられていますね。
大量のパンを廃棄する作業は、パンが好きな人にとってはかなりきつい作業と感じるかもしれません。
こちらも、やっていく内に慣れるという声も多いですが、初めはパン屋の裏の顔を見ているようで辛く感じる人もいます。
④勤務時間が長いところが多い
パン屋は上述した通り、出勤時間が早いですが、決して閉店時間が早い訳でもないため、店舗を開いてる時間は長くなります。
そのため、勤務時間は8時間を大幅に超えるようなところも少なくありません。
場所にもよりますが、長いところで12時間近く働いていたなんて人もいました。
⑤夏場の恐ろしいほどの暑さ
パン屋はオーブンや調理のための火の使用などにより厨房の温度は非常に上がりやすくなっています。
冷房などでは追いつかないレベルの暑さになるのでオーブン付近では汗が止まらなかったり、
袖をまくるために肌の露出が増えて火傷が増えるなど、様々な問題が発生します。
さらに、一番の問題はパン作りに影響が出ることです。
厨房内の温度と湿度が大幅に変わることで、生地の発酵が早くなってしまうなど、デリケートなパン作りにも大きな影響が出てくるため、それを調整するだけでも大きな苦労になります。
そのため、パン職人の方々にとっては夏の暑さ問題は非常に悩ましい問題として捉えられることも多いようですね。
⑥給料は高くない
ここまで解説した通り、きついこと・大変なことも多いパン屋の仕事ですが、
一般的な飲食店同様に決して高給とは言えないところが多いです。
特に大手チェーン店でもない限りは、福利厚生なども足らないところも多く、待遇面に不満を持って辞めてしまうパン職人の方も少なくありません。