簿記と言えば資格の中でも人気資格として有名ですよね。
これから取得しようとしている方も多いのではないかと思います。
ですが、この簿記の資格が一部では将来必要なくなるのではないかなんて言われることがあるのです。
実用的な資格としても有名な簿記なのに、
なぜ、そのように言われることがあるのでしょうか。
この記事ではその理由について解説していきます。
簿記は将来必要なくなる?
簿記が将来必要なくなるなんて話を聞くと、これから簿記を目指す人にとってはモチベーションの低下もいいところですよね。
この漠然とした噂はどの程度真実なのでしょうか。
結論から申し上げますと、簿記が必要なくなることはまずないと考えて頂いて構いません。
もちろん、百年後の未来ともなれば、経理の仕事もすべてAIが行ってくれて簿記は必要なくなるくらいには発展しているかもしれません。
(そこまで発展すれば簿記どころか他の現行の資格のほとんどが価値を失っていると思いますが)
ですが、少なくとも当分の間は簿記が必要なるなる可能性は低いと言えます。
そもそも、なぜ簿記が将来必要なくなるなんて噂が出回ることになったのでしょうか。
その理由として考えられるのは、いわゆる「AIの発展」に伴い、簿記のスキルを必要とする経理等に関する仕事がすべて自動化されるのではないかという予想から来るものだと思います。
たしかに、AIの進歩はすさまじく、実際にいくつかの資格はすでにAIに取って替わられているようなものもあります。
簿記を使う作業は、AIによる自動化がしやすい分野と言えるため、
そのような噂もまったくデタラメとは言い切れないかもしれません。
昔と比べると、今はすでに優秀な経理ソフトはたくさんあります。
そういう意味では、昔ほど簿記の知識が重宝されることはなくなっていると言えますし、AIに取って替わられてると見てもいいでしょう。
しかし、実際に経理を経験したことがある人ならば分かると思いますが、
いくら経理ソフトが優秀とは言っても、簿記の知識が求められたり、人による判断が重要となる場面はまだまだ多くありますよね。
お金の流れはあくまで人が起こすものであるので、そのすべてをAIが判断して簿記が必要なくなるほどに自動化できるのは、
少なくとも当分は先なのではないかと考えられます。
簿記は就職に役に立たないってホント?
さて、簿記が必要なくなることは当分はないと言うことは申し上げた通りですが、
簿記があるからと言って、就職が必ずうまく行くようになるかと言われると、それはまた別問題です。
簿記の取得の目的として、転職や就職活動を有利に進めるためという人も多いと思います。
中には簿記が万能な資格と勘違いして、簿記を取ればどこでも就職できるとすら思いこんで取得しようとする人もいるくらいです。
たしかに、経理などの仕事においては簿記の知識は役に立つ場面も多いです。
面接の際も、簿記があることで相手にアピールをすることもできるでしょう。
しかし、簿記の資格はあくまであれば有利というだけであり、簿記の資格の有無で採用が判断されるかと言うと、それは違います。
経理の仕事が、簿記の資格者しか行えないのであれば、話はまた別ですが、経理の仕事に簿記の資格は必須ではありません。
そのため、簿記が就職に役に立たないとまでは言いませんが、企業側としては簿記の資格はあくまで評価材料の一つに過ぎません。
もし簿記を使って就職を有利に進めたいならば、簿記の資格に加えて企業研究や、しっかりとした面接対策も欠かせませんね。