臨床検査技師と言うと、医師の指示のもと各種臨床検査を行い医師に結果を伝える専門性の高い仕事です。
高度な専門性が求められる分野であるため、憧れる人も多く、
ですが、一部の人からは「臨床検査技師はやめとけ」なんて言われることがあります。
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臨床検査技師がやめとけと言われる理由とは?
さて、この臨床検査技師ですが、一般的にはあまり馴染みの薄い職業だと思います。
せいぜい漠然と難しそうな仕事。くらいのイメージなのではないでしょうか。
そのため、日常的には業務に関する情報の入りづらい仕事だと思いますし、
臨床検査技師はやめとけなんて言われてもなにがいけないのか
そこでここからは、なぜ臨床検査技師がやめとけと言われるのか、その理由を解説していきます。
常に知識のアップデートが求められる意識の高さ
どんな仕事でも、新しい環境に対応できるように常にスキルと知識のアップデートは求められます。
しかし、今回ご紹介する臨床検査技師は特に求められる知識のアップデートのスピードが非常に速い傾向にあります。
その理由としては、やはり業務で必要となる医療技術や検査機器などの日々の進歩が非常に速く、
昔の知識では対応できないものが多く存在するためです。
そのため、学会や勉強会などに参加したり、休日も自発的な勉強が求められるため、一度資格を取ったら安泰という仕事ではなく、臨床検査技師として働く限り常に研鑽が求められる環境に身を置くことになります。
夜勤などがあるところも多い
臨床検査技師の就職先として多い病院などで働く場合、入院患者や救急患者の対応のために夜勤があるところも多いです。
夜勤は人によっては最も避けたい労働条件と言われるほど、合う合わないが激しい働き方です。
夜勤に入ると、睡眠時間がバラバラになるため、安定した睡眠が取れず体調を崩してしまう人も多くいます。
そんな働き方が耐えきれずに退職してしまう人も少なくないため、夜勤があるということだけでも結構なデメリットと感じる人も少なくないようです。
給料は決して高くない
臨床検査技師の給料は、求人情報などによると20万前後での募集が多く、年収で換算しても300万円程度と日本人の平均的な賃金と同じくらいか、それより少し低い金額で設定されていることが多いです。
専門性が高く、医師に近い仕事であるためもっと高給取りのイメージがありますが、実際は決して高待遇とは言えない待遇が多いようです。
もちろん、夜勤の有無や勤続年数によっては高い給料を得ることも可能ですが、資格を取得すれば勝ち組なんて考えている人からすると、現実とのギャップにモチベーションが下がってしまう人もいるようですね。
臨床検査技師はなくなる仕事?
さて、臨床検査技師はやめとけと言われる理由をいくつかご紹介してきましたが、
一部では「臨床検査技師はなくなる資格だから」と言う意見が出ることもありました。
臨床検査とは、医療の現場では非常に重要な役割を担うはずなのに、なぜそのような意見が出てくるのでしょうか。
その理由として考えられるのは、やはり検査機器などの発展による自動化が進んでいることが一番に考えられます。
以前のように人の手が必要だった箇所が自動化されることにより、必要だった臨床検査技師の数も減っていくのではないかと言われることがあります。
よくAIの発達により奪われる仕事というのが問題視されていますが、そういった意味では臨床検査技師も例外ではないのかもしれません。
しかし、臨床検査のすべてを自動化するような近未来的な技術は少なくとも遠い未来の話で、
まだまだ人の手が必要な部分は多くあるため、臨床検査技師が今すぐなくなるという話では決してありません。
しかし、今の段階でも資格なくなるとまではいかなくても、
研鑽や知識のアップデートを怠れば、日々進歩し続ける医療技術についていけず、必要のない人として仕事はなくなっていくでしょう。
そのため、今後も臨床検査技師として活躍していきたいならば、
認定資格を取得して専門性を高めたり、様々な仕事を経験してキャリアを積み上げるなど、他では替えが利かない存在を目指していくことも、臨床検査技師として生き残っていく方法の一つですね。