建設業界で働いていると、「なんで!?」と感じることって多いですよね。
誰が見てもおかしい状況が当然のように行われ、誰も声を挙げない状況にモヤモヤした経験を持つ方もいると思います。
この記事では建設業界でおかしいと感じる問題点をご紹介していきたいと思います。
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建設業界はここがおかしい!
さて、建設業界で働いている人ならば、誰しも建設業界のおかしさって感じたことがありますよね。
もちろんそれは所属している企業や職種によって様々だと思います。
ですが、やはり建設業界で働いている人ならば誰もが感じる「おかしい」と感じるポイントをご紹介していきます。
サービス残業や休日出勤は当たり前
やはり一番に不満に感じやすいのは、サービス残業や休日出勤が非常に多いことではないかと思います。
国土交通省が調べた建設業の労働時間の現状では、他の産業と比べても労働時間は圧倒的に長く、4週4休というほとんどあってないような休みで働いている割合が50%近くを占める状況となっています。
この労働時間の長さは業界全体で問題視こそされていますが、なかなか改善していかないのが現状です。
皆が当然のように残業も休日出勤もしているから、新しく入社した人も声をあげることができずに、おかしいと感じながらも黙って従うという悪循環になってしまっているところも少なくありません。
しかし、この状況に遂に規制が始まることになりました。
今までは建設業界は、条件次第ではいくら労働時間が長くなろうとも制限がなかったため、業界全体がブラックな体質になっていました。
しかし、2024年4月からは労働時間の上限が設けられることになります。
すぐさま労働時間の問題が解決するとは限りませんし、抜け道を見つけるような悪質な業者も出てくるかもしれません。
ですが、これをきっかけに少しずつでも状況が改善していくといいですね。
若手が全然育たない
建設業界で働いていると、若手がどんどん辞めていくので平均年齢がどんどん上がっていってるなんて感じている人も多いのではないでしょうか。
事実、建設業界の高齢化というのは深刻な問題として取り上げられることも増えています。
原因としては、若い人材が建設業界に入ってこないこと。
入社しても3年以内に辞めてしまう人が多いことなどが考えられます。
若手が辞めていく原因は様々なものが考えられますが、このままではまずいと危機感を抱く企業も多く、
若手が働きやすい環境を整備する企業も増えてきてはいるようですね。
建設業の若者離れは当たり前?
建設業の若者離れは深刻化しており問題視されていますが、若者にとって働きやすい環境がなければ今後も若者の定着率は下がっていく一方で、若者離れも当たり前と言えるかもしれません。
また、若者離れの要因の一つとして、やはり「建設業への不信感」が大きく関わっているのではないかと思います。
「建設業はブラックだからやめとけ」なんて噂が立ってしまえば、当然他の産業に行こうという若者は今後も増えていくでしょう。
まずは、その噂の原因となっている労働環境が改善されて、建設業そのものへの不信感が少なくなっていけば若者の定着率も向上するかもしれませんね。
人手不足なのに人を雇わない
誰かが辞めれば、一人分欠けた穴を既存の人材で補わなければならず残った人間の負担は増えることになります。
そのため、企業側は一刻も早く抜けた穴を補充するために人を雇うのが一般的です。
ですが、なぜかまったく人の手が足りてないのにまったく人が補充されない。なんてケースがなぜか頻繁にあります。
なぜ、これほどまでに人を雇ってくれないのか。
それは、人手不足でも回ってしまっている現状に上層部が必要な人材数を見誤ってしまっているパターンと、
そもそも募集をかけているのに応募が来ないパターンの二つです。
前者の場合は、人がいなくなった穴を、次の人員が来るまで必死に埋めようと頑張っている現場のことをまったく無視したダメな企業と言わざるを得ません。
また、意外と多いのが後者の募集に人が集まって来ないパターンです。
実は建設業界は圧倒的な人手不足の現状で、募集をかけてもなかなか人が集まらないというところも多くあります。
どちらにせよ残された従業員の負担は増えていく一方ですし、現場としてはそんな事情は知ったことではありません。
人手不足に不満を募らせる人も多いようですね。
建設業の人手不足は今後改善していく?
建設業の若者離れについて上記で解説しましたが、建設業の人手不足問題は非常に深刻化しています。
現在、働き方改革によって建設業界全体の労働環境が見直されています。
労働時間や待遇面、作業の効率化などがより整備されて誰に取っても働きやすい環境ができていけば人手不足は次第に解消されるかもしれませんね。
建設業に未来はない?
ここまで解説してきた通り、建設業界にはおかしいと感じる点が多くあり、実際に働いている人も同じような思いをしたことがある人も多いと思います。
そのため「建設業に未来はない」なんて言う人もなかにはいます。
しかし、一方で人の生活に欠かせない建物がなくなることは考えにくく、建設業は将来的な需要も高い業界です。
さらに、長く続ければ様々な資格に挑戦できたりと、キャリアアップしやすいという面でもメリットがあります。
ですが、やはり一部の悪質なブラック企業の評判により、建設業界全体から人材離れが進んでしまっている現状は否めません。
しかし、今では国が様々な規制を設けて建設業全体を働きやすい環境に整備しているということもあり、これから少しずつ風通しの良い明るい業界になっていくことも期待できます。
一概に未来はないと諦めてしまうよりも、入社しようとする企業が安心して働けるところかしっかりと見極めてから働くようにすれば、決して悪いところばかりではない業界だということも分かっていただけるのではないかと思います。