今までのバイトでは、有給は消化して退職していますか?
昔から意外と有給を残したまま辞めてしまうバイトの方が多くいるようです。
この記事では、バイトと有給の関係性について解説していきたいと思います。
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有給休暇が残ったまま退職するバイトが増えている?
有給休暇が残ったまま退職するバイトが意外と多いのはご存じでしたか?
そもそもなぜ有給休暇を残したまま退職するバイトが多いのか、
その理由は「そもそも有給があることを知らなかった」という人がダントツで多いでしょう。
どうしても有給休暇と言うと正社員だけが貰えるイメージが強く、バイトは貰えないものと思っている人が多いですが、
実はバイトであっても有給休暇はしっかりと貰えます。
週に何回、何時間出勤しているかで貰える有給の日数は異なりますが、一定期間勤務を続けて要件を満たしたならば、法律上で有給が付与しなければならないことが定められています。
しかし、有給は条件を達成した段階で自動的に取得するため、有給を得たからと言って何か特別な通知がある訳ではありませんし、
会社側も個別にバイトに通知する義務もありません。
もちろん、通知されなかったとしても有給は発生していますし、会社側は有給を使いたいと言われれば原則断ることはできません。
では、どのように有給の有無を調べたらいいかと言うと、一番てっとり早いのは社員や管理職の方に尋ねる方法です。
多くの場合、よほど悪質なところでない限りは残りの有給日数を調べて教えてくれます。
また、実は意外と給与明細の端っこに残りの有給日数が記載されていたりするため、そちらも一度確認してみるのもいいでしょう。
有給は放っておくと消滅してしまうため、もし気になると言う方は、なるべく早く確認して計画的に使用しましょう。
バイトの有給は辞めた後も使える?
残念ながら有給は仕事を辞めてしまった段階で消滅します。
たとえば、仕事を辞めた直後に、有給の存在を知り使いたいと宣言したところでどうにもならないことが多いです。
会社側も有給を使わせるのが義務というわけではないため、有給の存在を知らなかったなどの事情があったところで退職後ではどうにもなりません。
もし有給を使用したいならば、退職前に常勤職員や管理職の方によく確認するようにしましょう。
実は辞める前に残った有給の買取を行っている企業もあります。
もし買取をしてくれる会社ならば、消化しきれなかった有給を買い取って貰うのも一つの手です。
ですが、この有給の買取は法律上で定められている制度ではなく、
あくまで企業側が独自に認めている場合があるというだけなので、会社側が買取はしないと言われればそれまでという点には注意しましょう。
有給はバイトを辞める1か月前に使うのもアリ?
今まで有給を使ってこなくて、溜まりに溜まった有給を退職前の1ヶ月でまとめて消化したいと希望する人も多いです。
もちろん、退職前に残った有給をまとめて消化するのはまったく問題ありませんし、実際にその消化方法を利用する人は多くいます。
ただし、有給を退職前の1ヶ月でまとめて使いたいならば以下の2点にはよく注意しましょう。
注意点①計画的な引き継ぎをする
有給を退職前に使用したいと思った時に多いトラブルが引き継ぎの問題です。
たとえば、今月で辞めたいので今日から退職日までは有給ですべて休みにして欲しいと言えば、
計画していた残りのシフトや、後任者への引継ぎの問題が発生します。
法律上問題がなかったとしても、やはり厄介なトラブルには発展しかねません。
そのようなトラブルを避けるためにも、先に引継ぎを済ませておいたり、なるべく早く有給を消化したい旨を伝えるなど計画性を持って行動するようにしましょう。
注意点②出勤日以外で有給を使うのはNG
退職前の1ヶ月で有給を使用するのは問題ありませんが、一点注意しなければいけないのが、本来出勤でない日を有給扱いすることはできないという点です。
そもそも、有給休暇というのは、本来出勤の予定がある日を給料を貰いつつ休暇を取得する制度です。
意外と勘違いしている人が多いですが、本来出勤でない日を給与を増やすために有給扱いするのは本来の有給の趣旨とは異なるため基本的にはできません。
ですので、本来ならばシフトの予定にないのにもったいないからと休日を有給扱いにして給料を増やす行為はNGとされています。
そのため最後のシフトが出たあとに、有給消えるのがもったいないから休日を有給扱いにして欲しいと言うと、これもやはりトラブルになりかねません。
残りの有給をよく確認しておいて、なるべく早くからこまめに有給を消化するなど計画的に有給を使用しておくのが良いでしょう。