ベンチャー企業と言うと「自由な仕事をさせてくれそう」、「努力が正しく評価してくれそう」、「社員間の仲が良さそう」などポジティブな意見を抱く人も多いのではないかと思います。
ですが、実際にベンチャー企業を経験した人からは「ベンチャー企業に入るのはやめとけ」なんて言われてしまうことがあります。
なぜベンチャー企業はやめとけと言われてしまうのか。
その理由をこの記事では解説していきたいと思います。
目次
ベンチャー企業はやめとけと言われる理由
では、ベンチャー企業はやめとけと言われる理由としてはどのようなものがあるのでしょうか。
実際にベンチャー企業の経験者から聞いた話をまとめたところ、以下のような理由が多いことが分かりました。
- 会社としての基盤が弱い
- 危ない会社も多い
- 給料が低い
- 社長の思いつきに振り回されることも多い
一つずつ解説していきます。
会社としての基盤が弱い
これから成長していくのがベンチャーの魅力ですが、裏を返せばまだまだ発展途上という会社も少なくありません。
そのため経営の基盤がまだ固まっておらず、トラブルが発生した際に対処法が定まっていなかったり、
研修や教育の体制が整備されておらず、新卒で入社した社員も十分な教育を受けられないまま実践の現場に入っていくなんてこともあります。
このようにまだまだ会社としての形が不安定で、現場で働く従業員は振り回されがちなんてところも少なくありません。
危ない会社も多い
今の時代、会社の立ち上げというのは非常に簡単になっていて、良くも悪くも誰でも会社を立ち上げられる時代です。
そのため、ベンチャー企業と言っても幅が広く、その実態は非常に危ない会社も多く存在します。
たとえば、そもそも事業内容の見通しが甘かったり、
人の上に立つべきでない人が代表を務めているようなところ、
上層部が語る将来のビジョンはそれっぽいけど、とても現実性がなかったり中身が伴っていないなんてケースもあり会社として不安要素が多いところも少なくありません。
さらに、立ち上げたばかりでは資金力や社会的な信用力が低いので、
入社した途端に倒産の危機に瀕するなんて会社も多くあります。
このように、そもそも会社として危ない不安要素を抱えるベンチャーも多くあるため、
入社の際はよく見極めてから応募することが大切です。
給料が低い
ベンチャー企業は、歴史のある企業などと比べると給料が低い傾向にあります。
それはやはり、設立したばかりで資金的にまだまだ地盤が固まっていないところも多く、人件費にまで手が回らないなんてところも少なくありません。
ベンチャー企業ならば成果を出せばドンドン昇給ができたり、ガッツリボーナスを貰えたりするようなイメージがあるかもしれませんが、それは一握りの会社くらいで、
多くのベンチャーはたとえ成果をあげてもまったく給与に反映されずに社員から反感を買うようなところも多いです。
社長の思い付きに振り回される
ベンチャー企業の場合、社長のワンマンと言うところも少なくありません。
従業員たちが一丸となって目標に向かって努力をしていたのに、社長の勝手な思い付きですべて方針が変わってしまったなんて、まさにベンチャーあるあると言えます。
リーダーシップが強く、頼りになる社長であれば良いのですが、
たまたま上手く軌道に乗っただけで、その中身はとても社長としての器ではないような人も少なくありません。
ベンチャー企業は地獄だ!そんな体験談をご紹介
ここまではベンチャー企業に対する一般的な意見をまとめてきましたが、
ここからは実際にベンチャー企業を経験したことがある人の体験談をまとめていきたいと思います。
Aさんの体験談
新卒でベンチャー企業に入社しました。
入社前の企業説明会や、担当の方のお話を聞く限り、本当に素晴らしい理念があって、成長性も感じられました。
ですが入社してみると、中身は散々なもので、一緒に働く従業員たちはとても社会人とは思えないような考え方の人ばかりで、責任感もなく毎日がトラブルだらけ。
社長の思い付きでコロコロ方針が変わったり、変なところで口を出してきて全部をひっくり返したあげく、失敗の責任を部下に押し付けるなんて日常茶飯事のろくでもない会社でした。
その会社は半年で見切りをつけて第二新卒としてある程度知名度のある会社に就職しなおしたところ、前の会社とはまったく違うしっかりとした労働環境に涙が出そうになりました。
見通しが甘かった私が言えた義理ではありませんが、やはり無名のベンチャーに入るときはしっかりと調べてから入社しないと痛い目を見るので注意してください。
Bさんの体験談
元々働いていた会社を辞めて、
友人が新しく立ち上げる会社のスタートアップに参加して働くことになりました。
元々知っている人だけでの立ち上げだったので、ワクワクもありましたし、やりやすい環境だと思っていました。
しかし、会社としての運営が始まってからは、知り合い同士だからこそのやりにくさや、
それぞれの考えのぶつかり合いでもめることも多く、段々と息が合わなくなるのが目に見えて分かりました。
全員が好き勝手に動くようになり始めてからは、もう収集がつかず結局会社は軌道に乗ることもなく解散となりました。
よく、友人と事業を始めるのは辞めたほうがいいなんて言われることがありますが、今ではその意味と難しさがよく分かります。