高等学校卒業と同程度の知識を有することを証明する「高等学校卒業程度認定試験」。
一般的には高卒認定試験なんて呼ばれますね。
高卒認定試験に合格すれば、高校を卒業していなくても大学への受験資格を得ることができたり、
国家試験によくある高校卒業という受験資格をクリアできたりするなど、様々なメリットがあります。
しかし、試験範囲である数学や英語なんて自信がないし、合格できる訳がないなんて諦めてる人も多いのではないでしょうか。
その考えは非常にもったないないです!
高卒認定は決して難しい試験ではありません。
この記事では高卒認定試験の独学での合格法をご紹介していきます。
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高卒認定試験を独学で合格できる?
高卒認定試験は、最大10科目ある試験です。
試験範囲も広く難易度の高い試験に見えますが、実は独学でも十分合格が可能な試験なのです。
まず、高卒認定試験で出題される各科目のレベルは高校卒業までのレベルではなく、中学から高1程度とされています。
そのため、大学受験で求められるような高度な学力は求められません。
また記述式などはなく、すべてマークシート式の採点となるため、完璧な暗記や知識がなくてもある程度まで学習していれば解答できる試験でもあります。
さらに高卒認定試験は「科目合格制」が導入されているのが大きな特徴です。
たとえば10科目中1回目の試験で8科目が合格点を取得できていれば、この8科目については次回の試験では受験する必要はなく、
次回は合格点に届かなかった2科目さえ合格点を取れば高卒認定試験は合格となります。
もちろん、2回でなくても、3回でも4回でも何回に分けても問題ありません。
そのため、回数さえこなせば時間はかかっても少しずつ合格に近づくことができるというのも独学合格が可能なポイントの一つです。
高卒認定試験を独学で合格する勉強法
さて、それではここからは高卒認定試験の具体的な勉強方法をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは、私が実際に一発で高卒認定試験に合格した際に使用した勉強法です。
ただし、自分に合った勉強方法というのは人によって異なります、
これからご紹介する勉強方法をただ信じて実行するのではなく、どのやり方が自分に合っているのかを考えながら一つの参考として見て頂けたら幸いです。
私の一発合格した勉強法
高卒認定試験は、満点を取る必要がある試験ではありませんし、
高校時代のように高得点なほど評価が高くなるようなこともありません。
つまり、合格点を超えてさえいればいいんです。
高卒認定試験の合格ラインは割と緩めに設定されており、100点満点中40点から50点程度が合格点に設定されることが多いです。
テストのように100点を目指して徹底的に勉強するのではなく、基礎的な知識を習得して、問題を解くコツさえつかめば十分合格レベルまで持っていくことが可能です。
では、どのようにして合格点を取れるようにするのかと言えば、一番のおすすめはシンプルに過去問とテキストを繰り返すことです。
高卒認定試験自体がそこまで高難易度の試験ではなく、試験問題も過去問からの出題も多くあります。
そのため、テキストを理解して過去問に一通り対応できるようになるだけでも100点満点の内40点~50点程度ならば十分目指すことは可能です。
難しい応用知識などがなくともです。
最近増えているYouTubeなどに流れている講義動画などを聞いて理解を深めるのも良いですが、
科目数が多いだけに全部の講義動画を見ていては勉強時間が足りなくなるなんてことにもなりかねません。
全部の動画を見ることを目的にするのではなく、分からない箇所のみピンポイントで観るなど、自分の中で最も効果的な視聴方法を考えてみましょう。
勉強をするうえでの注意点
さて、高卒認定試験の最もおすすめはテキストと問題集を繰り返し解いて、一通りの過去問に対応できるようになることとご紹介しました。
ですが、一点注意しなければならない点があります。
それは、完璧に理解しようとし過ぎないことです。
上述した通り、高卒認定試験は4割から5割程度で合格することができる試験と言われています。
そのため7割も8割も取ったところでそこまで価値はないのが正直なところです。
そのため、勉強は6割程度の得点を目指すのが丁度いいと言われていますが、なかには各科目を完璧に理解するまで徹底して勉強してしまう人がいます。
そうすると、勉強した科目は合格点を取ることができますが、一つ一つの科目に力を入れすぎて、勉強時間が確保できなかった科目を落としてしまう人も意外と多いです。
たしかに、とことん勉強しないと不安になる気持ちは分かりますが、それで他の科目が疎かになって勉強時間が確保できなければ本末転倒です。
分からないところはある程度割り切って捨てる勇気を持ちながら、バランスの良い勉強を心がけましょう。