人気資格と言えば必ずしも名前があがる「日商簿記」。
特に簿記の入門とも言える3級は受験者数も知名度も段違いに高い資格です。
しかし、この日商簿記3級について、合格者から話を聞くと「3級は簡単すぎる」なんて意見が出ることもあります。
この記事では、簿記3級が簡単すぎると言われる理由をご紹介していきます。
Table of Contents
簿記3級が簡単すぎると言われる理由とは?
それでは、なぜ簿記3級の試験が簡単な試験として扱われることが多いのでしょうか。
実際に簿記3級の合格者からの意見をまとめると、以下のような理由が多いことが分かりました。
- 合格率は40~50%と高め
- 独学でも合格できる難易度
- 勉強時間は70時間~100時間程度
一つずつ解説していきます。
合格率は40~50%と高め
日商簿記は受験者数は多い時では10万人を超える人気資格です。
しかし、合格者数は平均で40%~50%。最も高い合格率で67.2%の数値を出したこともあります。
この合格率は他の資格と比べても高めであり、
この合格率からも、きちんと対策をして挑めば、決して難易度の高い試験ではないことが分かりますね。
ちなみに、3級の上位である2級で10~20%程度、1級で10%前後の合格率であることが多く、
2級からは試験の難易度もグッと上がることになります。
独学でも合格できる難易度
簡単か難しいかの判断基準として、独学で合格できるのか、講座などを受講しないと難しいのかが一つのポイントになります
簿記3級は、最初こそ専門的な知識や、普段使い慣れないような計算が求められ難しく感じがちですが、ある程度慣れてしまえば独学でも問題なく合格が可能な試験です。
実際、市販のテキストと問題集を繰り返しだけで合格までたどり着いた人は多く、一人では理解が難しいレベルの知識が求められる訳でないというのも大きなポイントですね。
勉強時間は70時間~100時間程度
独学でも合格できるかという点のほかに、平均的な学習時間が
簿記3級はまったくの初心者でも70時間~100時間程度と言われており、1日3時間程度の勉強時間が確保できるならば1ヶ月程度勉強すれば十分合格レベルにもっていくことも可能です。
ちなみに、同じく人気資格である「宅建」で300時間程度と言われています。
勉強内容がまったく違うため、単純な比較はできませんが、勉強時間だけで見ると約3分の1程度の勉強量で合格できることになります。
簿記3級は誰でも受かる試験?
さて、ここまでは簿記3級は簡単な試験だと言われる理由をまとめてきました。
これだけ見ると「簿記3級なんて受かって当たり前なんだ」と感じてしまうかもしれませんが、決してそこまで甘い試験ではありません。
合格率が示す通り、実際には半数以上の人が簿記3級の試験を落ちています。
誰でも受かる試験だと思って、きちんとした勉強も対策もしなければ、
元々経理などの仕事をしていてある程度の知識があったりしない限り落ちる可能性は濃厚です。
もし、自分の知識で合格できるか不安と言う人は、模試などで自分の実力を試してみるというのも一つの手です。
簿記3級の不合格は恥ずかしいことではない
簿記3級の試験は簡単な試験として扱われることも多いため、不合格の際に恥ずかしいなんて感じてしまう人もいますが、
そんな感情を抱く必要はまったくありません。
簿記の受験生の中にも、もともと簿記の知識がある程度はある人とまったくない人、しっかりと勉強時間が取れた人と忙しくて取れなかった人など、人それぞれ様々な事情が存在します。
そもそも簿記の試験は決して簡単に受かる試験ではない以上、落ちるということは何も恥ずかしいことではありません。
簿記の試験は落ちても何度でも再挑戦ができる試験です。
落ちた自分を恥ずかしいと思うのではなく、次はダメだった自分の弱点をどう克服して再受験するかという方に切り替えて考えるようにしましょう・