犬にも高齢化の時代が来ていることは皆様はご存じでしょうか?
動物医療の発達や、ペットへの環境の向上などにより寿命の伸びた犬がいる一方で、高齢化により身体が思うように動かなかったり、認知症を発病する犬も増えています。
犬は人に自分の体調を伝えられない分、近くにいる人の介護に関する知識が非常に重要となりますが、人間と同様に介護にも専門的な知識が求められます。
そんな老犬への介護の知識を得ることができるのが老犬介護士です。
この記事では、そんな老犬介護士の資格の概要や、老犬介護士になるにはどうすればいいのかなどを解説していきます。
Table of Contents
老犬介護士とは?
老犬介護士は日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定する民間資格です。
現在、動物の介護に関する資格は非常に増えており、老犬介護士もその内の一つです。
このように動物介護の資格が増えた背景には人間同様にペットの高齢化が進んでいることが深刻化しているのが理由だと言われています。
動物医療の発展に伴い、ペットの寿命が伸びて来たことなども関係していると言われますが、一方で歳を取ったペットのケアや健康管理に関する知識はまだまだ知られていません。
そこで、老犬の介護や健康に関する知識を学ぶカリキュラムをすべて修めたものに、日本キャリア教育技能検定協会が認定しているのが老犬介護士です。
ポイント
老犬介護士はあくまで民間資格です。
たまに勘違いする方がいますが、この老犬介護士や、他の団体で認定している動物介護士などの資格がなくともペットの介護をすることは可能です。
ただし、専門的な機関で学んだ知識があればより良い介護を提供することができるのも事実であるため、そう言った知識を得たいという方が、老犬介護士などの資格を取得しています。
老犬介護士になるには?
老犬介護士になるには、認定している日本キャリア教育技能検定協会と提携している、ジャパンケンネルカレッジで提供している通信講座のカリキュラムを修了することで老犬介護士になることができます。
標準学習期間は5か月程度とされており、基本的にはすべて通信環境で学習は完結するため、比較的受講がしやすいカリキュラムになっています。
老犬介護士の取得までの流れは以下の様になります。
老犬介護士取得までの流れ
- 資料請求・講座の申し込み
- 講座の受講
- 老犬介護士の取得
資料請求・講座の申し込み
まずはジャパンケンネルカレッジに対して資料請求をしましょう。
資料請求をしなくても講座に申し込むことはできますが、動物の介護に関する資格は他にも多くあるため、
自分の目的や知りたい知識が本当に老犬介護士でいいのかなどを知るためには、講座内容やカリキュラムが詳しく書かれている資料に一度は目を通しておくことをすることをおすすめします。
資料の請求自体は無料でできるため、受講を悩んでいるならばとりあえず請求だけでもしてみることをおすすめします。
資格情報を豊富に取り扱っている「BurshUP学び」では、老犬介護士の情報はもちろん他の動物介護に関する情報を比較して確認することができるうえに、
気になる資格の資料を無料でまとめて請求することができます。
ペット介護士の資格に興味があるなら見てみて損はないので、ぜひ一度ご確認ください。
講座の受講
老犬介護士の講座を申し込むと上の画像の教材が送られて来るため、これらを使って講義を受けます。
この教材の魅力は、実際の老犬ホームでのノウハウを基に作成されているため、実践的な内容になっている点です。
教材として使用されるDVDの内容も、具体的にイメージが浮かびやすく分かりやすいと評判も高いです。
学習期間は約5か月程度で、全部のカリキュラムを修了することで老犬介護士の資格を取得することができます。
老犬介護士の取得
用意されたカリキュラムを講すべて受講し終えることで老犬介護士の資格を取得することができます。
また、老犬介護士のカリキュラムを修了して資格を取得したあとに、スクーリングなどを受講して修了することで「インストラクターライセンス」と呼ばれる上位の資格を取得することもできます。
最初からここまで目指す必要はありませんが、老犬介護士のカリキュラムを受講する中で手ごたえを感じたならば次はこちらの資格を目指してみてもいいかもしれませんね。
老犬介護士の役割は?
老犬介護士に求められる役割としては、資格取得のためのカリキュラムで得た知識を基に、歳の老いた犬の生活する場所での活躍が期待されます。
自分のペットに対して知識を活かして健康チェックや身体のケアをしてあげることもできますし、
老犬介護士の知識を使って働きたいと考えるならば、老犬ホームやペットホテル、動物病院など、高齢の犬が集まる環境での活躍が期待されます。
また、介護が必要な老犬が増えていることから、老犬を飼っている飼い主さんの相談に乗ってあげることなども役割として期待できますね。
さらに、老犬介護士はペットシッターに近い役割も求められるため、自分で独立してペットシッターの事業を始める方もいるようです。
そうすれば、より地域に密着した老犬への介護などを行うこともできるため、これもまた求められる役割の一つかもしれませんね。
老犬ホームで働くには老犬介護士は必要?
最近では老犬ホームが増えてきましたね。
近所にもあると言う人も多いのではないでしょうか。
老犬のお世話がしたいと言う理由で老犬介護士を取る人も多いですが、老犬ホームで働くのに老犬介護士の資格が必須なのかと言う疑問もよく耳にします。
名前が関連性があるように見えるため、老犬介護士が必須と勘違いする人も多いですが、実は老犬ホームで働くのに老犬介護士は必須ではありません。
老犬ホームで働くために必要な資格は特に定められてなく、無資格であっても働くことはできます。
ただし、老犬ホームの採用担当者もまったく知識もない人よりも、ペットの介護やお世話に対して知識や経験のある人を雇いたいと言うのが本音です。
そのため、老犬介護士の資格を取っておくことで面接の際のアピールにはなるのは大きなメリットですね。
また、老犬ホームの開業のために老犬介護士の資格を取得しようとする方もいるようですね。
老犬ホームで働くのと考え方は同じで、開業の場合でも老犬介護士の資格が必要となることはありませんが、
開業となればより専門的な知識が求められるため、老犬介護士の資格は取っておいて損はないのではないかと思います。
ただし、老犬ホームは動物取扱業となるため、各自治体に登録が必要となり、登録のためには「動物取扱責任者」の資格者を配置する必要があります。
自分を動物取扱責任者として配置することは可能ですが、動物取扱責任者になるには指定された条件を満たす必要があるため、詳しく知りたいという方は、「動物取扱責任者になるには?研修や改正のポイントを詳しく解説」の記事を参考にしてみてください。
老犬介護士の給料は?
老犬介護士の働く場所は上述した通りですが、まだまだ求人の数は少ないのが現状です。
老犬ホームなどの場合、まさに老犬介護士などの資格を活かす仕事ができるかもしれませんが、やはり多くはペットシッターの業務の一部として老犬介護士を活かす場合が多いようです。
そのため、ペットシッターの仕事を基準にして給料を調べたところ、大体16万~20万円程度での募集が多いようです。
個人経営程度の小規模の場所での募集が多いため、決して高いとは言えない給料ですが、経験やほかの資格などで手当を貰ったり、責任者のポジションになることで給料アップなどをしていくこともできます。
老犬介護士になるには?まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後にもう一度老犬介護士になるまでの流れを確認していきます。
老犬介護士になるまでの流れ
- ジャパンケンネルカレッジへの資料請求・講座申込み
- 講義の受講
- 老犬介護士の取得
受験資格もなく、取得までの期間もそこまで長い訳ではありません。
動物介護と言う仕事は今後ますます注目を集めていくであろう役割の一つです。
気になる方はぜひ一度挑戦してみてください。