先日、土木作業員というキーワードで検索してみると「土木作業員 底辺」というワードがヒットしました。
土木作業員は、人の生活の基盤を支える人の暮らしに欠かせない重要な仕事です。
それにも関わらず、底辺だなんて言われることがあるその理由とはなんなのでしょうか?
この記事ではそんな疑問を解決していきます。
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土木作業員の仕事は底辺?
土木作業員は底辺だなんて意見をたまに見かけますが、実際土木作業員がどういう仕事をしているのか、なぜ底辺だなんて言われることが多いのか分からず行っている場合がほとんどです。
結論から申しますと、土木作業員の仕事は底辺などでは決してありません。
しかし、それにも関わらずなぜ底辺だなんて言われてしまうことが多いのでしょうか。
それは土木作業員の仕事のきついところや、大変なイメージばかりが取り上げられてしまい、マイナスなイメージが広まってしまっているからではないかと考えられます。
土木作業員の仕事は決してマイナス面ばかりの仕事ではありませんが、土木作業員の仕事を語るうえでこのきつい部分を無視するわけにはいきません。
そこで、土木作業員という仕事を知って頂くためにも、この仕事の大変なところ、きついと感じるところを解説していきたいと思います。
土木作業員のきついところ
夏の猛暑と、冬の極寒をもろに受ける
土木作業員の作業は基本的には屋外が多くなるため、夏の猛暑や、冬の寒さを直に受けることになります。
夏の場合、日よけとなる屋根もない場所も多く、熱中症に倒れる作業員は必ず出て来ます。
業務内容も大変なうえに、このように環境的にもきつい状況が多いため、体力的にはかなりきつい仕事になります。
人間関係が厳しい
昔はやんちゃしてたなんて人も多く、上下関係が厳しいという職場も多いようです。
もちろん、場所によると言われればそれまでですが、建設関係の職場はこのような人間関係に特に厳しいという意見も多いようですね。
年収はそこまで高くない
厚生労働省が公表している令和2年賃金構造基本統計調査や、求人ボックスの出している統計データによれば、土木作業員の年収は300万~400万程度が平均的とされていることが多いようです。
他の産業と比較すると、どうしても平均的な年収額の低さが目立つ形になってしまっています。
人手不足の現場も多く、手が回らない
現在、建設業界全体が人手不足であることも多く、なかなか新しい人材が見つからずに職場の高齢化が進んでいるという企業も多いようです。
実際に新しく入社した入職者の多くは3年以内に退職するというデータもあり、新規高卒者の3年以内の離職者は一時期48.5%にも昇ったと言われています。
人手不足で手が回らないような状況であっても、仕事を放りだすわけにもいかないため、残っている作業員に負担がかかる形になることも多く、厳しい現場が続くということも多いようです。
底辺とは言いがたい土木作業員のやりがいや楽しいところ
ここまで土木作業員のイメージや仕事のきついところばかり紹介してきました。
しかし、一方で負け組と決めつけるのは早いくらい、土木作業員のやりがいや楽しいと感じるところも解説していきます。
自分が携わった場所が利用されている達成感
土木作業員のやりがいはなんと言っても、自分たちの手で完成させた現場が他の人に利用されている瞬間ですね。
土木作業員の働く現場は、公共の施設であることも多く、まさに生活の基盤を支える場所を自分たちが完成させたというのは誇らしい気持ちになるはずです。
身体を動かす気持ちよさ
土木作業員は身体を使う仕事です。
事務員などの場合、一日座りっぱなしで事務を行うことで健康に被害が及ぶなど、深刻な社会問題となっています。
それくらい社会人にとって適度に体を動かすというのは難しいことなのです。
しかし、土木作業員の仕事ならば社会人が抱えがちな運動不足を仕事で解消できるため、健康的な身体を維持することが可能です。
仕事を続けて行けば資格を取得してキャリアアップもできる
土木作業員の仕事を続けていけば、国家資格である土木施工管理技士の受験資格を取得することもできます。
施工管理の仕事も大変ですが、有資格者は建設業界では重宝されており、給料なども高額な場合も多いです。
将来に向けてキャリアアップ、スキルアップができずに苦しんでいる社会人も多い中で、仕事を経験することで着実に将来への道を歩んでいけるというのは非常に素晴らしいですね。
土木施工管理技士の受験資格を得るための要件は少々複雑となっています。
学歴次第で取得の難易度が変わりますが、中卒・高卒であっても実務経験さえあれば取得できるのが魅力です。
詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
土木施工管理技士は中卒・高卒でもなれる?取得までの道のりを解説
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土木施工管理技士は中卒や高卒でもなれる?取得までの道のりを解説
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土木作業員は実は将来性が高い仕事!
土木作業員は底辺だと言われることもありますが、実は将来性が高い仕事と言われることもあります。
それぞれの仕事の将来性を考える際は「その仕事の需要はどうなっていくか」、「AIやロボットに取られる仕事か」という2点が重要になってきます。
まず土木工事の将来的な需要についてですが、
土木工事は、橋梁やダム、道路、建物を建てる際の基礎工事等、あらゆる工事において重要な工事です。
このように人の生活の基盤を支える土木工事の需要が将来的になくなることはまず考えられません。
また、次にロボットなどに取られる仕事なのかと言う点については、たしかに現在でも作業現場に建設ロボットを導入されたというニュースが発表されることもあり、技術の発展に伴い建設現場でロボットが活躍する日が来るかもしれません。
しかし、それでも土木工事の現場ではロボットでは対応できない細かい作業や手作業が必要な場所も多く、まだまだ人の手が必要とされるはずです。
これらの理由から、土木作業員の将来性は高く、
土木工事で培った経験とスキルは、将来的にも安定して役に立っていくと考えられるでしょう。
土木作業員だからクズだなんて意見は鼻で笑っておけ!
ここまで土木作業員の大変な点やイメージについて解説してきました。
しかし、特に驚いたのが「土木作業員 クズ」なんて検索ワードがトップに出てきたことでした。
たしかに、土木作業員の方の見た目はいかつい印象も多く、周りに威圧感を与えることもあると思います。
しかし、土木作業員の私達の生活の基盤を支えてくれる仕事です。その裏で支えてくれる土木作業員の人たちにスポットライトが当たることが少ないため、悪い印象が先行してクズだなんて言われることもあります。
例えばコンビニでスーツを着た男にひどい扱いを受けたとしても、その人を形容する言葉は難しく
しかし、土木作業員の服装は一発でわかるため、ひどい扱いを受けた際は「土木作業員はひどいやつだ」と形容しやすいのも大きな原因です。
中には、そのように土木作業員の印象を下げるような人がいるかもしれませんが、だからと言って土木作業員全体がクズだ底辺だなんてイメージは断じて間違っています。
そんな意見は鼻で笑い飛ばしてしまいましょう。
土木作業員の仕事は底辺なのかまとめ
土木作業員の仕事はここまで解説した通り、メリットも豊富で決して底辺とは言い切れない仕事です。
ですが、どうしても世間的なイメージとして底辺だと思われがちになってしまっています。
この記事を通して少しでもそのイメージを変えて頂けたら幸いです。