Aさんのお悩み
福祉住環境コーディネーターという資格が気になっています。
1級、2級、3級とあるみたいなのですが、1級は難易度が高いので2級を受けたいです。
でも、3級を持っていない私がいきなり2級から受験することはできるのでしょうか?
仮に受けることができても、いきなり2級というのはやっぱり無謀ですか?
福祉住環境コーディネーターに詳しい方に教えていただきたいです。
高齢化社会が加速する今、住まいの形も変わりつつあります。
介護や医療に特化した住環境の重要性が高まっているなかで、専門的な知識を基にアドバイス等を行う福祉住環境コーディネーターの資格が注目されています。
ですが、級位も多く制度がいまいち分かりにくいと感じる人もいるようですね。
この記事では福祉住環境コーディネーターの制度について解説していきます。
Table of Contents
福祉住環境コーディネーターはいきなり2級から受けられる?
結論から申しますと、いきなり2級から受けるのは可能です。
福祉住環境コーディネーターは1級・2級・3級で構成される資格です。
各級位の試験に合格することでその級に応じた資格を得ることができます。
福祉関係の資格の多くは学歴や実務経験による制限が設けられていますが、福祉住環境コーディネーター2級については受験資格が設けられていません。
そのため、3級を飛ばして2級から受験することはまったく問題ないので、いきなり2級を受けるという人も少なくないようですね。
3級と2級は年に2回実施され、試験期間も2週間ほどの中から日程を選ぶことができるので、2級をいきなり受験する意外にも3級と2級を同時に受験するなんて方法もあります。
一方で1級は年に1回であるため、1級を欲しいならば1級を受けるのに必要な2級の資格は計画的に取得するようにしましょう。
福祉住環境コーディネーター検定をいきなり2級から受けても合格できる?
これから福祉住環境コーディネーターの勉強を始めるという方にとっては、いきなり2級から受験して合格できるのか不安はありますよね。
ですが、いきなり2級から受けても合格できるという人は意外と多いんです。
まず、3級と2級の試験範囲の違いはこのようになっています。
3級の試験範囲
- 少子高齢社会と共生社会への道
- 福祉住環境整備の重要性・必要性
- 在宅生活の維持とケアサービス
- 高齢者の健康と自立
- 障害者が生活の不自由を克服する道
- バリアフリーとユニバーサルデザインを考える
- 生活を支えるさまざまな用具
- 住まいの整備のための基本技術
- 生活行為別に見る安全・安心・快適な住まい
- ライフスタイルの多様化と住まい
- 安心できる住生活
- 安心して暮らせるまちづくり
2級の試験範囲
- 高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
- 福祉住環境コーディネーターの役割と機能
- 障害のとらえ方
- リハビリテーションと自立支援
- 高齢者・障害者の心身の特性
- 在宅介護での自立支援のあり方
- 高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
- 障害別にみた福祉住環境整備
- 福祉住環境整備とケアマネジメント
- 福祉住環境整備の進め方
- 福祉住環境整備関連職への理解と連携
- 相談援助の実践的な進め方
- 福祉住環境整備の共通基本技術
- 生活行為別福祉住環境整備の手法
- 福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識
- 福祉用具の意味と適用
- 生活行為別にみた福祉用具の活用
このように2級の方が試験範囲も広くなっており、2級は3級の知識を含んだ内容になります。
ですが、福祉住環境コーディネーターの2級ならば正直そこまで理解に難しい知識は求められません。
福祉住環境コーディネーターは2級の勉強と言っても、3級の知識がなくて訳が分からなくなるような場面も少なく、3級の知識は調べながら進めれば十分対応できるため、最終的に2級を目標にしているならば、いきなり2級から挑戦するのは全然アリだと思います。
ちなみに、福祉住環境コーディネーターの試験と同じように3級を飛ばして2級から挑戦できる試験で、かつ3級から受験をおすすめする試験に「日商簿記」があります。
ですが、簿記の知識は基礎がしっかり固まっていないと応用が難しいなどの理由があり、なんの知識もないのに無理に2級から挑戦すると大混乱を起こす可能性があるため、こちらは3級からの受験をおすすめしています。
一方で福祉住環境コーディネーターは2級の勉強をしながら、3級のテキストを用意しておいて、3級の知識で分からない箇所を調べながら進めれば対処できるはずです。
福祉住環境コーディネーターをいきなり1級から受けるのは可能?
福祉住環境コーディネーターの受験生のなかには、2級どころかいきなり1級を目指したいと考える人も少なくありません。
ですが、残念ながら1級をいきなり受けることはできません。
2級までは受験資格に条件はありませんが、1級については「福祉住環境コーディネーター2級合格者」と言う条件が設けられています。
そのため、どれだけやる気があったとしてもまずは2級から挑戦する必要があるので注意しましょう。
福祉住環境コーディネーター2級の合格率は?
福祉住環境コーディネーターの合格率は以下のようになっています。
また、参考までに2級以外の合格率も併せて掲載します。
福祉住環境コーディネーターの合格率 | ||
2019年度 | 2020年度 | |
3級 | 58.0% | 66.8% |
2級 | 37.7% | 46.8% |
1級 | 13.8% | 12.8% |
2級の合格率は2019年度が37.7%、2020年度が46.8%という結果になりました。
2級の合格率や難易度を考えると、独学でも十分合格できる
1級になると合格率がガクッと落ちるのは、難易度が上がることはもちろんですが、2級3級と違い、1級の受験資格が2級合格者に限定されることから、記念受験のような方も減ると考えられることから、1級と2級の間に大きな壁があることがよく分かりますね。
上記の合格率を見てわかる、合格率の幅が意外と広く、毎年難易度に差が大きいのもこの試験の特徴ですね。
福祉住環境コーディネーター2級の勉強時間はどれくらい必要?
福祉住環境コーディネーターの資格の勉強時間とはどれくらいなのでしょうか。
諸説ありますが、一般的には以下の勉強時間が必要と言われることが多いですね。
福祉住環境コーディネーター3級 | 60~80時間 |
福祉住環境コーディネーター2級 | 80~120時間 |
福祉住環境コーディネーター1級 | 250~300時間 |
今回は参考までに2級以外の勉強時間についてもご紹介させて頂きました。
上記の勉強時間を2級を合格したければ、1日2時間程度の勉強で2か月程度が目安となるくらいですね。
もちろん、この時間を勉強すれば確実に合格できるという訳ではありません。
上記の時間を勉強しても合格できなかった人もいれば、この半分程度の勉強時間で合格した人もいます。
あくまで参考でしかありませんが、上記の勉強時間を目標に計画してみるのもいいかもしれませんね。
福祉住環境コーディネーターのできることは?
福祉住環境コーディネーターは高齢者や障がい者の住みやすい環境を提案したり整備する専門家です。
介護の専門家であっても、建築の知識はありませんし、
逆に建築関係の方は、介護の知識がないため、福祉に特化した住環境というのは難しい問題でした。
そこで活躍するのが福祉住環境コーディネーターです。
福祉と建築の知識を活かして高齢者の方や障がいを持つご家庭に適切な住環境をアドバイスしたり、福祉や建築の専門家と連携を取り橋渡しをしたりといった活躍が期待されます。
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福祉住環境コーディネーターはいきなり2級から受けられる?のまとめ
福祉住環境コーディネーターは2級から受けることもできますし、勉強方法次第では3級を飛ばして合格することも可能です。
高齢化社会が進む日本において、福祉や介護の環境の整った住環境は、今後ますます注目を集めていくと予想されます。
2級までなら受験資格もなく、誰でも受験できるため、ぜひ福祉住環境コーディネーターを取得してみてはいかがでしょうか?
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