Aさんのお悩み
私はドラッグストアに勤めているのですが、手当を受けるために登録販売者の試験を受けようと考えています。
周りの同僚でも登録販売者の資格を持っている人が多いので話を聞くのですが、登録販売者の試験は簡単すぎるなんて言う人もいます。
前に本屋でチラッとテキストを読んだ限り、とても簡単すぎるなんて思えませんでしたが、なんでこのように登録販売者の試験は簡単すぎるなんて言える人がいるのでしょうか。
まだ、登録販売者試験のことをよく理解していないこともあるので、色々と教えていただけたら嬉しいです。
登録販売者の試験は「簡単すぎる」という声もあれば、「受かる気がしない」なんて声も聞かれます。
実際のところ、登録販売者の試験の難易度はどの程度なのでしょうか。
この記事では登録販売者の試験の難しさを徹底的に解説していきます。
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Table of Contents
登録販売者は簡単すぎ?
登録販売者を合格した人からは、登録販売者の試験は簡単すぎなんて言葉が聞かれることもあります。
なぜそのように言われることがあるのか、その理由をご紹介していきます。
①合格率が比較的高い
登録販売者試験の合格率は平均40〜50%程度と言われており、受験者の約半数近くが合格することができます。
この数字は公的な資格試験の中では比較的高い数字であり、
例えば人気の宅地建物取引士試験であれば15〜20%程度とされています。
登録販売者の試験は各都道府県ごとに実施され、試験問題なども自治体によって異なるため、当然合格率も都道府県ごとに異なります。
合格率の高いところだと60%近い合格率になることもあるため、他の資格試験などを経験している人にとっては、簡単な試験と感じるかもしれませんね。
②受験資格に制限がない
医療系の資格や福祉系の資格の場合、受験資格には実務経験や一定の学歴が求められるため受験自体が高いハードルとなることも多いです。
しかし、登録販売者の資格試験は受験資格に制限が設けられておらず誰でも受けることができます。
少し前までは受験のためには実務経験が必要でしたが、このような制限もなくなったため、誰でも無制限に挑戦できるため試験のハードルが大幅に下がったと言えるでしょう。
③回答はマークシートのみ
登録販売者の試験はすべてマークシートのみの出題になります。
苦手な人が多い記述式など、自分で記入するような問題が出ないため、回答がしやすく、ある程度知識に不安な点があっても回答できてしまうこともあるため、試験が簡単すぎと言われる理由の一つでしょう。
登録販売者試験は独学でも合格できる難易度?
登録販売者試験は、通信講座などで専門の講座なども用意されていますが、合格自体は独学でも十分可能です。
私の経験上の話になりますが、以下のような条件に該当する試験の場合だと、独学よりも講座を受講することをおすすめしています。
- 試験範囲が非常に広く、要点に絞った勉強が必要
- 専門的な知識が多く、独学では理解が困難
これらの条件に該当する試験で言うと、「社会保険労務士試験」や「司法書士試験」が該当すると考えられます。
どちらも学習範囲も広く、初学者にとっては専門的な知識が多く、合格率も10%以下と非常に難易度も高いため独学だと難しいと言えます。
ですが、登録販売者試験はこれらの試験に比べれば遥かに簡単な試験です。
学習範囲もそこまで広くなく、内容自体もテキストをしっかりと読み込めば充分試験に対応できるレベルと言えます。
ただし、決して楽に受かる試験と言う訳ではないため、しっかりとした対策をしてから試験に挑みましょう。
登録販売者の試験の対策はまずはテキスト選びから始まります。
テキストを選ぶ際は、どれでもいいわけではなく自分に合ったテキストを選ぶことが大切です。
以下の記事で独学者におすすめのテキストを特徴ごとに紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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登録販売者を独学で合格できるおすすめのテキストを大紹介
続きを見る
登録販売者は何回目で合格が一般的?
登録販売者試験の受験生の中には、何回も落ちてしまい、自信をなくして何回目での合格が一般的なのか気になるという方がいます。
これに関しては当然ですが、1回目で合格できる人もいれば、何回挑戦しても落ちてしまう人もいます。
私が周りの方から話を聞く限りでは2回目での合格が最も多く、次いで1発合格の人が多い印象です。
ですが、3回や4回受験しても受からない人も中にはいます。
合格率が高いと言っても、正しい対策や充分な学習量がなければ合格できないのはこのことからよく分かりますね。
登録販売者試験に受かる気がしない方は過去問を解こう
登録販売者の試験になかなか合格ができないと言う人は「過去問」により力を入れてみましょう。
登録販売者の試験は都道府県によって内容は異なりますが、どれも一定の基準を基に作られています。
そのため、過去問を解くことで試験の傾向が分かる上に、過去問からの出題も多い試験のため、過去問を何往復もして対策を立てるだけでもある程度の得点は望めます。
テキストを丸暗記するようなやり方だと、どうしても出題率の低い箇所にまで多くの勉強時間を割かなければならないため、効率が下がってしまうことが多いです。
また、受かる気がしないという方の中には、苦手科目があり足切りに引っかかってしまうという人も多いです。
そのような科目こそ、出題傾向を理解しやすい過去問に注力することで得点力は大幅に向上するはずです。
登録販売者の試験は難しい県と簡単な県があるってホント?
登録販売者の試験は都道府県ごとに実施されるために、場所によって合格率にばらつきがあります。
2021年の合格率で言うと、最も合格率が高いのが山口県の68.8%、最も低い県で秋田県の32.7%です。
実に30%近くの合格率の差があるので山口県が一番簡単なんだと思ってしまいがちですが、
合格率が低い=難しい県という訳ではありません。
なぜなら、そもそもの受験者数などが異なるためこのように合格率に差が出てくるのは当然のことです。
そのため合格率だけ見て難しいか簡単かという判断はおすすめしません。
試験問題は県によって異なりますが、
試験範囲が異なるわけではなくあくまで問われ方や出題方法が異なるのみなので、受験者との相性の問題もあります。
自分の得意分野や出題の仕方などに相性も関わって来るので、山口県では落ちてしまうけれど、秋田県だったら合格できていたという人も少なくはないはずです。
なので、自分の受験しようとする県の合格率が低かったからと言ってそこまで気にする必要はなく、いつも通りの勉強をこなしていけば問題ありません。
登録販売者の試験は簡単すぎ?のまとめ
登録販売者の試験は、決して難易度の高い試験とは言えないかもしれません。
独学での合格も可能な試験です。
ですが、簡単だと思って対策を怠れば合格は難しい試験になります。
登録販売者の試験なんて簡単だからと楽観視はせず、
可能ならば試験前には模試なども受けてみて自分の実力を客観的に図れる環境を作ってみてもいいかもしれませんね。
参考記事:東京都福祉保健局