ネットで簿記3級について検索すると「簿記3級なんて勉強しなくても合格できる」なんて意見が飛び交っています。
そんな言葉を信じてしまい、そこまで勉強しなくても合格できそうなんてイメージを抱いてしまっていませんか。
実は私も簿記3級を受けた際に安易になめてかかって、ろくな勉強もせずに挑んでボロボロの結果で落ちてしまった経験があります。
そんな私と同じ間違いが起きないためにも、簿記3級の実際の難易度を解説していきたいと思います。
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簿記3級をなめてたら落ちる
簿記3級の難易度はズバリ中の下と言ったところです。
資格の中では決して難関試験とは言えないレベルで言うのが正直なところで、しっかりと対策と勉強時間をかければ誰でも合格を目指せる試験だと思います。
そのうえ実用性も高く人気も高いため毎回5万人近く、多い時は10万人以上が受験している人気資格ですね。
ですが、実は合格率は毎回5割程度しかなく、半分近い人が落ちている試験でもあります。
このように実際の数字を見てみると、勉強をせずに挑んで合格できるような試験ではないのはお分かりいただけると思います。
それにも関わらずなぜ簿記3級は簡単な試験だと言われてしまうのでしょうか。
その理由については、簿記3級の簡単すぎず難し過ぎないところにあると思っています。
この圧倒的に難しい訳でもなく、かと言って簡単過ぎずギリギリ誰にでも手が届くラインの上に実用性が高いため、人気が高く取得者も多いのが簿記の特徴と言えます。
さらに1級2級と上位の存在があることが、良くも悪くも簿記3級と言う存在が軽く見られがちなのではないでしょうか。
私の周りも簿記3級を持っている人が多いので、話を聞いてみる「そこまで難しくなかったよ」なんて意見が多く出てきます。
そのため、「簡単な試験なんだ」と思われがちなのではないでしょうか。
とにかく、簿記3級に挑む際は決して侮って挑んではいけないというのだけは間違いないのではないでしょうか。
簿記3級を受かる気がしないという人のための対策法
簿記3級を受けたけれど落ちてしまい、身を持って簿記3級の難しさを知ったという人も少なくないでしょう。
なかには、こんな難しい試験に受かる気がしない。なんて感じてしまった人もいるのではないでしょうか。
たしかに、難しい専門用語や細かい数字が出てくるので、初学者の方は非常に高い壁に感じてしまうかもしれません。
ですが安心してください。正しい勉強法を身につければ簿記3級は誰でも合格することができる試験です。
簿記3級に受かる気がしないと感じる方の多くは数字などへの苦手意識から、勉強する前に諦めてしまっている人が多い印象です。
ですが合格するには数学に強い必要もなければ、特別な知識が必要な訳ではありません。
苦手意識をなくして正しい勉強を積み重ねれば十分なのです。
では、その正しい勉強方法とはどのようなものかと言いますと、
簿記3級の試験は基本的には以下の流れに沿って勉強するだけで十分だと思っています。
テキストを読み込んで基礎知識を身につける。
↓
過去問を解いてみる。
↓
間違えたところをテキストを読み直して理解する。
↓
再び過去問を解く。
単純かもしれませんが、これをひたすら繰り返していけば合格点まで実力を伸ばすことは独学でも十分可能です。
簿記3級は決して難しい内容ではないので、凝った勉強方法を取り入れてしまうと逆に訳が分からなくなりかねません。
地味かもしれませんが、まずは単純に上記の勉強方法を繰り返してみましょう。
また、上記の方法で勉強をするうえで以下の点を意識してみることで効率が上がるはずですので、参考にしてください。
- テキストを一読したらとりあえず過去問に挑戦してみる。全部理解してから挑む必要はありません。
- 必ず過去問を解く、テキストをひたすら読んで勉強する方法は効果が薄い。
- 間違えたところは、必ずなんで間違えたのかを理解してから次に進む。
- 使用するテキストは一冊のみ。(複数のテキストを使うと表記の違いなどにより混乱します)
簿記3級の合格は十分すごいこと
簿記3級は簡単な資格だなんて意見もありますが、合格できた人はそれだけで十分すごいと言えます。
冒頭で簿記3級は誰でも合格を目指せる試験と言いましたが、それはあくまでしっかりと勉強を積み重ねて試験対策をしていればの話です。
忙しい中でそれをこなすのは大変なことですし、何より目標をやり遂げたことが立派なのです。
簿記3級に合格できたならば、周りの意見を気にしたりせずに堂々と胸を張りましょう。