行政書士試験合格者Aさんのお悩み
先日受験した行政書士試験の合格通知が届きました。
ただ、なにか資格が欲しいと勉強していただけで、行政書士の資格を取ってなにかしたいことがあったわけではありませんでした。
なので、正直なところ行政書士がどんな仕事なのかもいまいち分かっていない現状です。
行政書士に合格したらまず何をすればいいのでしょうか?
行政書士試験に合格した方は、合格後どのような進路に進まれるのでしょうか?
行政書士試験は受験に資格があるわけではなく、法律の登竜門と呼ばれる資格でもあることから、人気の高い国家資格です。
ですが、そのせいか意外と行政書士になることを目的として受験する人は少なく、合格後に行政書士として登録するのは1割程度とも言われています。
そこで今回は行政書士に合格したあとの流れについて解説していきます。
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行政書士に受かったら何をすればいい?
行政書士に受かったらまず何をすればいいのでしょうか?
行政書士試験に合格するのに必死で、いざ合格したあとは何をすればいいか分からないという方も多いと思います。
そこで行政書士合格後の流れと、よくある疑問点について解説していきます。
行政書士の合格後にやること
まず、安心していただきたいのが、基本的にやらなければいけないことはありません。
合格発表が1月にあり、それと同時期に自分の得点が書かれた合格通知書が発送されます。
そして、さらにその後、行政書士試験の合格証が届きます。
ちなみに合格証はこのようなものになります。
この書類がA4の封筒に入って送られてきます。
最初に封筒を触った感じは、意外と分厚いので重厚な作りなのかと期待して開けてみると、
同封されていた型紙が分厚いだけで、合格証自体は意外と簡単な作りだったので、拍子抜けしたのをよく覚えています。
社労士試験は行政書士試験と違っていくつかの受験資格がありますが、
受験資格の一つに社労士試験の受験資格の1つに行政書士試験合格というものがあります。
その要件で社労士試験に申し込む場合は、この合格証が添付書類として必要になります。
行政書士試験合格後に社労士を目指す人も多いため、行政書士として活動する気がなかったとしても大切に保管しましょう。
合格証を受け取ったら、行政書士試験に関する一連の流れはひとまずここで完結です。
その後、行政書士として活動したい場合は、行政書士の登録手続きを行いますが、登録をしない場合はこちらからなにか手続きをする必要はないのでご安心ください。
行政書士の合格後に登録しないことは可能?
行政書士試験に合格後、行政書士名簿に登録するかしないかは自由です。
登録しなければ、その後も特に手続きなどは必要ありませんし、
登録する場合は行政書士会への申請手続きが必要になります。
ただし登録する場合は、20万〜30万程度の登録料や入会金が必要になるため、慎重に検討しましょう。
行政書士の登録の方法や、登録期限などの行政書士の登録に関する疑問については以下の記事が参考になります。
行政書士登録をしないとどうなるの?登録の期限やメリットを解説
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行政書士に合格後はすぐに仕事を受けることはできる?
意外と勘違いをされている方が多いのですが、行政書士試験に合格しただけでは行政書士として仕事をすることも名乗ることもできません。
行政書士と名乗ったり、仕事をするためには試験合格後に行政書士名簿に登録をする必要があります。
また、登録手続きにも時間がかかるため、行政書士としてすぐにでも仕事をしたい場合は、なるべく計画的に手続きを進めるようにしましょう。
行政書士資格の使いみちは?
行政書士の資格を取得した後、様々な道に進むことができます。
主に以下のルートになることが多いですね。
行政書士合格後のルート
- 独立・開業をする
- 行政書士事務所などに就職する
- 行政書士の資格を使って転職する
- 今の仕事などを続ける
1つずつ確認していきます。
行政書士の登録をして開業をする
行政書士は独立・開業向きの資格と言われています。
その理由としては、資格と事務所さえあれば特別な機材などがなくても誰にでも開業できるためでしょう。
そのため、資格取得と同時にすぐに開業をする人もいます。
ですが、開業したからと言って何もせずにお客様が来るようなことはまずありえません。
軌道に乗るまでには地道な営業活動や、経営方針のを定めて戦略的に運営していくなどかなりの努力が必要になります。
そのため、今の仕事が嫌だからと後先考えずに開業をしても、まずうまく行かないでしょう。
行政書士を開業するならば、気軽な気持ちではなく覚悟をもって挑むことをおすすめします。
未経験だけど行政書士の開業ができるの?と言う方は以下の記事を参考にしてください。
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行政書士の未経験者がいきなり独立・開業して成功した体験談
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行政書士の資格を使って転職する
行政書士の合格後、行政書士事務所などに転職する人もいます。
ですが、行政書士を必要とする求人は非常に少ないため、競争も激しい業界です。
しかし、行政書士事務所でなくても、行政書士の資格があれば、企業の法務や行政書士事務所の求人で歓迎されることもあります。
行政書士を合格の実績とそのポテンシャルを武器にして面接で活かせれば転職にも有利になりますね。
今の仕事を続ける
おそらく、行政書士取得後もとりあえずは現状を維持するという人が最も多いと思われます。
上述したように、独立・開業のリスクも高く、転職もすぐに上手くいくとは限らないため
今の仕事を続けながら、将来的に開業を目指す人や、さらに上の資格を目指す人など様々です。