大学生から圧倒的人気の塾講師のアルバイト。
厚生労働省が調査した大学生へのバイトの意識調査では、塾講師のバイトはコンビニに次いで2番目に人気という仕事です。
その人気の理由はなんと言っても高い給料と、社会人として役立つスキルが豊富に身につくところが、まさに大学生にうってつけと言われています。
ですが一方で向き不向きも出やすい仕事と言われており、仕事がきつくやめとけなんて言う人も多くいます。
何がそこまできついと言われるのか、その理由や塾講師のバイトの実態について解説していきます。
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塾講師のバイトがやめとけと言われる理由は?
塾講師は人気の高いバイトの一つですが、仕事内容や待遇面できついバイトだと言う声も多く聞きますね。
塾講師のバイトで調べると「塾講師 稼げない」「塾講師はやめとけ」なんて検索ワードが出てくるくらいです。
これから働こうか悩んでいるような人には、いったい何がそこまできついと感じるのかは気になるところだと思います。
そこでまずは、塾講師のバイトをきついと感じるその理由を一つずつ解説していきます。
①業務量が多い割に稼げない
塾講師の仕事のきついところと言えば、その業務量の多さですね。
まず、生徒に正しく伝えるためにはある程度の事前の予習も必要になるため、出勤前に授業の予習が必要になります。
ゴールや正解がないぶん、どこまで予習すればいいのか難しいですね。
さらに、授業後は指導報告書と呼ばれる、授業の内容を記載した報告書をまとめなければなりません。
単純に生徒への指導だけでなく、授業外の業務が多くきついと感じる人もいます。
また、塾の給料の形態の多くは授業一コマにつき支払われることが多いです。
そのため授業外の予習や指導報告書の作成には給料が発生しないというところもあります。
拘束時間の割に稼げないのはこれが原因と言われていますね。
仕事をする上でこの取り決めはとても重要なところになるため、入社前には必ず詳細を聞いておくようにしましょう。
②生徒との距離感が難しい
塾講師のバイトで失敗しがちなのが、生徒との距離感の保ち方です。
生徒との信頼関係は築かなければなりませんが、近すぎてもいけません。
特に大学生などは歳も近くなるため、色々と入れ込んでしまうことが多いですが、距離が近すぎて余計な問題に巻き込まれてしまったり、
授業をまともに受けてくれなくなってしまったりと、知識だけあればできる仕事ではない点が難しいところですね。
③休みを取りづらい
塾講師は基本的には担当制になっており、同じ人が同じ生徒を対応し続けることになります。
そのため、コンビニや飲食店のように、他の人では替えが利きにくい仕事です。
もちろん、事前に申告しておけば、代わりの講師が対応することもできます。
ですが、この日は遊びに行きたいからなどの理由で穴を開けたりすることは認められない場合が多いです。
また、忙しくなりがちな夏季の時期などで、帰省などで何週間も穴を空けるのは難しいため、このあたりが難しいという人は塾講師は難しいかもしれませんね。
塾講師のバイトのメリットは?
初めに塾講師のきついところを解説してきましたが、一方で「塾講師の仕事が楽しい」、「やって良かった」という意見も多く、
働くメリットもたくさんある仕事です。
そこで次からは塾講師として働くメリットを解説していきます。
①伝える力が身につく
塾講師の仕事で最も重要なのは相手が理解しやすいように分かりやすく伝えることです。
仕事をしていく中で、「どうすれば、相手に分かりやすいか」、「必要のないところを省いて簡潔に伝えるにはどうしたらいいか」などを常に模索し続け、
分かりやすく伝えることを意識して仕事に取り組んでいく必要があります。
伝える力というのは仕事からプライベートまで、あらゆる場で最も重要なスキルであるため、仕事をしていく中で身に着けられるのは魅力的ですね。
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②出勤日数が少なくても働ける
飲食業などの場合は、出勤日数の多さが重要視される傾向にあります。
そのため、週1や週2程度で空いてる短い時間だけ働きたいと言ってもなかなか働ける場所はありません。
ですが、塾講師の場合は授業のコマが決まっているため、そこに必ず入ってくれるならば週1や週2でも問題なしとしているところも多いです。
時間の融通こそ利きにくいですが、学校や本業で忙しくても少ない時間で働くことができるというのは強いメリットですね。
③就活でも好印象を与えやすい
塾講師は就活の際にも面接官に好印象をあたえやすいバイトとして有名です。
上述した相手に分かりやすく伝える能力や、知識を分かりやすくかみ砕くための分析力。
豊富なコミュニケーション量など、まさに社会人に必要なスキルが詰められたような仕事です。
大学生に人気の理由の一つはこういったところかもしれませんね。
塾講師に向いてない人は?
塾講師は人を相手にする仕事のうえに、それぞれの腕前がしっかりと出る内容であるため、向き不向きがでやすい仕事です。
では、どんな人が塾講師に向いてないかと言うと、主に以下のような人は長続きせずに早く辞めてしまうことが多い印象ですね。
- 人との距離感を掴むのが苦手な人
- 人前に立つのが苦手な人
- 事前の準備や計画立てて動くのが苦手な人
- 自分で工夫や考えて動くことがキライな人
このような特徴がある場合、塾講師には向いてないと言えるかもしれません。
ですが、上述した要素は社会人になってから求められることの多いものばかりであるため、仕事の中で上記の要素はとても鍛えられます。
社会人にとって必要な要素を多く含んでいるため、大学生に人気の理由はこの辺りかもしれませんね。
塾講師のバイトは頭悪い人でもできる?
塾の講師に興味があるけど、自分は頭が悪いからできないと思っている方も多いです。
勉強嫌いで、努力をせずに頭が悪いタイプの方もいますが、このような方は正直なところ塾講師に向いていないと言えるでしょう。
塾講師は常に生徒のために勉強をし続けなければいけない仕事であるため、おそらく働き始めても辛い毎日になると思います。
ですが一方で、どれだけ頭が悪くても、生徒のことを考えて勉強や予習ができるならば、その方はむしろ塾講師向きかもしれません。
頭の良い人は効率的にやりすぎて、教わってる側がかえって理解できないこともありますが、
むしろ頭が悪いと自覚があるならば、じっくりとかみ砕いて勉強をするため、教えるには向いていることもあります。
私の友人にも自分は頭が悪いと言い張る人がいました。
たしかに周りから見ていると非効率な勉強をしていたので、それがなかなか学習が捗らない理由だったのでしょう。
ですが、その方は理解できるまでとことん勉強する努力家な一面があったので、
実際に生徒に教える際は、豊富な勉強量を元に色々な角度から教えることができるうえに、分からない人の気持ちを踏まえた授業をする分、教わる側からは分かりやすい授業だと評判の先生でした。
このように頭が良い悪いは塾講師にとって最も重要なことではありません。
大切なのは、生徒のためを思って努力ができるかどうかなのです。