登録販売者と言えば、最近人気も高まっている注目度の高い資格で、目指す人も増えているようですね。
ですが、ネットで調べると登録販売者を取っても正社員として働くのは難しい。なんて意見もあります。
転職などを目的として取得しようと勉強していた人たちからすれば、
それではなんのために取得するのか分からなくなりますよね。
この記事では、登録販売者の就職事情を解説していきたいと思います。
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登録販売者を取得しても正社員として働くのは難しい?
さて、登録販売者を取得しても正社員として働くのは難しいのか。という疑問についてですが、
先に結論から申しますと、登録販売者を取得すれば正社員の仕事を探すうえで非常に有利になります。
なぜ登録販売者が正社員の仕事を見つける上で有利なのかと言うと、それは登録販売者という仕事の需要の高さが原因です。
登録販売者の仕事は特定の種類以外の医薬品を販売できるという、非常に重要な役割を担っています。
最近ではセルフメディケーション(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)が注目を集めることも多くなり、
医薬品の需要はこれからますます上がっていくはずです。
しかし、医薬品を扱う薬剤師不足が問題視されており、その穴を埋めることができる登録販売者はドラッグストアや薬局でとても重宝されており、正社員として登録販売者を募集しているところも多いですね。
このように、登録販売者は非常に重宝されるわりに、実はまだまだ数が足りていないのが現状と言われています。
そのため、登録販売者は正社員として働くのが難しいという訳ではないため、まずは安心してください。
なぜ登録販売者は就職できないと言われる?
上述したように登録販売者の資格を取得すれば、正社員として働ける可能性はグッとあがります。
それにも関わらず登録販売者の資格を取得しても正社員として就職できないという噂が広まるのでしょうか。
その理由の一つに、実務経験の問題があります。
登録販売者の資格さえ取ればすぐに登録販売者として働けるわけではありません。
以前までは受験資格に実務経験があることが要件とされていましたが、2015年からは受験資格はなくなり誰でも受験できるようになしました。
しかし、登録販売者として働くためには以下の直近5年以内に2年分の実務経験(月80時間の勤務を24ヶ月分)が必要になりました。
そのため、資格を取得したけれど未経験という人は、2年分の実務経験を積まなければ登録販売者として働くことができません。
これが、登録販売者として正社員で働くのは難しいと言う噂が出回る一つの原因かもしれませんね。
そのため、未経験で登録販売者として働きたいならば、まずは要件に該当する店舗で実務経験を積む必要があることには注意しましょう。
登録販売者の正社員として採用されないという人は
さて、登録販売者になれば正社員として働くのが難しいどころか非常に有利になるというのは上述した通りです。
しかし、それでもなかなか採用されないという人もなかにはいます。
そんな方は以下の点を意識してみてはいかがでしょうか。
希望の条件をもう一度考え直してみる
なかなか採用が決まらないという人のなかには、希望の条件を高く見積もりすぎてしまっている人がいます。
やはり、大手企業だったり、土日休みや、高い給料など好条件を求めれば求めるだけ競争率は高くなります。
登録販売者は需要の高い資格ではあると思いますが、取得者も全国で見れば多く存在しています。
せっかく登録販売者の資格を取ったのだから希望通りのところに就職したい気持ちも分かりますが。
こだわりすぎて就職先が決まらなくなってしまうくらいならば、少し希望の条件のランクを下げてみて、競争率の低いところで妥協するというのも大切です。
面接の際は明るさを重視されることが多い
登録販売者の就職先として人気のドラッグストアでは、
登録販売者としての業務以外にもレジや品出しなど一般的な従業員としての仕事も多く、接客業としての側面も強くなります。
そのため、面接の際は接客に重要な明るさや丁寧な対応ができるかという点に注目されることも多いです。
基本的なことではありますが、ハキハキとした喋り方や清潔感のある服装は高評価を受けやすいため、その辺りを重視してみるのもいいかもしれませんね。
登録販売者のパートから始めて正社員を目指すのもアリ
また、正社員を目指すルートとしてもう一つ多いのが、パートから始めて正社員を目指す方法です。
大手のドラッグストアなどはパートの募集も多いうえに、正社員雇用も積極的に行ってくれるところもあります。
そのため、まずはパートとして応募して仕事をしていくなかで実力を認めて貰い正社員として採用して貰うと言うのも一つの方法です。
ただし、パートとなるとどうしても給料面が正社員と比べて下がってしまうので、自分の今後をよく考えて大丈夫かどうかの見極めは慎重に行いましょう。