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「行政書士の資格に興味があるけど高卒でも取れるの?」
「どうやったら行政書士になれるの?」
このようなお悩みを解決します。
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Table of Contents
行政書士の受験資格は高卒にもある?
人気の国家資格でもある「行政書士」。
名前を聞くとお堅いイメージを感じやすいため、遠い存在と感じる人も多いようです。
しかし、実は行政書士の最大の魅力は「受験資格がない」ことなのです。
国家資格の多くは学歴や実務経験などの受験資格が設けられていることも多く、チャンスすらない場合も多いですが、
行政書士はこのような制限がなく誰にでもチャンスがあるため、学歴に一切関係なく行政書士になることができます。
学歴に自信がないからこそ自分の手に職をつけられる資格という重要性が大切になってきますね。
高卒で行政書士になるには?
行政書士になるには大きく分けて二つの方法があります。
1つ目は公務員として実務経験を積む方法です。
国または地方の公務員として事務を担当した期間が17年、高卒又は大学卒業以上ならば17年以上勤務することで行政書士となる資格を得ることができます。
こちらは勤務経験で確実に資格を取ることはできるのは魅力ですし、実際にこの方法で活躍している行政書士の方は多いです。
しかし、行政書士の資格を取るために公務員で下積みする人というのはあまりいないため、公務員として働いた結果として行政書士の資格が手に入るくらいに考えておいた方がいいでしょう。
もう一つの方法は行政書士試験に合格することです。
上述した通り行政書士試験には学歴も年齢も関係なく受験資格はないため、誰でも受けることが可能です。
ちなみに今までの最年少合格者は13歳の方でした。
基本的に行政書士になると言えばこの方法になるため、行政書士試験について詳しく解説していきます。
行政書士試験について
行政書士試験は1年に1回行われる試験です。
試験の概要は以下のとおりです。
試験日 | 11月上旬 13時~16時(3時間) |
試験案内配布期間 | 令和2年7月27日(月)~令和2年8月28日(金)まで |
郵送申込受付期間 | 7月下旬~8月下旬まで |
インターネット申込受付期間 | 7月下旬~8月下旬まで |
受験手数料 | 7000円 |
合格発表 | 1月下旬 |
試験の申し込み方法は郵送で申し込みをする方法とインターネット申し込みの方法があります。
郵送で申し込む方法では、まず試験案内を取得し、中に受験願書も同封されているため願書に必要事項を記入して郵送で申請を行います。
願書の入手方法は願書の配布場所で貰うか行政書士試験センターから郵送で貰うこともできます。
インターネットから申し込む方法では、行政書士試験センターで受け付けているため、申込フォームに必要事項を入力して申込を行います。
行政書士試験の難易度
肝心の行政書士の難易度ですが、国家試験の中では10段階中の6段目と言ったところです。
試験としての難易度は十分高いですが、やはり社労士や司法書士と比べると法律の登竜門的な位置付けの資格であるため、この程度の難易度と考えられます。
一般的な勉強時間の目安としては600時間と言われており、宅建試験が300時間と呼ばれているため、単純な勉強時間では
行政書士試験の合格率
行政書士試験の合格率は10%前後であることが多いです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和2年 | 41,681 | 4,470 | 10.7% |
令和元年 | 39,821 | 4,571 | 11.5% |
平成30年 | 39,105 | 4,968 | 12.7% |
平成29年 | 40,449 | 6,360 | 15.7% |
平成28年 | 41,053 | 4,084 | 9.95% |
平成27年 | 44,366 | 5,820 | 13.12% |
平成26年 | 48,869 | 4,043 | 8.27% |
平成25年 | 55,436 | 5,597 | 10.1% |
平成24年 | 59,948 | 5,508 | 9.19% |
平成23年 | 66,297 | 5,337 | 8.05% |
平成22年 | 70,586 | 4,662 | 6.6% |
高卒でも行政書士として開業は可能?
行政書士は独立・開業向けの資格と呼ばれています。
そのため、学歴や職歴に関係なく資格さえ取得できれば誰でも行政書士事務所を開業することは可能で、
実際に高卒で活躍している行政書士は多くいます。
このように魅力がある一方で、誰でも開業できるというのはライバルも多いということになります。
行政書士として開業する以上は、この多くのライバルたちと学歴や職歴もなく、他の行政書士と自分の力で渡り合って行かなければなりません。
上手く行けば年収1,000万円だって目指せる世界ですが、それはあくまでほんの一握りの人間だけです。
全く仕事に繋がらず失敗する行政書士も大勢います。
この辺りについては「行政書士の年収を大公開」でも解説しています。
学歴に自信がなく不安を感じている場合は、行政書士として手に職をつけることで自信をつけることにも繋がりますね。
また、すぐに開業して行政書士一本でやっていかなくても、最初は行政書士を副業でやっていくという手もあります。
行政書士の副業については「行政書士の副業で設けるサラリーマンの稼ぎ方を伝授」の記事を参考にしてください。
このように、様々な活かし方が行政書士にはあります。
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行政書士の未経験者がいきなり独立・開業して成功した体験談
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行政書士があれば高卒でも採用される?
行政書士を取得して高卒で転職活動に挑戦した方からのお話を聞いたところ、
行政書士が就職活動に役に立ったかという質問に対しては、
「行政書士が決めてになることはなかったが、どの面接官も食いついたし、好印象を与えることができた」
というのが正直な感想とのことでした。
その方は何社か面接にチャレンジした後、無事に希望の企業から採用を勝ち得ることができたそうです。
あとから、企業の面接官だった人から採用の理由を聞いたところ、
「行政書士の資格を取れるだけの努力ができる人ならば決して計画性のない人間ではないだろうというのは採用の大きな要因だった」という言葉を頂けたそうです。
面接において高卒者は大卒者と比べるとどうしても見劣りしやすいですが、行政書士の資格があることでその差を埋めることができるきっかけにはなる可能性があります。
行政書士を取ったからと言って行政書士の道を目指すだけではなく、このように就職活動においても行政書士は大きなメリットに繋げられる可能性があります。
行政書士事務所は高卒でも就職できる?
また、その方から聞いたもう一つの話の中に、転職活動の一つとして行政書士事務所の面接にも挑んだという話も聞くことができました。
結果は見事採用だったそうです。
行政書士事務所の応募条件のなかに行政書士の有資格者はふくまれていなかったそうですが、
やはり行政書士の資格を持っていることは、相手も行政書士というだけあって好印象を与えられたのではないかと話していました。
その事務所に行くことはなかったそうですが、行政書士を目指す方にとって行政書士事務所で働くことは多少なりとも憧れがある人も多いと思うので、こういった話はやっぱり夢がありますね。
ただし、現在行政書士事務所の求人は少ないのが現状です。
そのため、行政書士を持ってれば行政書士事務所で働けるという希望はそこまで持たない方が、後々ガッカリしなくて済むというのも頭には入れておきましょう。
行政書士事務所の求人が少ない理由は以下の記事を参考にしてください。
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行政書士の就職先がない理由とは?
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高卒で行政書士試験に独学で合格するには?
ここまで行政書士試験について解説してきましたが、気になるのは自分でも合格できるのかというところではないかと思います。
どうしても自分の学力に自信がないという方も多いと思いますが、安心してください。
行政書士試験は独学でも合格は間違いなく可能な試験です。
実際に独学での合格者は多く、実際に高卒で勉強に自信がなかったけれど合格できたと言う人を多く見て来ました。
このあたりは「行政書士の独学は無理じゃない」の記事でも解説しているため参考にしてください。
ただし、ただ考えなしに勉強しても合格は難しいでしょう、
大切なのは行政書士試験を正しく知り、効率的な学習を行うことです。
行政書士の独学におすすめのテキストは?
行政書士は非常に多くの会社からテキストが出版されています。
「どのテキストでも変わらないでしょ?」と思ったら大間違い。
実はテキストによって初心者に向いているテキストや、法律に慣れている人向けなど様々なのです。
最初に適当に選んだテキストが上級者向けのものだった場合、おそらく理解することさえ苦労することでしょう。
どのテキストを選べばいいかは「独学で挑む人におすすめのテキスト」で詳しく解説しているため、こちらを参考にしてください。
自信がないならば通信講座を利用するのもアリ
もしも試験に自信がないという方は、行政書士試験の講座を受講するのもおすすめです。
独学とは違い、専用のテキストが用意されており、専門講師による講義も受講できるため、初学者でも非常に理解しやすくできています。
講座と聞くと、「高い」「時間がない」と敬遠されがちですが、最近は通信講座が主流になって来ており、安い受講料で、時間と場所を選ばず学習することも可能です。
当サイトでおすすめしている通信講座は以下の4つです。
アガルート | 129,360円〜 | アガルートの 評判を見る |
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スタディング | 45,900円〜 | スタディングの 評判を見る |
もし気になる方は資料請求はどの講座も無料で、無料体験なども行えるため、ぜひ一度資料請求をしてみましょう。
行政書士になるまでの勉強時間は?
行政書士になるまでに必要な勉強時間は約600時間前後と言われています。
ただし、あくまで目安であるため、実際には300時間程度で合格した人もいれば、倍近い時間がかかったという方もいます。
行政書士試験の勉強時間は以下の記事で詳しく解説しています。
最短合格のコツや合格者の勉強スケジュールなども解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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行政書士を独学で挑戦したときの勉強時間の目安は?
続きを見る
高卒行政書士の成功体験談
ここからは、高卒で行政書士事務所を開業して成功を納めた方の経験談をご紹介していきます。
行政書士事務所を開業して5年目です。
私は高校卒業後、大学に進学せずに就職しました。
なかなか一つの職場が長続きせずに、2年くらいで転職を繰り返してきましたが、
その理由は今にして思えば自分の学歴に自信がなく、周りへの劣等感などから逃げていただけなのだと思います。
そこで、何か1つ自信になる資格を取ろうと、誰でも挑戦できた行政書士の資格を取得しました。
元々開業をする気はありませんでしたが、どうせ一度しかない人生と思って行政書士の登録をして事務所を開きました。
営業経験もコネもないため、最初は何から始めたらいいかもわからず、ひたすらSNSで情報を発信したり、研修会に出席して知識を付けてを繰り返していましたが、
1年目はまったく売上も出ずに、やっぱり無謀なのかと半ば諦めていましたが、次第に同業の方や、税理士の先生方との交流の機会も増えてきて、仕事を紹介して頂けるようになっていきました。
その内、月に1件が、2件3件と次第にコンスタントに仕事が入るようになって来て、安定した日々を送れるようになってきています。
まだまだ、勉強中の身ですが、行政書士の開業はまさに自分の人生を変えてくれたと思いますね。
まとめ
行政書士の資格は高卒でも受験できるため、学歴に自信がない人にとっても自分に自信をつけることができるおすすめの資格です。
行政書士の資格を取得して自信をつけたらその後は社労士や司法書士に挑戦してみることもできます。
高卒だからと学歴に自信のない方こそ行政書士を目指してみましょう。