相談者Aさんのお悩み
新卒で入社した携帯ショップを辞めたいと思っています。
まだ入って半年程度なのですが、正直なところ毎日が辛いです。
接客をしたくて入ったのですが、内容も押し売りに近くて本当に良い物を勧めるというよりも、強引に売っているような感覚が強いというのが一つ。
あとは職場の人間関係も体育会系の人が多くて自分と合っていないというのが理由です。
周りからは半年で辞めるのは早いと言われますが、やはりもう少し頑張ったほうがいいのでしょうか?
携帯ショップの販売員は人気の高い職種である一方で、働いてみるとノルマや人間関係など様々な悩みを抱える人も多いようですね。
この記事ではそんなお悩みを解決いたします。
Table of Contents
新卒が携帯ショップを辞めたいと感じる理由
携帯ショップは大学生からも人気の高い業種の一つです。
就職した理由としては、
「接客の仕事がしたかったから」
「他と比べて待遇が良かった」
など様々な理由がありますね。
しかし、いざ実際に働き始めると、想像していたのとは違う過酷な環境に、働き始めて間もないのにすでに辞めたいと感じる新卒の方も多いようです。
携帯ショップのいったい何がそこまで大変なのでしょうか。
まずは、その理由を1つずつ解説していきます。
①思っていた仕事と違った
接客がしたくて入社したけれど、お客さんからの無茶なクレームを受けたり、いまいちと思うプランを相手に勧めることもあります。
自分の思い描いていた接客の姿とは違い過ぎて、気持ちが入らなくなってしまうというのは、新卒であればよく聞く話ですね。
接客自体は楽しくても、このような営業に近い業務がしんどいという人も多いです。
とくに高齢者の方は、理解するのも難しいと言う方も多く、説明しているときに、罪悪感を感じると言う人も多いようです。
②キャリアアップが難しく一生続けていくのは難しい感じてしまった
携帯ショップで働き続ければ、そのショップでの店長を目指すこともできます。
しかし、それ以上となると、本社勤務などがありますが、それもかなり狭き門です。
その道が難しいとなると、それ以上のキャリアアップは難しくなります。
この先頑張り続けても、限界が見えてしまうと、新卒であればこの先の長い人生のために、早く転職したいという気持ちが芽生えてもおかしくないですね。
③ノルマがきつい
携帯ショップのノルマは厳しいことでも有名です。
対象となる商品も、スマホはもちろん、インターネット回線やオプションなど、相手から抵抗を持たれることが多い商材がほとんどであるため、強引な形で売っていかないといけないような場面もあります。
こちらから積極的に声掛けをするも、「いらない!」と強めに返されることもしょっちゅうです。
ノルマが目標となればいいのですが、達成できないプレッシャーや罪悪感に押しつぶされて辞めてしまう人も多いです。
④人間関係がきつい
携帯ショップは接客というよりも営業に近い環境でもあるため、体育会系のノリであることも多いです。
そのため、上述したノルマについても非常に厳しかったり、かなり強くあたられることもあります。
派遣やバイト、正社員など様々な立場の人が混ざって仕事をすることもあるため、人間関係に悩むことも多いようですね。
⑤土日祝日に休みが取れない
携帯ショップの場合、土日祝はお客様も多くなるため、なかなか休みは取れません。
接客業である以上は多少は仕方ありませんが、周りの友人と次第に会う時間も減っていき、疎遠に感じることも増えていくと、やはり土日休みの仕事が良いと希望をする人もいます。
携帯ショップの離職率は高い?
携帯ショップの離職率は高いと言われており、3年後には同期の半分近くがいなくなっているという話もよく聞くくらいです。
そもそも、サービス業全体の離職率が高く入れ替わりの激しい業界です。
令和元年に厚生労働省が調査した生活関連サービス業の離職率は23.9%と、全体の4分の1が離職していることになります。
他の産業と比べても最も離職率の高い宿泊業・飲食サービス業の次に高い数字になることから、サービス業という仕事自体の過酷さが分かります。
サービス業独自の大変さに加えて、上述してきたような理由も加わり、携帯ショップの退職率の高さに繋がっているのではないかと考えられます。
参考:令和元年雇用動向調査
携帯ショップの仕事が辛いなら辞めるのもアリ
新卒でもう辞めたいと思うのは甘え?と考える方がいます。
たしかに、もう少し頑張った方がいいケースというのもありますが、
自分を追い詰めてしまったり、自分には合っていないことがハッキリと分かったのであるならば、早めに見切りをつけて退職をするのも一つの手です。
ただし、次の転職の際には必ずこの仕事を辞めた理由を聞かれます。
その辺りを理解したうえで、自分の将来像をしっかりとイメージして退職することをおすすめします。
携帯販売職からの転職先でおすすめは?
携帯ショップを辞めた人たちはどのような
携帯ショップの業務は意外と応用が利きやすく、営業・接客・事務などマルチに経験を積めるため、職務経歴書に携帯販売員と書かれていると面接官からの評価も高いことも多いです。
携帯販売職のキャリアを活かせるおすすめの転職先をご紹介していきます。
事務職
ノルマや、接客に疲れたという人は事務職へ転職したがる人も多いです。
落ち着いた環境で働ける事務職に憧れる人も多く、自分の性格に合っていれば天職と感じるかもしれませんが、ずっと座って作業するのが想像以上に辛かったという人もいます。
そのあたりは、今までの経験の中で自分に合っているかどうかをしっかりと考えてみましょう。
飲食・サービス業
接客業がしたくて携帯販売店に就職したけれど、思っていたものと違ったという人は、他の接客業に転職する方も多いです。
携帯販売店での経験は別の接客業でも必ず活かせるため、転職先でも歓迎されやすいためおすすめです。
営業職
携帯ショップのような売り方はイヤだけど、自分で成果を上げていく達成感などを感じたという方は営業職などもおすすめです。
自分の売りたい商品で誰かの役に立ちながら、成果をあげて周りから評価を受けるというのは仕事のやりがいを感じやすいためモチベーションも維持しやすい仕事の一つです。